株式会社ワンエーカー代表・折茂賢成氏が語る「AI×エンタメの未来」
TOKYO FM「鷹の爪団の人工知能、ちょっとこい」のポッドキャスト限定コンテンツに、株式会社ワンエーカー代表取締役・折茂賢成さんが登場!
元ゲームクリエイターという異色の経歴を持つ折茂さんが、AIを活用したエンタメの最前線と、グローバル戦略のビジョンを熱く語りました。
「1エーカーの森」から始まる幸せの輪
社名「ワンエーカー」の由来は、くまのプーさんの「百エーカーの森」。
“限られた1エーカー=約4000㎡の人々をまず幸せにする”という哲学が込められています。世界を一気に変えるのではなく、身近な幸せの輪を広げていく――そんな堅実かつユニークな理念のもと、ワンエーカーはショート動画マーケティング、ゲーム開発、ショートドラマ制作、さらには眉毛サロンまで幅広い事業を展開。広告とプロダクトを一体と捉え、「マーケットインでヒットを狙う会社」として走り続けています。
AI VTuberの挑戦
折茂さんが特に注力しているのが、AIを活用したVTuber開発。
「ソ谷のアニメっち」で人気の「ケツアゴ姉さん」をAI VTuber化し、コメントにリアルタイムでツッコミを入れる仕組みを構築。YouTubeのガイドラインに沿って“ユーモアを残しつつ安全に”運営する工夫も語られました。
さらに過去にはTikTokで「つなちゃん」というAI VTuberを展開し、ライブ配信のみで10万人フォロワーを獲得。Unityを使い、投げ銭でバラが降るギミックなどの演出も実現しました。
ゲーム開発を変えるAIの力
AI活用のインパクトは、意外にも「ゲームプランナー業務」に。
これまで人力で行っていた数値設計やバランス調整を、GPT-5を活用することで一瞬でシミュレーション可能に。開発期間が最大5ヶ月短縮され、その分クリエイティブに集中できるようになったと言います。
折茂さんはまた、画像生成AIや動画生成AI(Midjourney、Veo 3など)も積極的に活用。特にVeo 3については「日本文化をよく理解した映像が出てくる」と高評価しました。
グローバル市場と「大IP時代」
ワンエーカーの次の一手はグローバル展開。
「パルワールド」の成功を例に挙げながら、日本市場の厳しさを踏まえ、まずは東南アジアやアメリカで先行リリースを計画中とのこと。欧米の若者が日本のアニメに熱狂する現象を追い風に、海外から攻める戦略を明かしました。
さらに折茂さんは、現在は「大IP時代」にあると指摘。クレヨンしんちゃんやポケモンなどの人気IPが“品質保証マーク”のように信頼を担保し、商品やサービスの価値を押し上げる現象を解説。エンタメは単なる娯楽を超え、生活の安心感すら提供する時代に入っていると言います。
まとめ
今回のポッドキャストでは、AIがもたらす制作現場の変革、東南アジアやアメリカを視野に入れたグローバル戦略、そして「IP」が経済を動かす未来像まで――折茂賢成さんの先見性と実践力が詰まった内容となりました。
エンタメの「今」と「これから」を知りたい方、必聴のセッションです。
Informations
- Émission
- Chaîne
- FréquenceChaque semaine
- Publiée28 août 2025 à 12:54 UTC
- Durée29 min