Field Notes for Design by TAKT PROJECT

Field Notes 008 共同体?共異体? 矛盾を行き来する世界のあり方 石倉敏明さん<3/4>

人間が世界の中心であることの必然性と、それを弱めていくことの必然性。相反する両者を受け入れる「デュアルモード」という態度は、周縁化されてきた東北の歴史において、さまざまな場面で目にすることができるように思います。

地域や人ごとに異なる自然との関わり方が、多様な造形や文化、風習を生み出していく。異なる感性をつなぎ、豊かな共有財産を育むインフラ「共異体」とは? 石倉敏明さんを迎えたトークシリーズの第3回です。

_

ゲスト

石倉敏明さん

人類学者/秋田公立美術大学アーツ & ルーツ専攻准教授。
1974 年東京生まれ、秋田市在住。シッキム、ダージリン丘陵、ネパール、東北日本等でフィールド調査を行っ たあと、環太平洋地域の比較神話学や非人間種のイメージをめぐる芸術人類学研究を行う。美術作家・音楽家 らとの共同調査や制作活動も行ってきた。2019年、第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際芸術祭日本館展 示「Cosmo-Eggs | 宇宙の卵」に参加。著書に『野生めぐり列島神話の源流に触れる 12 の旅』( 淡交社 )、『Lexicon 現代人類学』( 以文社 ) など。


_

聞き手

吉泉 聡(TAKT PROJECT代表、デザイナー)

神谷泰史(TAKT PROJECTリサーチャー)

栗原慎太郎(TAKT PROJECTリサーチャー)

長谷川智祥(編集者)

_

キーワード

東北 / デザインリサーチ / 芸術人類学 / 共異体 / デュアルモード / マルチスピーシーズ / マタギ / 弱い人間中心主義

_

Field Notes for Design by TAKT PROJECT

東京に拠点を構えるデザインスタジオTAKT PROJECTが、2021年の「TOHOKU Lab」(宮城県仙台市)設立と併せて始動した自主的なフィールドリサーチ活動「TOHOKU Research」。その目的は「東北のデザイン」ではなく「デザインの東北性」を探ることにあります。都市での生活や経済活動から離れた場にある自然と文化、そこで暮らす人々との交流から浮かび上がってきた「東北性」とは何か。この番組は、3年間のフィールドリサーチを振り返りつつ、リサーチメンバーと外部の有識者によって、これからの社会とデザインのあり方を模索する対話の記録です。

_

リンク

TAKT PROJECT

⁠⁠⁠⁠taktproject.com⁠⁠⁠⁠

⁠⁠⁠⁠instagram.com/taktproject⁠⁠⁠⁠

TOHOKU Research

⁠⁠⁠⁠taktproject.com/projects/tohoku_research⁠⁠⁠⁠

企画展「Material, or 」 / 21_21 DESIGN SIGHT

⁠2121designsight.jp/program/material⁠

_