「阿波鳴門」順禮場の段は、明和5年(1768年)に上演された、近松半二作「傾城阿波の鳴門」全10段の8段めを新内に移したものです。阿波藩の藩主玉木家の宝刀「国次」が何者かに盗まれてしまい、その刀を取り戻すために、十郎兵衛は銀十郎と名前を変え、妻お弓と盗賊として暮らしています。二人には祖母に預けた娘がいますが会うことは叶いません。そこに順礼姿の娘が現れます。名乗れぬ母親の心情を描いたお話です。
参考文献:[新内稽古本]阿波鳴門巡礼場の段 上:近八郎右衛門, 1886 [DOI]10.11.501/856659
参考:松山米太郎 校『浄瑠璃名作集』中巻,有朋堂書店,大正15. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1018117
Informations
- Émission
- FréquenceChaque semaine
- Publiée29 avril 2024 à 02:47 UTC
- Durée11 min
- Saison1
- Épisode74
- ClassificationTous publics