▼今回はこんな話!
このエピソードでは、Googleのビジネスモデル、特に広告事業の強さと、それがコンテンツやメディアのあり方に与える影響が議論されました。
冒頭で、Googleが広告以外のビジネス、特にサブスクリプションがあまり得意ではないという一般的な見解が述べられ、売上の大部分を広告が占めている現状が確認されました。
YouTube Premiumの例を挙げ、広告が多いことへのユーザーの不満があるにもかかわらず、多くのユーザーが課金しない現状と、Googleがサブスクリプションへの移行に振り切れない理由が推測されました。
これは、ユーザーがコンテンツに金銭を払わない、あるいは払う必要がないと感じる習慣が根付いてしまったことと、Googleが広告という仕組みによってコンテンツ運営費用を「無料」に見せてしまったことの負の側面が指摘されました。
X(旧Twitter)におけるイーロン・マスクの経営改革が、壮大な社会実験として取り上げられました。ブランド広告主の撤退による広告収入の激減と、サブスクリプションモデルへの移行の失敗が語られ、これはメディアへの課金習慣がユーザーに身につきにくい現状を示していると分析されました。
自身がXに課金している理由として、メディアに金を払わず広告を見ているという構造への問題意識を挙げ、それを変えようとするイーロン・マスクの試みを「正しい」と感じたからだと述べました。
CGM(ユーザー生成コンテンツ)プラットフォーム(YouTube, Xなど)への課金と、品質がオーサライズされたコンテンツ(雑誌やNetflix, Spotifyなど)への課金の違いが議論され、後者の方が満足度が高いという見解が示されました。
また、デジタルコンテンツの価格設定に関するユーザーの認識が低いことや、質の高いコンテンツを維持・育成するためには正当な対価を払う必要があるという点が強調されました。
テレビ局がコンテンツ制作能力を低下させ、人材がNetflixのような高額な制作費を出すプラットフォームに流出している現状も、コンテンツへの直接課金モデルを確立できなかった失敗の例として挙げられました。
終盤では、Googleが単なるプラットフォーマーではなく、検索広告のようなアグリゲーションモデルで成功している点や、YouTubeやテレビといった大規模メディアの規制強化とクリエイターの移動が、リバタリアン的なクリエイターの移動を繰り返す構造になっているという考察がなされました。
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Information
- Show
- FrequencyUpdated Biweekly
- PublishedJune 10, 2025 at 3:00 PM UTC
- Length19 min
- Season1
- Episode370
- RatingClean