倫理記号の恣意性⑥「自由って何」-4<自由とは普遍的な立法>

考える塾 in TAIPEI

前回は、カントが『純粋理性批判』で示した<アプリオリな総合判断>や、それを成立させる感性と悟性のアプリオリな形式とその必然性・再現性についてお話しました。感性には時間と空間を生み出す形式があり、悟性には感性を通過してきたものを4分野それぞれ3種類ずつ合計で12種類とされるカテゴリーによって仕分けるという形式があり、それはヒュームが言うような偶然的な単なる習慣ではなく、必然的で再現性のある仕組み、アプリオリな仕組みであるという、純粋理性に対する信頼を取り戻そうとする考えでした。

今回は、理性の中でも実践理性の話、理性にとって人間は自由になり得るんだというカントの考えをお話して、「自由って何?」という問いに対する答え合わせをしております。

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