ドル一人勝ちのなかで足元のドル建て金価格は弱含んでいる。それにも関わらず国内金価格が上昇傾向にある理由はひとえに「円安」にある。米国の金融政策に目を移せば、ここに来てFRBのインフレ見通しやフォワードガイダンスに疑義が生じつつあることは見逃せない。今後のマーケットを見るポイントは、FRBによる金利引上げ加速の結果、「FRBが保有する資産(国債と住宅ローン担保証券)の減価」と「FRBが抱える負債に対する支払い利息の急増」が同時進行する可能性が浮上しつつあること。この利上げ加速で傷むFRB問題が浮上するのは、おそらく今秋以降、年末から年始にかけてだろうと予想される。そのとき金上昇は2000年に次ぐ第2ステージに入ると見る。
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- PublishedJune 22, 2022 at 4:58 AM UTC
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