考える塾 in TAIPEI

倫理記号の恣意性⑥「自由って何?」-3<アプリオリな総合判断>

前回に引き続き「自由って何?」の感想の続きです。

前回はカントが『純粋理性批判』で示した「4つのアンチノミー」についてお話しましたが、そこで明るみになった理性の限界を踏まえて、今回は「アプリオリな総合判断」や、それを可能にするアプリオリな「感性」と「悟性」の形式、その形式によって人間の前に偶然ではなく必然的に表れる「現象」について話しています。デカルトやヒュームやルソーの話も交えながら、カントが考える理性、そして自由について見える化できればいいなと思います。