内科医たけおの『心身健康ラジオ』

《1339》検査と食事のふか〜い話

【本日のご質問】

 疾患による定期通院による血液検査と食事タイミングの疑問をたけお先生に聞いちゃいます。

 受診時に血液検査がある場合、検査項目によっては、食事が大きく左右されると思いますが、普通に食事をして数値を観察した方がいいのか、それとも食事から何時間か空けて血液検査をした方がいいのかをお聞きしたいです。ちなみに主治医からは検査の前の食事についての注意事項はありません。

…が、経過観察をする場合の推奨をお聞きしたいです。

血液検査の項目は、健診とほぼ同じ場合だった場合と仮定してお願いします。

この放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非!

(匿名でも可能です)

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■AI要約(誤字はご勘弁ください)

内科医たけお氏が、リスナーからの「血液検査と食事のタイミング」に関する質問に回答しました。

### **質問内容**

疾患による定期的な通院で血液検査がある場合、食事は普通にとって数値を測るべきか、それとも食事から時間を空けるべきか、という質問です。質問者の主治医からは特に食事に関する指示はないとのことです。

### **結論:主治医の指示に従う**

まず大前提として、「主治医の指示に従うこと」が最も重要です。以下はあくまで一般論として解説します。

### **血液検査と食事の関係**

血液検査の項目によって、食事の影響を受けるものと受けないものがあります。

* **影響を受けにくい項目**

* **肝機能**:前日の暴飲暴食で数値が急激に変動することはありません。ただし、脂肪肝など日頃の食生活の影響は受けます。

* **ヘモグロビンA1c、グリコアルブミン**:これらは過去1〜2ヶ月の血糖値の平均を反映する数値なので、検査直前の食事の影響は受けません。糖尿病の管理ではこちらを重視することが多いです。

* **影響を受けやすい項目**

* **血糖値**:食事の影響を最も強く受けます。厳密な測定が必要な場合は、空腹時など時間を指定されることがあります。

* **中性脂肪**:前日の食事(特に油物やアルコール)の影響をかなり受けます。

* **コレステロール**:多少の影響はありますが、大きな変動はありません。

### **食事よりも「脱水」が影響することも**

食事よりも、脱水状態であることの方が検査値に影響を与える場合があります。特に**尿酸値**は脱水で大きく上昇します。また、ヘモグロビンやアルブミンなども、脱水によって血液が濃縮され、見かけ上高い数値が出ることがあります。

### **その他の検査と食事**

* **尿検査**:食事の影響は全くありません。

* **画像検査**:

* **腹部エコー、腹部CT、胃カメラ、大腸カメラ、バリウム検査**など、お腹の検査は、食事をすると消化管ガスなどが発生し正確な診断が困難になるため、**絶食が必須**です。

* 一方で、**頭部CTや胸部CT**など、お腹以外の部位の検査は食事の影響を受けないため、絶食の必要はありません。

### **まとめ**

検査の種類や目的によって、食事の指示は異なります。血液検査に関しては、多くの項目で直前の食事の影響は限定的ですが、血糖値のように大きく影響されるものもあります。自己判断で食事を抜いたりせず、基本的には主治医の指示に従うことが大切です。特に指示がない場合は、いつも通りの生活習慣で検査を受けるのが良いでしょう。