EP#112 実は、面接担当者は気にしている! 最低限の敬語マナー

就職・転職の扉をひらく「ことばランド」

敬語って難しいですよね。僕も得意ではありません。間違って使ったことはないと思うのですが、完璧か、と言われると自信はありません。きょうは敬語の時に、ことばの最初に「お」をつけるのか「ご」をつけるのか、について考えていきたいと思います。 「ご」も「お」も漢字で書くと「御」です。「ご」は、おもに漢語の名詞などに付いて、尊敬の意を表します。「ご意見を尊重します」「ご両親」「ご家庭のみなさま」といった類いです。 動作を表す漢語にも付きます。人の行為に対する尊敬の意を表す。「ご帰国なさる」「ご説明くださる」といった使い方です。「ご案内申しあげる」「ご招待いたします」「ご紹介する」の場合は、相手を敬って、自分の行為をへりくだっていう言い方です。漢語の名詞に付いて,丁寧・上品にいう場合もあります。「ご飯」「ご馳走」がそうです。 「お」は、おもに和語の名詞などについて、敬意を表します。名詞に付くと敬意だけではなく、相手のもの、相手に関するものであることを表すします。「あの方のお帽子」「お子様」などです。「お茶」「おしるこ」などは、丁寧な言い方です。 「なさる」「になる」「遊ばす」「くださる」「いただく」「だ」などの語がついて、その動作の主に対する敬意を表します。「なさる」だと「おいでなさる」、「になる」は「お世話になる」、「あそばす」だと「お読みあそばす」、「くださる」だと「お書きくださる」、「いただく」だと「お越しいただく」、「だ」の場合は「社長がお呼びだ」なんて具合です。 お客さんにお茶などを出して「お飲みください」っていうでしょ。まあ、間違いではないかもしれないけれど「どうぞ、おあがりください」って言うと、ちょっとできるな、と思われるかもしれません。「あがる」は「飲む」「食べる」の尊敬語です。 漢語と和語という言い方が難しければ、漢語が音読み、和語が訓読みだと思っているとまあまあ、間違いはないと思う。原則として音読みの前には「ご」、訓読みの前には「お」がつくと覚えておくといいと思います。 とはいえ、何にでも例外はあるから注意してください。「もっとも」「ゆっくり」などは和語、訓読みですが、「おもっとも」「おゆっくり」とは言わず「ごもっとも」「ごゆっくり」となります。漢語、音読みでも「お掃除」「お洗濯」「お散歩」となります。この場合は、美化語の類いです。 メールや面接で敬語を間違えると、社会人としての常識を疑われるから、気をつけるようにしましょう。脇を固めておくことは大切ですから。 ◇◇◇就活する方の悩みや採用側の悩みなどがありましたら、「ことばランド」番組概要欄の「お便りフォーム」からお送りください。番組の感想などもお書きいただけると嬉しいです。 ↓ ↓ ↓ https://forms.gle/Qbhg8cHCUtym2nRu8 また、ApplePodcastやSpotifyでお聴きの方は、評価やレビューを書いていただけると嬉しいです。皆さんの評価で多くの人にお聴きいただけるようになります。どうぞ宜しくお願いします。 未來交創・前田HP https://kotoba-design.jp/ 江川HP https://www.midori-egawa.com/

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