聖書の中の成功物語

日本福音宣教会
聖書の中の成功物語

聖書には、ノア、モーセ、ギデオンなど逆境に打ち勝ち、人生に成功した人々の物語がたくさんあります。あなたも是非聖書から人生の智恵、幸せの秘訣、成功の原則を学んでください。

  1. 07/30/2009

    ヤコブの押しの一手4

    【真剣な人生】 故郷に帰ることは、ヤコブにとっては甘い事ではありませんでした。それは、彼をうらみ殺そうと決心していた兄のエサウがいるからです。しかし、彼は恐れつつも出発します。兄との出会いに対する恐怖は、打ち消してもなくなりません。彼は、自分の失敗をどうしたら赦してもらえるか、必死になります。 ここでも、彼の本性が頭をもたげて、彼はさまざまの手段を使います。それは、贈り物で相手の気持ちをやわらげることでした。彼は、自分の一族郎党、家族、財産を二手に分けて、妻子や自分は、一番後から行くようにして、兄が攻撃をしかけてきた時に、自分と妻子だけは逃げれるような方法を考えるのです。 そうして、全てのものを先にやってから後、彼はヤボクの川にさしかかったとき、不安にかられて、一人で神に祈るのです。その夜、彼は、祈りの中で神の使いに出会い、一晩中、心の中の不安と恐怖を取り除くために神に祈りつづけます。それは、正しく祈りの戦いだったのです。 こうした祈りは、多くのクリスチャンが実際に経験するもので、あるものは断食で、あるものは徹夜で祈るのです。夜が明けようとする頃、その場を去ろうとする神の使いを、彼は放そうとしません。彼は確信と祝福を手にしない限り放せないし、祈りをやめられなかったのです。 執拗なヤコブに根負けした神の使いは、ヤコブのももの関節を打ちます。ヤコブは足の関節がはずれてしまいます。しかし、そこまであきらめずに祝福を求めるヤコブに神が祝福として与えたのが、イスラエルという名前だったのです。今までのヤコブ=押しのける者という名が、イスラエル=神の皇太子という名に変名されるのです。ヤコブの死んでも神の使いを放すまいとする熱心な祈祷、ももの関節がはずされても神の手を離すまいとする神に対する熱心な祈りによって、彼の性格は変えられてしまいました。それは、名前が変わるほどのものだったのです。 あれほど自己中心で、欲張りで、策略をめぐらす男が、神中心の人間に変えられるのです。もう、彼は、神以外の何ものも恐れなくなっていました。彼は、まず、兄に対する悔い改めの気持ちを誠実に示しました。すると兄は、両腕を広げて彼を受け入れてくれたのです。二人の再会の涙は、すべての恨みを流し、喜びに変えられてのでした。こうしてヤコブは、故郷に錦を飾る事ができたのです。真実な神との出会いを持たずに、人生の成功はありえないということを、信じたいものです。 ヤコブの押しの一手4

    4 min
  2. 07/17/2009

    ヤコブの押しの一手3

    【神との出会い】 人生には、本人の知らない罠が仕掛けられていることがしばしばあることに、だれでも気づいているはずです。それは確かに、人間の幸福と成功を妬むサタンの仕業に違いありません。 とくにヤコブのように、あらゆる障害を排除してでも、自らの成功を勝ち取ろうと決意するものには、その反抗の勢力は強くなるものです。 長子の権利をエサウから譲り受けたことを、父のイサクは知るよしもありません。やがてイサクは死期が近いのを悟って、エサウに長子の権利を譲るため、祝福の祈りの準備をエサウに頼むのです。 しかし、そのとき、母親の入れ知恵によって、ヤコブはエサウになりすまして目の見えなくなっている父をだまし、まんまと長子の権利と祝福を奪ってしまうのです。 この事実をしって、エサウは泣いて悔しがりますが、後の祭りでした。エサウは長子の権利を奪い返すには、ヤコブを殺す以外にないと決意するのです。 エサウの決意を知ったヤコブは、せっかく手に入れた財産も地位もすべてを捨てて、故郷から母の郷里の叔父ラバンを頼って逃げ出す始末になります。 家を出て一人寂しく野宿して石を枕に寝ると、ヤコブは、きっといままでの人生を深く反省した事でしょう。しかし、この夜、神は夢の中でヤコブに現われるのです。それは、天の使いが地上と天を結ぶはしごをのぼりおりする夢でした。そこで、彼は先祖のアブラハム、イサクと語り続けてこられた神の約束の言葉を聞くのでした。 そのとき、彼は自分が孤独でない事に気づくのです。いままで、信仰などまったくなく、この世のものばかりに目を奪われていた自分、損得の計算だけに支配されていた醜い自分、そして、その結果が生み出してきた、多くの争いと悲劇に気づくのです。 しかし、この危機に直面して彼は、いま、神とであった自分にきづくのです。生まれて初めて、ともにいて働いてくださる神に気づくのです。彼は、「ここは神の家だ、天の門だ」と叫ぶのです。彼はこの地をベテルと名付けましたが、これが彼の人生の一大転機となったのです。 これは、彼の信仰のスタートだったのでしょう。この信仰の経験、つまり一大転機は成功者に不可欠なものなのです。 さて、多くの人々は、信仰をもつと何もかもが一変してしまって、その後は順調そのものの状況になると錯覚していますが、人生は、それほど甘いものではありません。 ヤコブは、神との出会いの後も、まだまだ自分の知恵に頼る生き方から抜け出せないのです。叔父のラバンの所に寄留するのですが、そこでも策略を用いて自分の財を築いたりします。 しかし、愛する妻のラケルを迎えるにあたっては、だますことが得意のヤコブが反対にだまされて、好きでもない姉のレアを押しつけられ、愛するラケルと結ばれるまでには、14年間も叔父のためにただ働きをしなければならない羽目に陥るのです。 それにラバンの子どもたちとの間にもいざこざが生じたりして、苦難はヤコブから無縁のものになかなかならないのです。 そうした生活の中で、ヤコブは再び、自分の故郷に帰れ、との神の声を聞くのです。 ヤコブの押しの一手3

    5 min
  3. 06/27/2009

    ヤコブの押しの一手2

    【人生の中の優先順位】 人生の歩みの中で、人が何を拾って歩くかは、その人の生涯を創造する重大な要素なのです。ヤコブは、子どものころから長子の特権というものの価値を認識していました。それは父親が死なないと力を発揮することはありませんし、子どもの時にはまったく意味のないものですが、彼はこの見えないものの価値を知っていたのです。あるとき、チャンスが訪れました。ヤコブが母の手伝いをして豆を煮ているとき、兄のエサウは野山を走り回り、くたくたになって帰ってきたのでした。そして、腹をへらしていたエサウは、ヤコブに豆のあつものを食べさせてくれとせがみます。ヤコブはさりげなく、長子の権利をゆずってくれるのなら食べさせてやる、と取引を申し出るのです。エサウにとっては、まだまだ両親が健在であり、長子の権利の事などは考えてみる余裕もなかったのです。いま、腹のへっている自分にとって、そんなことよりも、一杯の豆のほうがもっと大事だったのです。ただ食べたいだけの事だったのです。これを、他人事として笑うことはできません。私たちは、すべてのことについて霊的なものより肉体的なもの、見えないものよりも見えるものに、心を引かれてしまうのです。もし、聖書の中から成功の秘訣を見つけ出すとするならば、この目に見えない霊的なものに気付く事が一番大切なのです。目に見えない霊的な真理をおろそかにすることによって、多くの人が、知らずして成功のカギを紛失しているのです。とくに最近の社会の風潮は、このことを明確に証明しています。わずかばかりの金銭の授受のために、大臣や首相の職を失ったり、社会的な立場を失う人があまりにも多すぎるようです。ヤコブの押しの一手2

    2 min
  4. 06/20/2009

    ヤコブの押しの一手1

    【社会での不公平】 ヤコブを学びながら、私は限りない興味をこの人に抱くのです。人をだます男が真実な人へと変化していくその過程が、そのまま成功物語になっているからです。 ヤコブの人間としての性格の悪さを問題にする事は容易なことですが、人間の社会の中には、しばしば不公平と見られる状況が存在する事を避ける事は出来ません。 ヤコブは、双子の弟して生まれたのでした。それは、欲しいものが多くあるのに、彼には生まれつきさまざまの制約があったということでした。しかも、それは彼にとっては変えようのないものでした。 彼は、どちらかというと気が弱くて、母親にまとわりつくタイプの子どもでした。それにくらべて、兄のエサウは快活で、野性的で父に愛されていました。 それよりも決定的な事は、双子の弟としてヤコブが生まれてしまったことであって、その時代、兄には長子としてのすべての特権が生まれつき与えられていたということです。父の財産も、名誉も、権力も、兄エサウには黙ってついてくる約束になっているのです。 このことは、ヤコブが成長するにしたがって心の負担になり、表現し難い嫉妬の種となったことは想像できる事です。 ヤコブは、神を信じていました。しかし、ほんの一瞬の誕生の差が、自分の運命を決定してしまうことは、彼には納得のできにくいことであったのです。 しかも、その価値を自覚せずに無頓着に生きているエサウが相続者であり、欲しいと心から願っているヤコブには与えられないと知ると、ヤコブにしてみれば、自分の知恵を絞り出してでも、策略を用いる以外には方法がなかっただろうと同情したくなるのです。 策略を用いてでも、と考えたヤコブにくらべると、あまりにも多くの現代人は、人生の戦いを始める以前に戦いを放棄していると考えるべきでしょう。現代でも、ヤコブに似た条件はいくらでも私たちの周囲に発見できます。 すなわち、男女の差別、出身校の差別、さらに金持ちに生まれるか、貧乏人に生まれるか-など、そのことで神は不公平である、と愚痴を言う人もいるほどです。 人間の社会では、それらの条件が明らかに人の生涯を左右し、それが当然のこととして受けとめられ、ただ金満家に生まれたばかりに社長となって、それを自分の力だと思い上がっている人もいるし、反対に、自分の不幸を恵まれない環境の責任にして、自分の努力を放棄している人々もいます。 しかし、ヤコブ物語の偉大さは、神の世界ではまったく違った展開になることを示しているのです。 それは、人間の差別、資格などは全く関係なく、神はご自身をさがし求めるものを祝福されるということであって、神は彼に顔を向けるものを突き放されないということなのです。 それは、決して、ヤコブの悪い性格、欠点をそのまま受け入れるということではなく、ヤコブの人生のさまざまな試練、訓練を通して、神は彼を時間をかけて作り変えられて、最終的には、祝福に導いてくださるということなのです。 ヤコブの成功物語は、双子の兄エサウとの対決の中から見ると明確になるので、ここではそのことを記憶の中に入れて話を進めましょう。 ヤコブの押しの一手1

    4 min
  5. 05/07/2009

    夢見るヨセフの成功哲学6

    【神の摂理―幻の成就】 彼の夢の解き明かしの通り、豊作の後の激しい飢饉のため、エジプトをはじめ、その周辺の国々も餓死寸前に追い込まれるのです。 ヨセフの故郷、カナンの地も、同様でした。父の命令で、ヨセフの10人の兄弟たちも諸国民に交じってエジプトに食糧を買いに行く事になりました。 もちろん、兄弟たちは、いまをときめく、ツァフェナテ・パネアハというエジプトの名宰相が自分たちの弟ヨセフであるとは夢にも思っていませんでした。 一方、自分の前に食糧を求めて、いま、ぬかづいている者達が、10人の兄たちであることにヨセフはすぐ気付きました。ヨセフは、すぐには自分の事を打ち明けず、父や弟ベニヤミンの安否をたずね、彼らの心を知ろうとします。 やがて、兄たちがかつて自分に対してなした行為を悔い、恥じている事を死って、男泣きに泣いて自分の身分を明らかにしたのです。 全ての事情をのみこんだ兄弟たちは非常に恐れました。 しかし、ヨセフは「私はあなたがたがエジプトに売った弟ヨセフです。私をここに売ったのを嘆くことも、悔やむ事もいりません。神は命を救うために、あなたがたより先に私をつかわされたのです。…神はあなたがたのすえを地に残すため、また大いなる救いをもってあなたがたの命を助けるために私をあなたがたよりさきにつかわされたのです。それゆえ、私をここにつかわしたのはあなたがたではなく神です」というのでした。(創世記45:2~8参照) ここに、ヨセフの強い信仰と、人間性の豊かさ、心の広さが伝わってきます。 また、ヨセフは「あなたがたは私に対して悪をたくらんだが、神はそれを予期に変らせて、今日のように多くの民の命を救おうと計られました」とも語っています。 やがて、父ヤコブとその一族はエジプトに下り、ヨセフの父であり、兄弟であるというので大歓迎を受けます。ヤコブは、死んだと思っていた愛する息子に愛、その孫を抱き、泣いて喜びます。 ヤコブは愛する息子寄席譜に看取られて、この世を去り、ヨセフは最後まで兄弟たちの世話をし、彼自身はエジプトの地で死んでいきます。 このことは、ヨセフが青年の時に見た夢のそのままの実現でした。 このヨセフ物語は、一つの人生の成功物語の立派なサンプルとなります。 自分に与えられた夢を最後まで信じつづける人間の強さ、それが信仰に立脚しているだけに恐ろしいほどの信念となって、その人を支えるものなのです。 何回も何回も逆境と試練の中に落とされながらも、なお、神の導きと守りを信じとおす心の偉大さを思うのです。それでいて、それらを仕組んだ人々に対して怒りや苦い思いで対決することなく、神と人に誠実でありつづける姿には、頭の下がる思いがします。 「正しい者の悩みは多い。しかし、主はその全てから彼を救い出される。主は、彼の骨をことごとく守り、その一つさえ、砕かれることはない」(詩篇34:19~20) 逆境、苦難は、人の成功に何の妨げにもならないのです。その人が、自分の心に与えられた人生の夢に、潔い情熱を燃やし、神の信仰に支えられる使命感に生き抜き、心をいつも善意と積極的思考で明るくしつづけるならば、成功は必ず訪れるのです。 夢見るヨセフの成功哲学⑥

    5 min

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