ヤコブの押しの一手2

聖書の中の成功物語

【人生の中の優先順位】

人生の歩みの中で、人が何を拾って歩くかは、その人の生涯を創造する重大な要素なのです。

ヤコブは、子どものころから長子の特権というものの価値を認識していました。それは父親が死なないと力を発揮することはありませんし、子どもの時にはまったく意味のないものですが、彼はこの見えないものの価値を知っていたのです。

あるとき、チャンスが訪れました。ヤコブが母の手伝いをして豆を煮ているとき、兄のエサウは野山を走り回り、くたくたになって帰ってきたのでした。そして、腹をへらしていたエサウは、ヤコブに豆のあつものを食べさせてくれとせがみます。

ヤコブはさりげなく、長子の権利をゆずってくれるのなら食べさせてやる、と取引を申し出るのです。エサウにとっては、まだまだ両親が健在であり、長子の権利の事などは考えてみる余裕もなかったのです。いま、腹のへっている自分にとって、そんなことよりも、一杯の豆のほうがもっと大事だったのです。ただ食べたいだけの事だったのです。

これを、他人事として笑うことはできません。私たちは、すべてのことについて霊的なものより肉体的なもの、見えないものよりも見えるものに、心を引かれてしまうのです。

もし、聖書の中から成功の秘訣を見つけ出すとするならば、この目に見えない霊的なものに気付く事が一番大切なのです。

目に見えない霊的な真理をおろそかにすることによって、多くの人が、知らずして成功のカギを紛失しているのです。

とくに最近の社会の風潮は、このことを明確に証明しています。わずかばかりの金銭の授受のために、大臣や首相の職を失ったり、社会的な立場を失う人があまりにも多すぎるようです。


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