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貯水池“干ばつ”一部マンション1日30分水供給…観光業も大打撃 恵みの雨も完全回復に至らず 韓国大統領SNSに「少しでも江陵市民の慰めになれば」

「貯水池“干ばつ”一部マンション1日30分水供給…観光業も大打撃 恵みの雨も完全回復に至らず 韓国大統領SNSに「少しでも江陵市民の慰めになれば」」 日本では2025年夏、各地で深刻な水不足に見舞われました。本来であれば、湖面に浮かんで見える山梨・河口湖の観光名所「六角堂」付近には、水位の低下により“幻の道”が出現。歩いて渡れるようになりました。河口湖では9月5日の台風15号により大雨が降りましたが、水位はほとんど変わらず、六角堂へも陸続きのままだということです。水不足は、お隣の韓国でも深刻化。北東部にある江陵(カンヌン)市では、干ばつが続き貯水池がカラカラに干上がりました。何とか貯水率を高めようと、ヘリコプターで貯水池に水を投入する措置がとられました。この水不足で一部のマンションでは、給水制限により一時、1日30分しか水が供給されず、断水に近い状況に陥りました。住民は「子どもたちは不便だと言っています。水が出ないときはミネラルウォーターでご飯を炊き、ためておいた水で体を洗います」と、水不足による生活の不便さを語ります。長引く水不足は、江陵市の観光業にも大きな打撃を与えています。地元メディアによりますと、市内の宿泊施設で予約のキャンセルが相次いでいるのに加え、韓国のフリマサイト上で江陵市の各ホテルの宿泊券が半額以下など、破格の値段で売りに出されるようになったのです。こうした中、9月12日~14日にかけて100mmを超える恵みの雨が降りました。しかし、給水が完全に回復するには至っていません。住民は「洗濯機が回せないから、洗濯は手洗いです。この雨の量では全然足りないです」と、不便さを訴えます。こうした事態を受け、李在明(イ・ジェミョン)大統領はSNSへの投稿で、「干ばつの影響は今回の雨で解消されないだろうが、少しでも江陵市民の慰めになればと思う」と記しています。