前々回にラジオネームみかんさんから頂戴したメールをもとに、「さまざまありがとうございます」の違和感について、お話ししました。
その後、みかんさんは、若手社員に話をし、その社員もご自身で調べて「なるほど」と理解してもらえた、と いうメールを頂戴しました。
よかったですね。若手社員にどう話すかは、みかんさんの力量が試される部分だったのですが、きっと上手に伝えられたのだろうと、ホッとしました。
というわけで、今回は「人をほめる」に焦点を当てたいと思います。「ほめ殺し」ということばがありますが、誰しもほめられて嫌な思いはしませんよね。ほめ上手は、コミュニケーション上手なんです。
大体、人は、結果をほめるんですね。テストで100点取ったとか、ノルマを達成したとか。でも、それって結果がでなければ、それまでの時間や努力を否定されてしまうことになる。
もちろん結果も大事です。しかし、結果が出せないで一番悔しい思いをしているのは、本人です。そこにかけた時間や努力は、上手くいったときとそうでなかったときと、さほど変わらないんです。たまたま、どこかのポイントがわずかにずれただけなんです。
だから、途中経過をほめることってとても大切なんだと思います。途中経過って、ほとんど人から見られませんもんね。だからそこをほめるのは難しい。
文章は、結果として出来上がった作品について、評価されます。でも、僕が開いているライティングセミナーに参加している人たちは、最初は書くのに精いっぱいだんです。
ところが、セミナーで、僕がいろいろコメントしたり内容を確認したりしていくと、書くときに考えるようになるんです。どうすれば文を簡潔にできるか、この表現でいいだろうか、と。
何度も修正すると、その軌跡が見えてくるんです。それがとても素晴らしい。それまで使わなかった脳を使えるようになる。そうすると、文章を書くのが楽しくなる。必然的に文章もわかりやすく、自分を表現できるようになる。これが、大事なんです。この課程を言語化っていうのだと思います。
自分を表現するために、自分を見つめ直し考える作業ができる。その課程をほめられる、という循環ができるんです。これは、会社で後輩を育てるときにも重要なポイントになる。途中課程を見てあげると、コミュニケーションも円滑にいくようになります。
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- 발행일2024년 10월 7일 오전 7:12 UTC
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