方言ニュース

那覇市歴史博物館が19年の歴史に幕

2025年9月4日(木)

琉球新報の記事から紹介します。

担当は上地和夫さんです。


那覇市が管理・運営し、市の歴史や文化を発信してきた
那覇市歴史博物館が8月31日、
2006年から19年にわたった歴史に幕を下ろしました。

那覇市のパレットくもじ4階にある博物館では

午後7時から閉館セレモニーが開かれ、

集まった大勢の市民や関係者らが別れを惜しみ、

午後7時20分すぎにシャッターが閉まると、
市民から「ありがとう」の声や指笛が飛びました。

那覇市歴史博物館は、尚家22代当主の
故・尚裕氏が1995年、那覇市に
尚家関係の文書などの文化財を寄贈したことを契機に

2006年7月に開館しました。

文化財の一部は国宝にも指定されており、

セレモニーであいさつした古謝玄太副市長は、
「『駅から5分の国宝』をキャッチコピーに市民・県民をはじめ
国内外の多くの皆さまにご愛顧いただいた」と振り返りました。

市所有の文化財は、県が整備を進める

首里の中城御殿跡地御内原エリアに

来年以降に開館予定の新しい博物館に移します。

2009年から2012年まで館長を務めた
那覇市の我謝幸男さんは

「19年間、この場所で市の歴史を伝える役目を

果たしてくれた文化財が、あるべき場所に
帰っていくことになる」と感慨深げに語りました。   (了)