【A173】文学の戦後と現在──三島由紀夫から村上春樹、村上龍まで

吉本隆明の183講演

【A173】文学の戦後と現在──三島由紀夫から村上春樹、村上龍まで

時間:198分
音質:5
ジャンル:文学
講演日:1995年7月24日
主催:日本近代文学館 後援・読売新聞社
場所:有楽町・よみうりホール
収載書誌:朝日出版社『埴谷雄高・吉本隆明の世界』(1996年)

音源について
恒例で参加していた
「近代文学館・夏の文学教室」
での講演。この年のテーマは
「戦後50年の文学」。客席は満席。
音源は主催者提供。聞き取りやすい。

講演より
文学作品はいつもある時代の作品です。
『源氏物語』は別な面から見ると
ものすごいジャーナリズム小説なんです。
当時の誰それが失恋して失踪したとか、
そういう風俗的な事件がとてもよく入っているんです。
いま読むとその面が沈んで
僕らもよくわからなくなっているけど、
よくよく見れば当時あった人が騒いだ事件は
ことごとく作品のなかにおさめられています。
そのように、ある作品が長生きするかどうかということは
偶然性にもよりますが、いずれにせよ時代の風俗性と、
永続性みたいなものが両方ないと、
長生きはしないということがいえそうな気がします。

To listen to explicit episodes, sign in.

Stay up to date with this show

Sign in or sign up to follow shows, save episodes, and get the latest updates.

Select a country or region

Africa, Middle East, and India

Asia Pacific

Europe

Latin America and the Caribbean

The United States and Canada