松坂智美の新しい働き方ラジオ

松坂智美

この番組は、多様な働き方が推奨される現代、正解のない新しい働き方について女性の目線で切り込んでいく経済情報番組です。働き方のトレンドに加え、企業での人事施策や制度について現場の意見をインタビューしてまいります。 多様化する「キャリア」の課題について、リスナーと共に考えていく番組目指します。

  1. MAR 12

    反DEI旋風に女性起業家がモノ申す

    DEIは、性別、人種、年齢、障がいの有無などに関係なく、誰もが平等に機会を得られる社会や組織を目指す考え方ですが、近年DEI目標を取り下げる企業が増えてきています。 反DEIの主張とは? ・ウォルマート、メタ、トヨタ等大企業がDEIを縮小や見直しをしている 一部の人はDEIに反対する意見を持っています。その理由として、主に次のようなものがあります。 ・「逆差別」になってしまう たとえば、「女性やマイノリティ(少数派)を積極的に採用する」というルールを作ると、能力が高くても白人男性(または多数派)が不利になることがあります。これでは「本当の平等」ではなく「特定の人を優遇しているだけ」だと考える人もいます。 ・「実力よりも属性が重視される」 本来なら、会社に採用される人やリーダーになる人は「実力」で決まるべきなのに、DEIの考え方が強すぎると「女性だから」「特定の人種だから」という理由で選ばれることがある。それは本当に公平なのか?という疑問を持つ人もいます。 ・「多様性のためにお金がかかりすぎる」 多様性を重視すればするほど、事務処理や間接経費が増えます。 事務処理が増える例:社内文章の文言「男性女性」などの見直し、今まで管理していなかった社員の人種などをカウントしたり管理したりする事務工数 間接経費が増える例:LGBTQに配慮した更衣室の設置、男性女性以外の性別を分類するための社内システムの更新費、女性を採用目標を達成するための女性向けの広告宣伝費等

    27 min
  2. JAN 6

    厚労省『女性活躍に関する調査』報告書の中身を解説!

    令和 5 年度 厚生労働省委託事業『女性活躍に関する調査』報告書について解説しています。 【結論】 女性労働者にまつわる情報を公開している企業は、女性が働く環境として良い傾向があります。 ・女性活躍推進法では、2019年改正で労働者に占める女性労働者の割合、男女別の育児休業取得率、男女の平均継続勤務年数の差異の情報公表の対象とした ・2022年の改正で従業員301人以上の企業に対して、男女間の賃金格差を公表することが義務化された。(2022年の日本の男女賃金格差は21.3%。OECD平均は11.9%) ・女性活躍の行動計画の策定状況は、100人以上規模の企業では策定率が高い。 ・情報公表項目数が多いほど、女性活躍推進に積極的な傾向がある。情報公表項目数と女性管理職比率の変化、女性昇進者比率の変化に正の関連が見られる ・企業規模別の取り組みの違いと効果  └300人以上規模の企業=情報公表項目数が多いほど、女性管理職比率や昇進者比率が高い  └100~299人規模の企業=情報公表項目数と女性の採用増加に関連性がある。  └30~99人規模の企業=情報公表項目数と係長相当職の女性比率の変化に関連がある ・両立支援と均等な機会の提供をしている企業は、女性正社員の平均勤続年数が長い傾向がある 女性労働者にまつわるデータを公開する意欲のある会社の女性社員の働く環境は良い傾向にある。

    27 min

About

この番組は、多様な働き方が推奨される現代、正解のない新しい働き方について女性の目線で切り込んでいく経済情報番組です。働き方のトレンドに加え、企業での人事施策や制度について現場の意見をインタビューしてまいります。 多様化する「キャリア」の課題について、リスナーと共に考えていく番組目指します。