活弁シネマ倶楽部

【緊急出演】「もっともっと水俣を掘り下げてほしい」原一男監督新作『水俣曼荼羅 Part2』の製作費を募るクラファン実施中、応援特番緊急配信!

■『水俣曼荼羅 Part2』クラウドファンディングページ | Motion Galleryこのプロジェクトについて世界の巨匠ドキュメンタリー映画監督・原一男の新作『水俣曼荼羅part2』 撮影再開するも制作費がピンチ!制作期間20年、上映時間372分。鬼才・原一男監督の傑作『水俣曼荼羅』続篇の制作にご支援を募るプロジェクト。https://motion-gallery.net/projects/K...■水俣はまだ、終わっていない 2024年5月、水俣病の患者・被害者団体と伊藤信太郎元環境相の懇談会で、被害者側の発言の途中、マイクがオフにされる事件が起こりました。この「マイク切り事件」を受け伊藤元環境相は謝罪のため、7月8日水俣入り。胎児性水俣病患者を訪問する大臣を撮影するカメラマンのなかに、『水俣曼荼羅』の原一男監督の姿があったのです。■Part1における大反響(上映の拡大と映画賞の受賞)を受けて水俣病に関するあらたな学説を打ち立てようとする熊大の浴野教授、原監督をいつでも歓迎し、‟おもしろい場所“に案内してくれる生駒さん、水俣病が公式確認されるきっかけとなった小児性患者の田中実子さん、天草出身の大作家・石牟礼道子さん――患者さんとその家族だけでなく、水俣に縁のあるさまざまな人たちの営みが交錯する。海の恵みをもたらす水俣湾を中心に、幾重もの人生・物語が流れていく。怒りや悲しみばかりではなく、喜び・笑いにも溢れた――そんな『水俣曼荼羅』の世界は、多くの観客を魅了しました。上映館は拡大していき、現在までに全63館(海外での上映を含む)で上映、9578人を動員(2024年11月末日)。またキネマ旬報ベスト・テン文化映画第1位、毎日映画コンクールドキュメンタリー映画賞など国内の各賞レースを席捲。多くの海外映画祭に招かれて、賞を受賞しています。■Part2はもう始まっている。「考える前に撮れ!」映画『水俣曼荼羅』をたずさえた原監督は、全国各地を行脚。上映後のトークで各地の観客と交流します。そんな中訪れた熊本で、監督は信じられない話を耳にするのです。『水俣曼荼羅』DVDのブックレットに寄せられた原監督のエッセイによると――水俣での抗議活動が最高潮に達して、全国のマスコミが騒然としていた1970年代前半。加熱する報道は、対岸の天草には伝わっていなかったというのです。でも同じ不知火海に面している天草の住民たちも、チッソの工場排水に含まれる有機水銀に冒されていた。「それなのになぜ私は『水俣曼荼羅』の撮影のとき、天草の人々の表情の奥に隠された、闇への想像力を持たなかったのか!」原監督は動揺・煩悶するのでしたそのあと開催されたご当地・水俣での上映会のあと、原監督は集まった記者から尋ねられます。「『水俣曼荼羅part2』を作るつもりはありますか?」「もっともっと水俣を掘り下げてほしい」そのとき原監督は気づいたのです。「part2はもう始まっている」ことに。◉監督紹介原一男監督1945年生まれ、山口県宇部市出身。1966年、東京綜合写真専門学校に入学するも、半年で退学。1969年、銀座ニコンサロンで個展『ばかにすンな』を開催。その会場でのちのパートナー・小林佐智子と出会う。1972年、『さようならCP』で監督デビュー。今村昌平・浦山桐郎監督、カメラマンの姫田眞左久に師事。主な監督作に『極私的エロス・恋歌1974』(1974)『ゆきゆきて、神軍』(1987)『全身小説家』(1994)『映画監督 浦山桐郎の肖像』(1997)『またの日の知華』(2004)『ニッポン国VS泉南石綿村』(2017)『れいわ一揆』(2019)他がある。