S1EP.04(日本語版)「初心忘るなかれ」一生をかけてひとつのことに向き合う素晴らしさーー日本のオイリュトミーの大家、はたりえ先生インタビュー。

青禾Chill Talk

今回の番組は、日本語と台湾華語が両方収録されたバージョン、日本語版、台湾華語版の三つのバージョンを用意しています。お好きなものを選んでご視聴ください。日本語版も最初は華語から始まりますが、すぐに日本語に切り替わります。

今回は、はたりえ先生をお迎えして、いろんなお話を伺いました。どうしてドイツにオイリュトミーの勉強に行こうと決心されたのか?なぜ東京シュタイナーシューレの立ち上げに関わられ、どのように困難を乗り越えてこられたのか?オイリュトミーは、どのように子どもにとっての実際的な手助けになるのか?それから、この三年近く私たちがコロナ禍のもと受けた身体的、心理的な影響について。そしてもし、学校のなかで保護者と教師とのあいだの信頼関係が壊れそうになったなら、私たちはどんなふうに力を合わせ、前に進めば良いだろうか?などなど。

はた先生にインタビューをさせていただいて、まさに大家とはこのような方のことを言うのだなぁと感じました。そばに座ってお話を伺っているだけで、オイリュトミーの持つ、すべてのものを貫くような本質を感じたのです。言葉は違っても、世界とひとつになれるような感覚がそこにはありました。先生は、揺るぎなく、かつ穏やかな言葉で、実は一番難しいことである人間関係について、また教育の本質や、困難に立ち向かうときの心構えについて力強くお話しされ、先生が歩んでこられた数十年にわたる経験と深い教養、そしてこれまで蓄えられた知恵を、惜しみなくシェアしてくださいました。

なかでも、シンプルだけれどとても大切なメッセージだとわたしが感じたのは、「初心を忘れるなかれ」という言葉です。

とても充実したお話を聞かせていただけて、本当に嬉しく思いました。流暢な通訳を行うだけでなく、番組の事後編集にも深く関わってくれた、保護者のカレンさんに深く感謝します。オーディエンスの皆さんにとっても多くの収穫がありますように。そしてここから、さまざまな局面における新しい力が芽吹くことを願います。

最後に、はた先生の『オイリュトミーが育むこころとからだーー動きの教育学』の序文「繁体中国語版の出版に寄せて」からの引用を、皆さんと一緒に味わいたいと思います。

倒れても立ち上がり、体験から力を汲んで新しくなる
行動を決めなくてはならない時、選択しなければならないとき、自分の心の声に従ってすみやかに決心する
ありのままの自分をみつけ、人と世界と働く

この番組を聞いて興味を持たれたら、ぜひ当校で翻訳出版した『オイリュトミーが育むこころとからだーー動きの教育学』の繁体中国語版を手に取ってみてください。(水声社から出ている日本語オリジナル版は、日本のオンライン書店などでお買い求めになれます)
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSf4ps6Dhnh6iJqSq2J1-RJGAb7jQoP1F_y8T0poBrOcko1IJQ/viewform

テキスト/Fion
訳/Mio

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