今回のゲストは、株式会社ワンエーカー代表取締役・折茂賢成さん。
元ゲーム業界出身という異色のキャリアを経て、令和のエンタメ業界に革命を起こす「ショート動画マーケティング×AI」の第一人者です。
折茂さんが率いるワンエーカーは、TikTokをはじめとするショート動画を軸に、実店舗プロモーションからゲーム開発、さらにはドラマ制作まで幅広く展開。「ショート動画をただのコンテンツではなく、“顧客を呼び込む装置=トラフィック元”として活用する」独自の戦略で、次々とヒットを生み出しています。無駄な事業は潔く手放し、勝ち筋に集中するそのスタンスも注目すべきポイントです。
AIへの着目は2021~2022年のGPT登場初期から。最近では、人気キャラクター「ケツアゴ姉さん」のAI VTuber開発に携わり、コメントを即座に音声で返す技術の完成度を語りました。その一方で「日本語とAIの相性の悪さ」を指摘。だからこそ、コンテンツを強く求めている東南アジアなど海外市場に向け、英語をベースにした開発を推奨しています。国内の“供給過多”に陥るエンタメ市場に対して、新たな突破口を示しているのです。
さらに折茂さんは、AI時代に必要な人材像として「頭脳明晰でコードも書け、AIを使って何でも作れるマルチ人材」をまず採用し、後から専門性を育むという独自の人材戦略を披露。AI社会の未来予測では、かつて「500年後」と見ていた世界が、いまや「80年後」に迫っていると語ります。やがて「人類の10%だけが働けばよく、残りはベーシックインカムを得て“おもろいこと”を追求する時代が来る」と大胆に展望しました。
そんな未来においてエンタメはどうなるのか――折茂さんの答えは「エンタメのリンネ(輪廻)」。観るだけの“鑑賞”から、共有し、参加する“体験”へ。ライブや舞台といったリアル興行が再評価され、SNSを通じて広がるコミュニティとともに、新しいエンタメのサイクルが始まると強調しました。
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- FrequencyUpdated Weekly
- PublishedAugust 28, 2025 at 12:54 PM UTC
- Length26 min