内科医たけおの『心身健康ラジオ』

内科医たけお@たけお内科クリニック からだと心の診療所 院長

《毎朝5時30分生配信&5時50分更新!》 SNS総フォロワー62000名超の臨床17年目の現役医師&クリニック院長がお送りする番組です(^^) この番組では、内科医たけおが診察室の裏側で、医療に関するちよっと役に立つ話をゆる〜く語ります😊 生配信では、公開生収録の他、皆様からのご質問やリクエストにお応えしています😄 ぜひ👍イイネ!💭コメント ↪️お知り合いへのシェア! 宜しくお願いします\(^o^)/ 👇フルバージョンはStand.fmで配信中♪ https://stand.fm/channels/5f50dfa36a9e5b17f795785b 👇たけお内科クリニック からだと心の診療所(オンライン診療可) https://www.body-mind-clinic.com/ 👇各メディアへのリンクはこちら https://linktr.ee/naikaitakeo ※配信する内容は個人の見解であり、所属機関や所属団体、学会などを代表するものではありません。 文字起こしはこちら https://listen.style/p/naikaitakeo?jZN6Y38h

  1. 1天前

    《1332》それ間違い⁉️正しい心理検査の使い方

    ■今回のご質問 先生のご著者、みんなの心療内科を拝読致しました。 心理検査のセクションで、いくつかのご紹介がありました。その中で、抑うつや不安を評価をしていく場合①訪問看護師(などの医療職)が使いやすいもの、②療養者本人が指標にしやすいもの、としてはまずはこれ、というものを教えていただきたいです。 また、それらの評価の仕方やケアへの活かし方などを深掘っていただけるとありがたいです。 よろしくお願いいたします。 この放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非! (匿名でも可能です) https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog 面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは #心身健康ラジオ をつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください! #医療  #健康   #スタエフ医療部 《AI要約》誤字はご容赦! 内科医たけお氏が、自身の著書「みんなの心療内科」で紹介した心理検査について、リスナーからの質問に回答しました。 **【質問の要点】** 著書で紹介されている心理検査のうち、以下の2点について教えてほしい。 1. 訪問看護師などの医療職が使いやすいもの。 2. 患者(療養者)本人が、自身の状態の指標として使いやすいもの。 また、それらの評価の仕方やケアへの活かし方も知りたい。 **【たけお氏の回答】** **1. 医療職が使いやすい心理検査について** 結論から言うと、心療内科以外の医療者が日常的にこれらの心理検査を使うのは難しいのが現状です。著書では「TEG」「MMPI」「WAIS」「ロールシャッハ」など多くの検査を紹介しましたが、これらは専門的なツールであり、ほとんどに著作権(版権)が存在します。そのため、専門の業者から購入して使用する必要があり、一般の医療現場で気軽に使えるものではありません。 例外として「HADS(ハッズ:病院不安抑うつ尺度)」は版権がなく、国際的な研究でも広く使われているため、比較的利用しやすいですが、これもあくまで一つのツールです。 **2. 患者本人が指標として使いやすい心理検査について** こちらがより重要な点ですが、患者さん自身が心理検査の結果を指標にすることは推奨しません。その理由は以下の通りです。 * **信頼性の問題**: インターネット上には多くの心理検査が溢れていますが、その多くは科学的な信頼性や妥当性が担保されていません。自己判断で「自分はこの病気だ」と結論づけるのは危険です。 * **検査はあくまで参考**: 専門機関で用いるHADSのような信頼性の高い検査でさえ、診断における一つの参考に過ぎません。例えば、検査の点数が高くても実際の症状は軽かったり、逆に点数が低くても本人は強く苦しんでいたりすることは頻繁にあります。 * **診断は総合的に行われる**: 診断は、検査結果だけでなく、問診で伺う生活状況や具体的な症状などを総合的に評価して行われます。検査スコアだけで病状を判断することはありません。 **【最も大切な指標とは】** 心理検査のスコアに一喜一憂するのではなく、**「治療を始める前に最も困っていた症状が、どのように変化したか」**を指標にすることが最も大切です。 例えば、「夜眠れなかった」という悩みであれば「少し眠れるようになったか」、「腹痛で学校に行けなかった」のであれば「学校に行ける日数が増えたか」といった、具体的な症状や生活の変化をみることが重要です。 実際の診療でも、心理検査のスコアを毎回確認するのではなく、こうした具体的な症状の変化を患者さんと一緒に確認しながら治療を進めています。 したがって、心理検査は専門家が使う補助的なツールと捉え、患者さんや一般の医療者は、具体的な症状の改善を治療の指標とすることが望ましいです。

    10 分钟
  2. 3天前

    《1331》一週間の放送の振り返りと怒涛のコメント返し☝️

    ・日本呼吸ケア・リハビリテーション学会の声明・第1回日本患者会議の感想・NHK総合診療医ドクターG・19番目のカルテに学ぶ ショックな話😱・興味シンシン医療ニュース今週もたくさんのコメントありがとうございました!以下の宿題提出お願いします!(質問も大歓迎です←マジ大事!! コメント返しは質問を優先的に取り上げますが、全ての質問に回答できない可能性があることはご了承ください。また【質問】と入れておいていただけると見逃しが少ないです)ぜひとも使っていただきたい「たけお2号」内科医たけお(2号)に興味シンシンに聞いてみよう☝ https://chatgpt.com/g/g-680191c357a48191b476839e3368d6c2-nei-ke-yi-takeo-2hao-nixing-wei-sinsinniwen-itemiyou《宿題》今週の一番良かった放送の数字を出来れば理由と共に記入ください!例)1134この放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非!(匿名でも可能です) https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは#心身健康ラジオをつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください!#医療 #健康  #スタエフ医療部《AI要約》誤字はご容赦!内科医たけおが、自身のラジオ番組で1週間の放送(第1325回~1330回)を振り返り、リスナーからのコメントに回答した。まず、緩和ケアはがんだけでなく、肺がん以外の呼吸器疾患も対象であり、治療の早期から介入することが重要だと解説した。リスナーからの「階段での息切れは年のせいか」という質問には、自己判断せず受診すべきだと回答。また、保険適用外の薬を使う際は、本来の用途とは違う目的で使用することを明確に説明していると述べた。次に、初開催された「日本患者会議」への参加を報告。市民患者参画(PPI)の重要性を再認識し、難病や希少疾患と一括りにせず、個々の病気の課題に向き合うミクロな視点と、全体をまとめるマクロな視点の両方が必要だと語った。また、患者側が症状を的確に伝えることが、正しい診断に繋がる協力関係の第一歩だと強調した。医療ドラマを題材にした回では、医療用語の「ショック」について解説。一般的に使われる精神的な衝撃とは異なり、生命の危機的状態を指すことを説明し、その種類や診断の奥深さに触れた。最近の医療ニュースを取り上げた回では、精神科医療の課題について言及。精神科病院の長期入院の背景には、経営上の理由から認知症高齢者の受け皿となっている現状や、地域の受け入れ体制の不備があると指摘した。「社会的入院」が医療費増大の一因であるとの見方を示した。さらに、自由診療については、産後の肥満治療などを例に挙げ、安易に頼ることへの警鐘を鳴らした。効果や安全性が不確かなものも多く、情報を見極め、自分の身は自分で守る必要があると訴えた。最後に、今週も多くのコメントに感謝を述べ、来週の放送への参加も呼びかけ、恒例の「心身じゃんけん」で締めくくった。

    20 分钟
  3. 4天前

    《1330》自由診療でまた…、名医ランキング、精神疾患の入院ほか

    【今週の興味シンシン医療ニュース】 ・自由診療でまたもや…😢 ・名医ランキングは当てにならない⁉️ ・精神疾患入院患者75歳以上が44% ・デジタルでの医療データ活用! https://note.com/naikaitakeo/n/n76bbf87feaf5 この放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非! (匿名でも可能です) https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog 面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは #心身健康ラジオ #たけおがお答えします をつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください! #医療  #健康   #スタエフ医療部 ■AI要約(誤字はご勘弁ください) ### 1. 自由診療の細胞投与で患者死亡、クリニックに業務停止命令 自由診療で本人の脂肪由来の幹細胞を投与された50代の外国人女性が死亡し、厚生労働省が東京のクリニックに業務停止命令を出しました。これは再生医療安全性確保法に基づく初の緊急命令です。 話者は、このような自由診療のトラブルは「氷山の一角」だろうと指摘。医療機関の不祥事は報道されやすい一方、自由診療の問題は表に出にくいと述べました。今回の件は、クリニック側がアナフィラキシーショックの疑いを主張しながらも、それに対する適切な体制を整えていなかった可能性など、多くの問題点をはらんでいると解説。さらに、このクリニックが事件直後に名称を変更し、ホームページを閉鎖するなど極めて悪質な対応を取っていることを挙げ、自由診療には副作用発生時などに責任を取ってもらえないリスクが伴うため、慎重になるべきだと警鐘を鳴らしました。 ### 2. 「名医ランキングは参考にならない」医師と作家の対談記事 がん化学療法専門医の里見清一氏と作家の川上未映子氏の対談記事を紹介。記事では「名医ランキングは参考にならない」といったテーマが扱われています。話者は、里見医師が一般向けにも多くの書籍を執筆している著名な専門家であることに触れ、この記事が非常に示唆に富む内容だと評価。特に、雑誌などで特集される「名医ランキング」は全くあてにならないと改めて強調しました。 ### 3. 精神疾患の入院患者、75歳以上が44%に 精神疾患で入院している患者のうち、75歳以上の高齢者が44%を占めるというニュース。精神科の入院患者総数は減少傾向にあるものの、若年層が減る一方で高齢者の割合が増加しています。 話者は自身の精神科病院での勤務経験から、高齢の患者が長期入院している実態を解説。特に認知症や身体的な合併症を持つ患者は、地域の施設では受け入れが難しく、退院できないケースが多いという社会的な課題を指摘しました。 ### 4. 医療データの連結・活用を政府が検討 内閣府が、電子カルテや処方、健康診断といった医療データを連結させ、治療法の研究や創薬に活用するための検討会を設置したというニュース。 話者はこの方針に「大賛成」としながらも、「その前に電子カルテを普及させてください」と強く訴えました。データさえあれば分析は可能ですが、いまだに多くの医療機関で使われている「紙カルテ」をデジタル化することが最大の障壁だと指摘。「紙カルテが諸悪の根源」と述べ、全医療機関への電子カルテ導入を義務付けるくらいの強い施策が必要だと述べました。

    11 分钟
  4. 5天前

    《1329》19番目のカルテに学ぶ ショックとは⁉️

    日曜劇場19番目のカルテ 第7話 https://www.netflix.com/title/82072592 https://www.tbs.co.jp/19karte_tbs/story/ep7.html この放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非! (匿名でも可能です) https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog 面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは #心身健康ラジオ をつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください! #医療  #健康   #スタエフ医療部 《AI要約》誤字はご容赦! 内科医たけお氏が、自身のラジオ番組で日曜劇場「19番目のカルテ」第7話の内容を医学的に解説しています。今回のテーマは、作中で登場した「ショック」です。 まず、一般的に使われる「驚いた」「残念だった」という意味の「ショック」と、医学用語としての「ショック」は全く意味が異なると説明。医学的なショックとは、「血の巡り(循環)が悪くなり、全身の臓器に酸素や栄養が届かなくなることで生命に危険が及ぶ状態」を指します。 ショックは原因によって大きく4つに分類されます。 1. **循環血液量減少性ショック**: 大量の出血などで体内の血液そのものが減ってしまう、最も典型的なショックです。 2. **血液分布異常性ショック**: 感染症による敗血症やアナフィラキシーなどが原因で、末梢の血管が異常に広がり、血液の分布バランスが崩れて重要な臓器に血液が届かなくなる状態です。 3. **心原性ショック**: 心筋梗塞などで、血液を送り出すポンプである心臓自体の機能が低下して起こるショックです。 4. **閉塞性ショック**: ドラマで主人公が疑ったのがこのタイプです。血の巡りのどこかが物理的に塞がれたり、心臓の動きが外部から妨げられたりすることで起こります。 話者は、研修医時代に師匠から教わったという、ショックの種類を迅速に見分けるための3つのポイントを紹介しています。 1. **手足を触る**: ショックでは通常、手足は冷たくなりますが、「血液分布異常性ショック」では温かいことがあるため、鑑別の手がかりになります。 2. **胸の音を聴く**: 聴診器で胸の音を聞き、特に「心原性ショック」で起こりうる肺のうっ血(肺に水が溜まった状態)がないかを確認します。 3. **首の頸静脈を診る**: 首にある静脈の張り具合を観察することで、心臓の状態を推測します。 ドラマでは、ショック状態の患者の足を高く上げる「下肢挙上」という処置が行われていましたが、これは心臓へ血液を戻しやすくするための有効な初期対応であり、医学的に正しい描写であると評価しました。 最後に、今回はドラマをきっかけに、緊急性の高い「ショック」という病態について、その分類や見分け方を詳しく解説したと締めくくっています。

    11 分钟
  5. 6天前

    《1328》NHK 総合診療医ドクターGを見て思った3つのこと

    総合診療医ドクターG NEXT(4)「かぜが治らない」 https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2025082612180配信期限 :9/2(火) 午後10:44 までこの放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非!(匿名でも可能です) https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは#心身健康ラジオをつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください!#医療 #健康  #スタエフ医療部《AI要約》誤字はご容赦!内科医たけお氏が、NHKの番組「総合診療医ドクターGネクスト」を視聴して感じた3つの重要なポイントについて解説しています。第一のポイントは、「風邪が治らない」という患者の訴えに関する注意点です。患者が自ら「風邪です」と申告することは、重大な病気の見逃しにつながる危険性があると指摘します。医師もその言葉に引きずられてしまい、そのまま風邪と診断してしまう可能性があるためです。風邪の診断は、他の重篤な疾患の可能性をすべて否定した上で行われる「除外診断」であり、本来は非常に難しいものです。したがって、患者は「風邪」という病名ではなく、「咳が長く続く」「少し動くと息が切れる」といった具体的な症状を伝えることが、正確な診断のために極めて重要だと強調しています。第二のポイントは、見過ごされがちな「受動喫煙」のリスクです。番組で取り上げられたケースでは、受動喫煙が病気の発症に深く関わっていました。一般的に喫煙のリスクは、本人が吸う「能動喫煙」が注目されがちですが、家族など周囲の人が吸うタバコの煙を吸い込む「受動喫煙」も、同様に健康へ深刻な影響を及ぼします。臨床現場では受動喫煙が原因となっている疾患も少なくありませんが、問診でその事実が明らかにならないこともあります。たけお氏は、タバコは「百害あって一利なし」であり、自身や家族の健康のために禁煙の重要性を訴えています。第三のポイントは、「呼吸機能検査」の重要性です。番組ではこの検査が最終的な診断の決め手となりました。呼吸機能検査は、息を大きく吸って一気に吐き出すことで、肺活量や1秒間に吐き出せる息の量(1秒量)などを測定するものです。簡便でありながら、肺の健康状態に関する多くの情報を得られる非常に価値の高い検査だと述べています。手術前や人間ドックなどで行われることがありますが、もし健診などで異常を指摘された場合は、決して放置せず、必ず医療機関で相談するようにと強く呼びかけています。最後に、今回の番組で取り上げられた疾患は、診断されずに見過ごされているケースや、適切な治療につながっていない患者が非常に多い現状があると触れ、疾患啓発の観点からも有意義な内容だったと締めくくりました。

    8 分钟
  6. 8月31日

    《1327》第1回日本患者会議に出て思ったこと・考えたこと

    第1回日本患者会議 Japan Patients Open Meeting:JPoM https://nanbyo.jp/2025/07/25/jpom1stmtg/ この放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非! (匿名でも可能です) https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog 面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは #心身健康ラジオ をつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください! #医療  #健康   #スタエフ医療部 《AI要約》誤字はご容赦! 内科医たけお氏が、前日にオンラインで参加した「第1回日本患者会議(Japan Patients Open Meeting、略称J-POM)」の感想を述べた。この会議は現地とオンラインのハイブリッド形式で開催され、患者やその家族、医療者、研究者、行政、製薬企業など多様な立場(ステークホルダー)の人が参加し、非常に熱心な議論が交わされた。アーカイブがないため、一医療者として特に印象に残った点を共有したいとした。 会議は3つのセッションで構成され、特に最初の2つについて深く考えさせられたという。 1つ目のテーマは「いりょう」、具体的には医療の「近転化と集約化」についてであった。「近転化」とは、標準的な医療を日本のどこにいても等しく受けられるようにすること。この問題は、主催団体ががんや難病の患者会という背景もあり、希少疾患や難病、がん医療に焦点が当たっていたが、今後の医師・医療者不足を考えると、僻地医療を含めた日本の医療全体にとって極めて重要な課題だと感じた。特に希少疾患や難病では、診断までに長い時間がかかったり、診断がついても専門的な治療を受けられる施設が身近になかったりする現状がある。この課題の解決策としてオンライン診療の可能性が議論された。話者自身も、診療内科が近くにない患者のためにクリニックを開業した経緯からその可能性を感じているが、現状では手間がかかる割に診療報酬が低いという制度上の壁があり、普及は簡単ではない。医師が専門医にオンラインで相談できるシステムのように、国や行政が主導して仕組みを整え、診療報酬で評価するような後押しが必要不可欠だと痛感した。 2つ目のテーマは「くらし」、すなわち治療と「就労」の両立について。話者は産業医でもあるため、このテーマには特に考えさせられた。病気を抱えながら働くことには今なお高いハードルが存在する。特に、産業医の選任義務がない従業員50人未満の中小企業では、社内に医療専門職がおらず、病気に関する知識が十分でない人事労務担当者が対応せざるを得ないケースが多い。これでは適切なサポートは困難だ。この状況を改善するためには、医療機関側から企業へのアウトリーチ(訪問支援)や、産業保健領域とのより密な連携が必要だと指摘。「両立支援コーディネーター」という仕組みもあるが、まだ十分に機能しているとは言えないのが実情だという。今後、病と共に働く人は確実に増えるため、社会全体で、病気を持つ人が安心して働き続けられる環境をどう構築していくか、真剣に考える時期に来ていると締めくくった。

    9 分钟
  7. 8月30日

    《1326》緩和ケアは肺がん以外の呼吸器の病気も対象です☝️

    日本呼吸ケア・リハビリテーション学会 声明 「非がん性呼吸器疾患に対する緩和ケアの重要性について」 https://www.jsrcr.jp/news/file/jsrcr_seimei_20250823.pdf この放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非! (匿名でも可能です) https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog 面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは #心身健康ラジオ をつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください! #医療  #健康   #スタエフ医療部 《AI要約》誤字はご容赦! 内科医たけお氏が、緩和ケア、特に「非がん性呼吸器疾患」におけるその重要性について、日本呼吸ケア・リハビリテーション学会が発表した声明文を基に解説しています。 **緩和ケアに関する大きな誤解** まず、緩和ケアには「人生の最終段階の医療(終末期医療)である」「がん患者だけが対象である」という大きな誤解があると指摘します。しかし本来の緩和ケアは、病気と診断された早期の段階から、つらい症状や精神的な苦痛を和らげるための支援であり、患者がその人らしく尊厳をもって生活を送れるように支えるものです。 **非がん性呼吸器疾患と緩和ケア** 近年、COPD(慢性閉塞性肺疾患)や間質性肺炎といった、がん以外の呼吸器疾患によって、長期にわたり呼吸困難や生活の質の低下に悩む患者が増加しています。これらの疾患は進行すると症状が重くなりますが、緩和ケアの必要性が十分に認識されていない現状があります。 **学会が伝えたい3つのこと** 声明文では、緩和ケアについて以下の3点を強調しています。 1. **どの段階でも受けられる**:病気の進行度に関わらず、症状緩和や生活のサポートを目的としたケアを早期から受けられます。 2. **多職種で支える**:医師、看護師、理学療法士、薬剤師、公認心理師、ソーシャルワーカーなどが連携し、患者の生活の質を支える体制が整えられています。 3. **患者と家族の希望に寄り添う**:「どのように生きたいか」「どんな暮らしを大切にしたいか」という患者と家族の価値観や希望を尊重する医療です。 **解決すべき3つの課題** さらに、非がん性呼吸器疾患の緩和ケアを普及させるために、以下の3つの課題を挙げています。 1. **呼吸リハビリテーションの普及**:専門医療機関だけでなく、かかりつけ医などのプライマリーケアの場でも呼吸リハビリテーションを提供できる仕組み作りが必要です。 2. **緩和ケアへのアクセス改善**:現在の診療報酬制度は主にがんを対象としていますが、がん以外の疾患でも公平に緩和ケアを受けられるよう、制度を見直す必要があります。 3. **オピオイド使用の保険適用拡大**:呼吸困難の緩和に有効な医療用麻薬(オピオイド)を、がん以外の呼吸器疾患にも保険適用で使えるようにすることが求められます。 **国民へのメッセージ** 最後に、たけお氏は「緩和ケアは最期の手段ではなく、生きる力を支える支援である」という学会のメッセージを伝えます。呼吸器の病気を抱えていても安心して暮らすための支援があるため、一人で悩まずに医療者に相談してほしいと呼びかけています。

    8 分钟
  8. 8月28日

    《1325》一週間の放送の振り返りと怒涛のコメント返し☝️

    ・日本認知・行動療法学会の感想 ・かかりつけ医として選ぶべきポイント14選 ・19番目のカルテの在宅医療…😢 ・腎臓内科・心療内科・緩和ケア 3大やめとけ! ・興味シンシン医療ニュース 今週もたくさんのコメントありがとうございました! 以下の宿題提出お願いします! (質問も大歓迎です←マジ大事!! コメント返しは質問を優先的に取り上げますが、全ての質問に回答できない可能性があることはご了承ください。また【質問】と入れておいていただけると見逃しが少ないです) ぜひとも使っていただきたい「たけお2号」 内科医たけお(2号)に興味シンシンに聞いてみよう☝ https://chatgpt.com/g/g-680191c357a48191b476839e3368d6c2-nei-ke-yi-takeo-2hao-nixing-wei-sinsinniwen-itemiyou 《宿題》今週の一番良かった放送の数字を出来れば理由と共に記入ください! 例)1134 この放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非! (匿名でも可能です) https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog 面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは #心身健康ラジオ をつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください! #医療  #健康   #スタエフ医療部 《AI要約》誤字はご容赦! 内科医たけお氏が配信する「心身健康ラジオ」の週次振り返り回。2023年のある1週間(第1319回~第1324回)の放送内容を、リスナーからのコメントと共に紹介した。専門的な医療情報から身近な話題まで、多岐にわたるテーマが取り上げられた。 ### 週の放送テーマとリスナーの反応 **1. 学会報告と認知行動療法(第1320回)** 「日本認知・行動療法学会」の参加報告。特に身体疾患や慢性疾患を持つ患者の心理に関するセッションに焦点を当て、会場の活気を伝えた。たけお医師は、この分野の将来性に大きな期待を寄せた。リスナーからは「診断名が確定しなくても、症状に対してアプローチし治療を始められるのが認知行動療法の良い点だと学んだ」といったコメントが寄せられた。 **2. 良い「かかりつけ医」の見つけ方(第1321回)** たけお医師が考える「かかりつけ医を選ぶべき14のポイント」を解説。一般的な評判だけでなく、「学会参加による休診をきちんと告知しているか(=学び続けている姿勢の表れ)」など、専門家ならではの視点を提供した。AI(人工知能)に尋ねても出てこない、経験に基づいた具体的な内容に、リスナーからは「AIにはない価値ある情報」「ちょうど知りたかった」と大きな反響があった。 **3. 医療ドラマのリアリティ考察(第1322回)** ドラマ『19番目のカルテ』第6話の在宅医療シーンを考察。作中では医師だけで看取りを行っていたが、現実の在宅医療は訪問看護師やケアマネジャー、ヘルパーなど多職種チームで患者と家族を支えるのが基本であり、その重要なキーパーソンが描かれていない点を指摘した。この鋭い視点に、医療関係者を含む多くのリスナーから「よくぞ言ってくれた」「リアルな在宅医療を描いてほしい」と共感の声が集まった。 **4. 専門医が語る「3大やめとけ」(第1323回)** SNSでの流行を受け、自身の専門分野(腎臓内科・診療内科・緩和ケア)における「3大やめとけ(=陥りがちな誤解や注意点)」を解説。特に緩和ケアが「終末期医療」と誤解されがちな現状に触れ、実際は病気の診断早期から身体的・精神的苦痛を和らげるためのアプローチであり、患者本人だけでなく家族もケアの対象となる重要性を強調した。 **5. 最新医療ニュース解説(第1324回)** 「電子カルテが普及しない理由」と「機能性ディスペプシア」をテーマに取り上げた。電子カルテ問題では、高齢医師のITへの抵抗感や導入コスト、IT人材不足が障壁となっている現状を解説。透析クリニックなどでは、既存の医療機器システムとの連携も課題だと指摘した。また、胃カメラで異常がないにもかかわらず胃もたれなどが続く機能性ディスペプシアの原因や対処法についても分かりやすく説明した。 ### まとめ この1週間は、医療の最前線から日々の健康、メディアリテラシーまで、リスナーの知的好奇心を刺激する内容となった。たけお医師は寄せられた多数のコメントに丁寧に返答し、双方向のコミュニケーションを重視する番組の姿勢を示している。

    19 分钟

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