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学び続ける組織を作るために、何よりも最初にすべきこと|CULTIBASE Radio|Management #114 CULTIBASE Radio

    • ビジネス

「学び続ける組織を作るために、何よりも最初にすべきこと」の概要

CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。CULTIBASE Radio マネジメントの114回目では、CULTIBASE編集長であり株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOの安斎勇樹と、同じく株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOのミナベトモミが、「学び続ける組織を作るために、何よりも最初にすべきこと」をテーマにディスカッションしました。


感覚的に対話は学習支援に繋がると言うミナベ。今回は、先日のラジオ(https://www.cultibase.jp/radios/management-radio/12469)を掘り下げて、対話による学習とは何か、というテーマについて、学習論の専門家である安斎が語る。
「学習観」は人によってバラバラで、大人になるとその差は大きく異なると安斎は言う。「学習観」に正解はないとしたうえで、組織・チームの中では「学習観」に対する認識を揃えることが大切だと安斎は語る。
たとえばMIMIGURIでは、下記の図を用いて「学習観」を階層別に捉えようとしている。特に重要なポイントとして、スキルの習得ではなく、アイデンティティの変容自体をより本質的な学習だと考えている点が挙げられる。
また、米国の哲学者、ドナルド・ショーンが提唱した、2つの専門家像に関する理論も重要である。これまでいわゆる「専門家」と呼ばれる人たちは既存知識の範囲内で解決可能な問題に対して、専門分化された科学的な理論・技術を適用して合理的に問題解決する権威的な存在であり、ショーンはこうした専門家像を「技術的熟達者」と呼んだ。また、「学習」の一般的なイメージも、この技術的熟達者を想定したものが主流であった。
一方、ショーンはもう一つの専門家像として、「省察的実践家」と呼ばれる概念も提唱している。省察的実践家とは、既存知識の枠を超えるため解決不可能な問題に対して、複雑で変動する状況の中で、自己と対話し問題に対峙し続けることで、専門性の拡張が起きるあり方を指す。このあり方のような「学習観」を大切にしたいのだと安斎は言う。
とはいえ、ただ経験の機会を与えれば、学習するというわけではない。自分のアイデンティティの意味づけと、目の前の機会の意味づけが噛み合わなければ、学習に繋がることもないと安斎は言う。
そしてその次のステップとして、機会を与えられた学習の当事者と、機会を与えた学習の支援者との間で、その機会に対する意味づけとその結果獲得可能なアイデンティティについて対話し、噛み合わせる必要があるとも言う。
「学習観」が揃っていなければ、学び合う状況は起きない。組織の「学習観」を揃えて、それを元にチームで対話を行う必要がある。MIMIGURIでは、省察的実践家像のような、経験学習的な「学習観」を形成していきたいと安斎は言う。また、相互の学習状態を伝達することで、チームとして学び続ける風土をつくるのではないかと、ミナベは言う。



「学び続ける組織を作るために、何よりも最初にすべきこと」の関連コンテンツ
今回の内容と関連するイベントのアーカイブ動画は下記にて公開中です。CULTIBASE Lab会員限定となりますが、現在10日間の無料キャンペーンも実施中です。関心のある方はぜひこの機会に入会をご検討ください。

▼CULTIBASE Radio SPECIAL LIVE:マネ

「学び続ける組織を作るために、何よりも最初にすべきこと」の概要

CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。CULTIBASE Radio マネジメントの114回目では、CULTIBASE編集長であり株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOの安斎勇樹と、同じく株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOのミナベトモミが、「学び続ける組織を作るために、何よりも最初にすべきこと」をテーマにディスカッションしました。


感覚的に対話は学習支援に繋がると言うミナベ。今回は、先日のラジオ(https://www.cultibase.jp/radios/management-radio/12469)を掘り下げて、対話による学習とは何か、というテーマについて、学習論の専門家である安斎が語る。
「学習観」は人によってバラバラで、大人になるとその差は大きく異なると安斎は言う。「学習観」に正解はないとしたうえで、組織・チームの中では「学習観」に対する認識を揃えることが大切だと安斎は語る。
たとえばMIMIGURIでは、下記の図を用いて「学習観」を階層別に捉えようとしている。特に重要なポイントとして、スキルの習得ではなく、アイデンティティの変容自体をより本質的な学習だと考えている点が挙げられる。
また、米国の哲学者、ドナルド・ショーンが提唱した、2つの専門家像に関する理論も重要である。これまでいわゆる「専門家」と呼ばれる人たちは既存知識の範囲内で解決可能な問題に対して、専門分化された科学的な理論・技術を適用して合理的に問題解決する権威的な存在であり、ショーンはこうした専門家像を「技術的熟達者」と呼んだ。また、「学習」の一般的なイメージも、この技術的熟達者を想定したものが主流であった。
一方、ショーンはもう一つの専門家像として、「省察的実践家」と呼ばれる概念も提唱している。省察的実践家とは、既存知識の枠を超えるため解決不可能な問題に対して、複雑で変動する状況の中で、自己と対話し問題に対峙し続けることで、専門性の拡張が起きるあり方を指す。このあり方のような「学習観」を大切にしたいのだと安斎は言う。
とはいえ、ただ経験の機会を与えれば、学習するというわけではない。自分のアイデンティティの意味づけと、目の前の機会の意味づけが噛み合わなければ、学習に繋がることもないと安斎は言う。
そしてその次のステップとして、機会を与えられた学習の当事者と、機会を与えた学習の支援者との間で、その機会に対する意味づけとその結果獲得可能なアイデンティティについて対話し、噛み合わせる必要があるとも言う。
「学習観」が揃っていなければ、学び合う状況は起きない。組織の「学習観」を揃えて、それを元にチームで対話を行う必要がある。MIMIGURIでは、省察的実践家像のような、経験学習的な「学習観」を形成していきたいと安斎は言う。また、相互の学習状態を伝達することで、チームとして学び続ける風土をつくるのではないかと、ミナベは言う。



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