ep9-1「本の読み方 スロー・リーディングの実践」(平野 啓一郎さん)

アワノトモキの「読書の時間」

9冊目になる今回扱う本は「本の読み方 スロー・リーディングの実践」(平野 啓一郎さん)。

いつもとは少し趣向を変えて、今回の本の作者は芥川賞作家の平野敬一郎さん。
毎回扱う本を決めるのに苦労している粟野さんは、BRUTASの「本特集」に手を出しました。

そこで紹介される本の中には、結局ピンとくるものがなかったのですが、たまたま平野敬一郎さんマイルスデイビスの自叙伝を紹介していたのを見ました。

「そう言えば平野敬一郎さんの本って、読んだことないな」

と色々と調べていったところ…、

75年生まれ、京都大学在学中に「日蝕」で芥川賞受賞。
※奇しくも今回の収録日は芥川賞の発表日!
「マチネの終わりに」「とある男」は映画化。

興味をもって今回選んだのが表題の本でした。

----
さて、内容についてですが、一言でいうとこんな感じです。

速読は明日のための読書であり、
スローリーディングは5年後10年後のための読書である。

速読で身につくのはただの脂肪。大食い競争と一緒。
2022年を生きる我々は情報にまみれているが、
夏目漱石や森鴎外、カントやヘーゲルと比べると、
どっちが知的な生活を送っているのでしょうか。


こんな話を聞いたところ、話したくなってしまった星野がまたも横道展開をしてしまいます。

「人の知識を混ぜ混ぜしたカクテルなんか作るんじゃない。知識は自分で醸造させてこそ!ですよね」

平野さんも、本書の中で「読書は奥へ奥へと進めることが大事だ」と書かれているそう。


他にも、

書かれた時代は?

著者は誰から影響を受けたんだろう?

思想の変遷は?

この作家の特徴的な助詞や助動詞の使い方は?

…などを考えながら読むことが、スローリーディングの手法だとか。

※ちなみに、この収録後に星野は「私とは何か――「個人」から「分人」へ」を読み、いたく共感しました。

-----------------------------

ご質問、扱う本のリクエストなどがありましたら、こちらまでDMをお寄せください。
https://twitter.com/Tomoki_Awano

露骨な表現を含むエピソードを聴くには、サインインしてください。

この番組の最新情報をチェック

サインインまたは登録して番組をフォローし、エピソードを保存し、最新のアップデートを入手しましょう。

国または地域を選択

アフリカ、中東、インド

アジア太平洋

ヨーロッパ

ラテンアメリカ、カリブ海地域

米国およびカナダ