FOOTBALL TRIBE

リバプールがバルセロナの副キャプテン獲得に向け86億円を提示か

「リバプールがバルセロナの副キャプテン獲得に向け86億円を提示か」  今2025/26シーズン開幕前に、ラ・リーガのバルセロナに予期せぬ打撃が走った。スペイン代表DFイニゴ・マルティネスが突如として退団し、サウジ・プロフェッショナルリーグのアル・ナスルへ移籍したのだ。昨2024/25シーズン、同選手はハンジ・フリック監督にとって最も重要な戦力の一人だった。 この移籍により、今2025/26シーズンのフリック監督が最優先するDFパウ・クバルシの相棒を誰が務めるのか、不透明な状況となった。開幕2試合ではウルグアイ代表DFロナルド・アラウホが先発し、その後はデンマーク代表DFアンドレアス・クリステンセンやスペイン代表DFエリック・ガルシアに出場機会が与えられている。 スペインメディア『Fichajes』によると、プレミアリーグのリバプールがこの状況を注視しており、アラウホ獲得に向け5,000万ユーロ(約86億円)の提示を検討しているという。バルセロナの副キャプテンである同選手を獲得の好機と見ている模様だ。 アラウホは対人守備で優位に立つ強靭なフィジカルを誇るが、ビルドアップ能力には課題が残る。ボール保持時の不安定さは強豪クラブにとってプレスの起点となりやすく、危険なエリアでのボールロストにつながる場面も少なくない。この弱点は同選手がいまだ克服できていない部分であるとUKメディア『Sempre Barca』が伝えた。 リバプールには現在、オランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクとフランス代表DFイブラヒマ・コナテがセンターバックの主力として在籍する。ただし、ファン・ダイクは年齢的にピークを過ぎつつあり、コナテは契約最終年に入っている。こうした事情から、アラウホのようにプレミアリーグに適した人材を獲得する可能性が高い。 最終的な移籍判断は、アラウホがフリック監督のチームにおいてどれだけ重要視され、今シーズンどの程度の出場機会を得られるかが焦点となりそうだ。バルセロナのユニフォームを着続けるのか、それとも新たな挑戦に踏み出すのか、去就が注目されている。