#5-2〔後半〕「北アルプス林研グループ」小林雅文さん、荒山雄大さん、荒山あゆみさん 〜 北アルプス国際芸術祭2024編〜

気候とアートのダイアローグ

『気候とアートのダイアローグ』は、アートを通して気候危機や社会問題に対して活動している、長野県のアーティストや実践者たちにインタビューする番組です。

今回も前回に引き続き、「北アルプス国際芸術祭2024」参加アーティストの「北アルプス林研グループ」から小林雅文さん、荒山雄大さん、荒山あゆみさんの3名を迎え、公開収録で行ったインタビューをお届けします。

北アルプス林研グループは、組織を超えて北アルプス地域の林業者たちで構成された団体で、現在20名ほどのメンバーが所属しています。メンバーの1人で、アートをバックグラウンドに持つ小林雅文さんが発起人となり、今回初めて芸術作品を制作しましたが、その背景には、山林や林業にもっと興味を持ってほしいという思いがありました。

後半となる今回は、人間の営みと森との関係性、林業の魅力や課題、そして聞き手の信州大学人文学部教授、金井直さんから、今回の作品について美術的文脈からお話いただきました。

▶北アルプス国際芸術祭 2024/北アルプス林研グループ「森づくりアート」

https://shinano-omachi.jp/work/23/

▶北アルプス林研グループ

北アルプス地域の林業者たちで構成された団体。もともとは林業の後継者対策として行政主導で設立し、2000年に独立。自主的に自由な企画を持ち寄って活動する、ゆるやかな連合体となっています。

https://www.instagram.com/northalpsforesters_naaf2024/

►信州アーツ・クライメート・キャンプとは…

文化芸術の視点から気候変動や地球環境の課題を見つめ、信州・長野県で行われているさまざまな取り組みを知り、取り組んでいる人に学び、ともに考え、変化していく、コモンスペースをつくっていこうというプロジェクトです。

https://shinshu-artscouncil.jp/tag/shinshu-arts-climate-camp/

▶INFORMATION

金井直さんからご紹介のあった作品について

▪️川俣正《源汲・林間テラス》、2017

《源汲・林間テラス》は、大町市に2018年に竣工した一般廃棄物処理施設「北アルプスエコパーク」に設置されている作品。生えている樹木をそのまま活かし、テラス側が木々に寄り添うようにして設置されている。

https://shinano-omachi.jp/work/14/

▪️デイヴィッド・ナッシュ《門》、1982

東京都現代美術館蔵 デイヴィッド・ナッシュは、倒木や枯れ木などを素材とし、自然と人間の関わりをテーマとして作品制作を行なってきた彫刻家である。《門》は、奥日光の森にて、台風により根本から2つに裂けていた倒木を使い制作された。

https://mot-collection-search.jp/shiryo/1460/

▪️高松次郎《4つの杉の単体》、1970

豊田市美術館蔵

4本の杉の丸太の上部が四角く削り出された作品。高松が、街路樹を見て「四角い一本の柱が、その木の中にもあるはずだ」と思い至ったことから、形態変化と自己同一性、また部分と全体の関係性などを想起させるような、本作品をはじめとした「単体」シリーズが生まれた。

https://www.museum.toyota.aichi.jp/collection/takamatsu-jiro

▪️ジュゼッペ・ペノーネ

《12メートルの木》、1980-82、豊田市美

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