今回は、7月末に開催されるコンサートで演奏予定の3曲目、ショーソン作曲《ピアノ三重奏曲》についてお話しさせていただきました。
ショーソンはフランス・ロマン派の作曲家ですが、わずか44歳という若さで亡くなったため、その作品数は決して多くありません。
その中で今回演奏する《ピアノ三重奏曲》は、彼が20代半ばに情熱を込めて書き上げた初期の大作です。法律家の道から音楽家へと転身したばかりのショーソンが、夢や希望、そして深い感性を注ぎ込んだ、美しい一曲となっています。
ピアノ・ヴァイオリン・チェロという三つの楽器が織りなす音の会話の中には、問いかけるような旋律、優しく寄り添うハーモニー、そして心に静かに染みわたるような祈りの時間が流れています。
特に第3楽章は、深い叙情と静寂に包まれ、まるで時間が止まったかのような感覚を覚えるほど。その透明感と温かさは、「祈りとともに」という今回の副題にもぴったりだと感じています。
このコンサートは、戦後80年という節目の年、2025年に開催されます。だからこそ、この曲に込められた想いを胸に、平和と希望を音に乗せてお届けしたいと思っています。
会場は、300名規模のサロンホール「WAKOゲバントホール」。お客様との距離が非常に近く、まさに音楽を“肌で感じる”ことができる空間です。演奏者の息づかいや音の対話を間近に感じながら、ショーソンの世界を五感で味わっていただけたら嬉しいです。
今回のプログラムは、前半にドイツの作曲家(バッハとメンデルスゾーン)、後半にフランスのショーソンと、国や音楽の風土の違いもお楽しみいただける構成となっています。普段はラフマニノフの作品をプログラムしていますが、今回は本編には含めず、もしかしたらアンコールで…というサプライズがあるかもしれません。
次回の配信では、ご一緒するヴァイオリニスト・チェリストのお二人をご紹介する予定です。どうぞお楽しみに。
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資訊
- 節目
- 頻率隔週更新
- 發佈時間2025年7月3日 下午5:00 [UTC]
- 長度15 分鐘
- 年齡分級兒少適宜