漫画家ためになるラジオ

意外に誰も教えてくれない「ちょうどいい長さの話」の作り方とは? 出来事から想像させる感情体験の総量 #253

結果につながる作品に共通するのは、話の分量を綺麗にまとめ、楽しく読ませてくれること。つまり、感情と出来事の描かれ方のバランスを含めた「適切なボリューム感(話の長さ)」であることです。

適切な話の長さは、「出来事の大きさ」によって変化します。そして出来事の大きさとは、主人公が願いを達成する「難易度」によって決まるでしょう。その難易度が高いほど、感情体験の総量が多く必要になるのです。

注意しなければならないのは、読者は「この話には、多分これぐらいの感情体験の総量が必要だぞ」と無意識に想像しながら読んでいることです。

描く側は「出来事から想像される、感情体験の総量」を直感的に想像し、それにあわせた適切なページ数で描くことが重要です。

出来事ばかりが続いて感情が描けていない作品、という評価・印象を避けるには……。

このラジオでは、「感情が75%、出来事は25%までしか描けない」ぐらいの気持ちで描くことをおすすめします!