【本日のご質問】
医師の意見を聞いてみたくて質問します☝️
ステロイドの薬を処方されたら怖がられる方が時々おられます。
私もざっくり副腎皮質ホルモン系の薬で、効果も大きいけど副作用が心配な薬のイメージなんですが、
詳しく知らないなと思いました。
医師の目線ではステロイドの扱いはどのようなものなのでしょうか?
簡単にチョイスされる薬なのでしょうか?
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《AI要約》誤字はご容赦!
内科医たけおが、リスナーからの「ステロイドは副作用が怖いイメージがあるが、医師の目線ではどのような扱いか?」という質問に回答しました。
### 結論:ステロイドは「なくてはならない薬」
話者はまず、「ステロイドはなくてはならないお薬です」と断言。医療の様々な領域で非常に重要な役割を担っており、これなしでは治療が成り立たない病気も多いと述べました。
### ステロイドの正体と役割
ステロイドは、正式には「副腎皮質ステロイド」と呼ばれます。これはもともと人間の体内で作られているホルモンの一種であり、決して異物ではありません。むしろ、このホルモンが体内からなくなると「急性副腎不全」という命に関わる状態に陥るほど、生命維持に不可欠な物質です。薬として使用する際は、この体内のホルモンを外から補充し、その働きを強めるというイメージになります。
主な作用は「炎症を抑える」「免疫の暴走を抑える」ことで、この強力な作用を利用して様々な病気の治療に用いられます。全身に作用する飲み薬や注射だけでなく、塗り薬、吸入、点眼、点鼻、関節注射など、目的の場所にだけ作用させる多様な剤形があるのも特徴です。
### 副作用への正しい理解
多くの人が懸念する副作用については、「使う量と期間を正しく守れば、過度に怖がる必要はない」と話者は強調します。特に、短期間の使用や、塗り薬・吸入といった局所的な使用の場合、全身に及ぶ副作用はほとんど気にしなくてよいレベルです。
そもそも副作用が全くない薬は存在しません。ステロイドの副作用だけが強調されがちですが、そのリスクを恐れるあまり、治療によって得られる大きなメリットを逃してしまうのは非常にもったいないと指摘。場合によっては、副作用のリスクよりも、必要な治療を受けないことのデメリットの方がはるかに大きいこともあります。
### ステロイドの適切な使い方
ステロイドは多くの治療ガイドラインに標準治療として記載されており、ステロイドでしか治療できない病気もまだ多く存在します。
一方で、「気軽に使う薬ではない」という注意点も挙げられました。例えば、原因が感染症である単なる発熱や、一部の急性咽頭炎(扁桃炎)などに対して安易に使用することは、標準的な治療ではなく、不適切な場合があります。
### まとめ
ステロイドは、使うべき病気やタイミングを専門家が正しく見極め、適切な量と期間で使用すれば、非常に有用かつ強力な武器となる薬です。副作用を過度に恐れるのではなく、その効果とリスクを正しく理解し、医師の指示に従って使用することが重要であると締めくくられました。
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- FrequencyUpdated daily
- Published8 September 2025 at 20:53 UTC
- Length9 min
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