鷹の爪団の人工知能ちょっと来い!~AIを使って世界征服じゃ!~

FROGMANがAIエキスパートや、クリエイター、アーティストなどをゲストに迎え、エンターテインメントにおけるAIの面白さや可能性を掘り下げていきます。

  1. 3D AGO

    11月13日 Podcast「AIと教育のこれから」

    今回のPodcastのテーマは「AI時代の教育」。ゲストは京都芸術大学附属高等学校・じぶんみらい科で教員を務める 野中孝利先生。小学校教諭として7年間子どもたちを教え、現在は「AIとテクノロジーをどう学びに取り入れるか」を高校現場で探究し続ける実践者だ。 まず、ユニークな名前の「じぶんみらい科」について説明。京都芸術大学附属高等学校には通学型の「進学コース」と、全国どこからでも学べる単位制・通信制の「じぶんみらい科」がある。理念は“想像力(クリエイティビティ)×創造力(イマジネーション)”。美術高校ではなく、芸術大学付属ならではの「美意識や創造性を育てる学び」を軸に、自分のペースで学び、自己効力感(自分はできるという感覚)を育てるスタイルが特徴だ。 授業はオンライン中心。スクーリングは年2回だけで、京都の本校だけでなく東京キャンパスでも実施される。全国から生徒が在籍し、カフェで授業動画を見るなど“場所も時間も選べる高校”として注目を集めている。通信制高校が増える中、「選択肢の少ない地域でも、自分に合った学びが得られる」新しいかたちだ。 番組の核心は「AIをどう授業に取り入れているか」。じぶんみらい科の教職員は総じて前向きで、AI活用を“まずはやってみる”姿勢で推進。事務作業の効率化として、議事録を音声から生成し蓄積するなど、既にノートブックLMなどを導入。さらに野中先生の情報科の授業では Gemini を使った入門編のワークを実施。キャンバス機能でコードを生成したり、資料を作ったり、簡単なゲームまで生徒が作ってみせるなど、驚きと興奮を伴う“AIで作る体験”が生まれている。 一方で先生が強調したのは「AIとの付き合い方」。AIが出力したものをそのまま受け入れるのではなく、▪ それは本当に正しい情報か? ▪ 情報源(一時情報)はどこか? ▪ その表現は本当に“自分の言葉”か? と確かめる姿勢を育てることが不可欠だという。判断力や表現力は機械任せにできず、人間側が常に“操縦桿を握る”ことが重要だと語る。 これからの教育で求められるのは、従来の暗記型学習ではなく、AIが作った結果を踏まえ“自分は何をしたいのか”“どう判断するか”を考える力。そして、AIと組み合わせて自分の“好き”を表現していく創造性だと野中先生は言う。 最後に、野中先生自身もプログラミングやアプリ制作を楽しむ一人であり、「怖がらず、とにかく試してみること。失敗してもいい。その楽しさを生徒にも広げたい」と前向きなメッセージを残した。 AIが学びの可能性を広げ、全国どこにいても自分のペースで未来に向かえる—— 「じぶんみらい科」はまさに新しい教育の実験場であり、AI時代の“学ぶ意味”そのものをアップデートしようとしている。

    18 min
  2. 3D AGO

    11月13日ラジオ本編「AIと教育:未来の学びの形」

    今週のテーマは「AI時代の教育」。 ゲストは、京都芸術大学附属高等学校「じぶんみらい科」で教鞭をとる野中孝利先生。 小学校で7年間子どもたちを指導した後、現在は高校の現場で、AIやテクノロジーをどう学びに活かすかを探求している教育者です。 「じぶんみらい科」は2024年度に開設された新しい学科。 “想像力(イマジネーション)と創造力(クリエイティビティ)”を教育理念に掲げ、 全国どこからでもオンラインで学べる単位制通信制高校です。 生徒が自分のペースで学び、自分の未来を自分で描くことを大切にしており、 「無理に登校を強いられず、安心して学べる」「先生との距離感がちょうどいい」といった声も届いているとのこと。 年2回のスクーリングでは京都のキャンパスに集まり、旅のように楽しみながら対面授業を行います。 番組では、野中先生がAI音楽生成ツール「Suno」を活用したオンライン行事を実施したエピソードも紹介。 生徒が各自のプロンプトで楽曲を生成し、作品を共有し合うという試みは、 「音楽経験がなくても創作できる楽しさ」を実感させるきっかけとなり、 教員たちも「AIを通じて新しい表現に出会う喜びを感じた」と語ります。 フロッグマンも「我々も毎週Sunoで盛り上がってる!」と共感を寄せました。 話題は、リスナーから届いた「AIで考える力が弱くならないか?」という質問にも。 野中先生は「考える力は失われていない。むしろ方向がシフトしている」と強調。 計算機が“計算”を代替したように、AIが“作業”を担う時代では、 人間はその結果をもとに「何を問題と捉え、どう解決するか」を考える力が求められると説明しました。 フロッグマンも「記憶力を競う時代は終わった」と共感し、 花奈澪も「AIを使うにも頭を使う」と、AIと共存する“新しい学びの形”を実感していました。 また、野中先生は「AIを使いこなす上で大切なのは、操縦桿を握るのが自分だという意識」と語り、 情報の出どころを見極め、自分の考えで判断できる力を育むことの重要性を強調。 「教師も生徒と一緒に学び、試行錯誤しながら進化していく教育を」と語りました。 フロッグマンは最後に、 「AIを敵と見るのではなく、美しいものを正しいと感じる感性を育てる教育が大切」と締めくくり、 野中先生も「AIを使って、生徒とともに自分の可能性を広げていきたい」と語りました。 📡 AI時代の教育のリアルと、学びの新しいかたち。 番組では話しきれなかった“よりディープな内容”をPodcastで配信中。 Spotify/Apple Podcast/TOKYO FM Podcastで「鷹の爪団の人工知能ちょっと来い!」をチェック! 👉 https://www.tfm.co.jp/podcast/ai/

    25 min
  3. NOV 6

    11月6日(木)Podcast 「ブラウザ戦争とプロンプト力の真実」

    今回のポッドキャストでは、AIの伝道師として知られる 株式会社ELVES代表・田中秀樹さん が登場。 YouTubeチャンネル「テック戦(Tech戦)」でAIの最前線を発信し、企業のAI導入支援や教育活動も手掛ける田中さんは、番組初の“2回目のゲスト”としてスタジオに登場しました。 パーソナリティはFROGMANと花奈澪、そして時折AI吉田くんも加わり、AIと人間のこれからをめぐるトークが繰り広げられました。 🧩 ELVESの活動と新プロジェクト 田中さんが率いるELVESは、2016年に渋谷で創業した「AIで社会課題を解決する」会社。 現在はAI開発を中心に、日々“AIと格闘”しながら新しいプロダクトを構築中だと語りました。 さらに田中さんは初出し情報として、来年2月にAI開発のプロセスに関する書籍を出版予定であることを告白。 アプリやシステム開発とは異なる“AI時代の開発手順”を体系的に解説する内容で、ツール紹介ではなく“変わらない考え方”に焦点を当てて執筆しているといいます。 FROGMANが「AI最先端なのにアナログで勝負するんですね」と驚く場面も。 💻 最新AIトレンド:ブラウザ戦争の幕開け 話題は直近のAIトレンドへ。 田中さんによると、ここ1か月でOpenAIの「ChatGPT Atlas」やPerplexityの「Comet」など、各社が独自ブラウザを発表したことが大きな転換点。 AIがブラウザを自ら操作し、複数のWebタスク(例:旅行予約、決済、表計算の自動作成)を自律的に実行できるようになったといいます。 実際、田中さんは「Yahoo天気のデータを集め、Googleスプレッドシートに整理し、東京の天気をグラフ化する」実験を行い、 人間なら半日かかる作業をAIが約12分で完了したと報告。 FROGMANも「本当にAIが部下になったようだ」と驚きを隠せませんでした。 🚀 終わりに トークの終盤では、AIがもたらす新しい働き方や“人間らしさ”の再定義にも話が及びました。 FROGMANは「人が自分の意思で動く本来の姿に戻る時代」とまとめ、 田中さんは「AIと共に社会をアップデートしていく」と意気込みを語りました。 次回も、AIを“わかりやすく・楽しく”伝える鷹の爪団の挑戦が続きます。 🎧 Podcastはこちら → https://www.tfm.co.jp/podcast/ai/ #鷹の爪 #ちょっと来いAI #TOKYOFM #AI #ELVES #田中秀樹

    19 min
  4. NOV 6

    11月6日(木)ラジオ本編 「AIがAIを作る時代に突入!?止まらない進化」

    木曜21時30分から放送のTOKYO FM「鷹の爪団の人工知能ちょっと来い!」。 今週のゲストは、AIをわかりやすく伝える伝道師、株式会社ELVES 代表・田中秀樹さん。 YouTubeチャンネル「テック千一夜」でAIの最前線を発信する田中さんは、番組初の“2回目の登場”。 FROGMAN、花奈澪、そしてAI吉田くんを交えて、急速に進化するAIの世界とその裏側を語りました。 田中さん率いるELVESは、2016年創業のAIスタートアップ。 「AIで社会課題を解決する」を掲げ、企業向けAI開発に取り組む一方で、AI教育にも注力中。 番組では「AIがAIを作る時代に入った」と語り、すでに多くの企業がAIコード生成を実務に取り入れていると明かしました。 その結果、AI開発のスピードは“指数関数的”に加速していると指摘します。 また、2025年のAIトレンドとして話題になった「ChatGPT Atlas」などのAIブラウザも解説。 AIがWebを自律操作し、予約や決済まで実行する仕組みを紹介すると、 FROGMANは「本当にAIが部下みたい」と驚嘆。 これに田中さんは「便利になる一方で、法律や倫理の整備も追いついていない」と警鐘を鳴らしました。 さらに議論は“著作権問題”にも及び、動画生成AI「Sora 2」などの進化が、 創作と権利の境界を揺るがしている現状に触れました。 田中さんは「テクノロジーが速すぎて、人間の法律が追いかける形になっている」と語り、 法整備と社会的理解の必要性を強調しました。 終盤では来年の展望にも言及。 AI最適化されたOSやブラウザの登場で、 「2026年には“GAFAM一強”の時代が崩れるかもしれない」と分析。 FROGMANは「AIが世界を変える速度はもう止められない」と語り、 花奈も「私たちもAIマニアにならないと」と笑顔で締めくくりました。 番組では続きのディープなトークをPodcastで配信中。 ブラウザ戦争やAI開発現場のリアルがより詳しく語られています。 🎧 Podcastはこちら → https://www.tfm.co.jp/podcast/ai/ #鷹の爪 #ちょっと来いAI #TOKYOFM

    25 min
  5. OCT 30

    10月30日Podcast「聞いちゃだめ!だってすごいこと言ってるから!」

    🎧 Podcast概要 今回のポッドキャストでは、AIドラマ**『サヨナラ港区』の制作チーム、 AIクリエイターの宮城明弘さんと、プロデューサーの汐口武史さん(YTVメディアデザイン)**をゲストに迎え、 AI映像制作の舞台裏と、地上波初のAIドラマが生まれた経緯を深掘りしました。 宮城さんと汐口さんの出会いは今年1月ごろ。  共通の知人の紹介で「すごいAI映像を作る人がいる」と紹介され、  初対面から数か月で企画が動き出しました。 話が本格化したのは3〜4月ごろ。  2人だけで進める少数精鋭の体制を決定し、わずか半年で地上波放送へ。  汐口さんは「意思決定が早いのが成功の理由」と語りました。 企画はもともと**配信ドラマ(DMMショート)**として始動。  そこに地上波放送(読売テレビ系列)が加わる形で展開。 放送にあたっては、法務チェックや文化庁ガイドラインの確認を徹底。  AI映像の著作権・倫理面でのリスクを整理したうえで社内承認を得たとのこと。 社内説得のために、汐口さんはスマホにAI映像を入れて幹部に直接プレゼン。  結果、「読売テレビが日本初のAI連続ドラマを放送」という快挙につながりました。 制作は基本的に宮城さんが一人で映像を担当。  制作期間は約1か月半、総カット数は1万5000超。 50分の連続ドラマを一人で完遂するという驚異的な制作スピード。 汐口さんが脚本・企画を担当し、最小限のやりとりで映像と編集を進行。  「お互いの領域を尊重し合うことで最短で完成した」と振り返りました。 画像生成:Midjourney 映像生成:Haiper(ハイパー)  → 他ツールも試したが、「人物の表情・目線・動き」の自然さでHaiperを採用。 プロンプトは1カットごとに1000〜3000文字。  “トランジション機能”を使わず、カメラワークや演技指示もすべて文章で記述。  宮城さん曰く「ツールではなく、言語化力が勝負」。 生成の試行錯誤は「足し算と引き算」。  → 弱い部分を足し、強すぎる部分を削る「演出的思考」で完成度を高めた。 舞台は100年後の東京。港区が23区を支配するというSFコメディ。 主人公が“港女”にされる運命に抗う物語。 SF+社会風刺+ユーモアのバランスが特徴で、  AI特有の“不完全なリアル”が物語の味にもなっています。 宮城さんは「AIを使って映画制作の資金難を解決したい」という想いからAIを始めたと語る。 昨年から独学でAI映像を始め、わずか1年で7カ国の企業から依頼を受けるまでに成長。  Instagramに**「1日1作品」**を投稿し続けたことが転機に。 フロッグマン団長が「侍のような職人」と評し、  スタジオ一同がその制作量と集中力に驚嘆。 汐口さんは「理解しすぎない距離感がよかった」と語り、  ディレクターが過剰に介入せず任せたことが完成の鍵だったと振り返る。 キャラクターの整合性(顔や髪型のブレ)は現技術でも難題。  → 逆に「港区に染まっていく」という設定で自然に演出。 宮城さんは「AIであっても“統一感と演出”は人間の仕事」と強調。 現時点で視聴者の反応は好意的で、業界関係者からの反響が特に大きい。  → 「次は一緒にやりたい」という声も多数。 宮城さん:AIとリアルの融合を目指し、演技とAI映像を組み合わせた新企画を構想中。 汐口さん:AI時代の放送には「責任を持って納品できる人間」が必要だと指摘。  → 「AIにできないのは“責任を取ること”。そこに人間の価値がある」と締めくくりました。 📺 『サヨナラ港区』は DMMショートで全話配信中 🎧 Podcastはこちら → https://www.tfm.co.jp/podcast/ai/ #鷹の爪 #ちょっと来いAI #サヨナラ港区 #AIドラマ #TOKYOFM #YTVメディアデザイン 🎬 出会いと企画の始まり📺 地上波放送までの道のり🧠 制作体制とスピード感🛠️ 使用ツールと制作スタイル🎭 ストーリーと世界観💬 トークハイライト🎯 AI映像制作の今と課題🚀 今後の展望🔗 関連情報

    32 min
  6. OCT 30

    10月30日ラジオ本編 AIドラマ『サヨナラ港区』 の裏側に迫る!

    10月30日放送の「鷹の爪団の人工知能ちょっと来い!」では、AIドラマ『サヨナラ港区』 のクリエイター 宮城明弘さん と、 プロデューサー 株式会社YTVメディアデザインの汐口武史さん をゲストに迎え、 “AIと人間が共に物語を作る新しい映像制作のかたち”についてトークが繰り広げられました。 100年後の東京・港区を舞台にしたSFコメディドラマ。 港区が23区を支配するというディストピア的な未来を、  独自のユーモアとビジュアルで描いた作品。 映像はすべてAIによる生成で、宮城さんが一人で制作。 総尺約50分の連続ドラマとして放送され、  日本では“AIドラマの地上波初”となる試みといわれています。 宮城さんは、友人である映画監督や俳優の「制作資金の課題」を見て、“AIで映像制作を民主化できないか” と考えたのが出発点。 目指したのは、リアルな質感と映像的説得力。  → 「リアルにどこまで近づけるか」が最大のテーマ。 生成画像の質を高めるため、プロンプトは3,000文字級という徹底ぶり。 「中途半端なものは絶対に出さない」というこだわり派。  対してフロッグマン氏は「こだわらない派」で、  両者の対比が印象的なトークとなりました。 主に使用したツールはMidjourney。 制作は2025年7月頃に完了。 ChatGPTや最新AI技術のアップデートの影響は受けず、  “独自の感覚でAIと向き合う”制作スタイルを貫いています。 フロッグマン氏が手がけるAIアニメ『小泉八雲のKWAIDANの世界』と、  ほぼ同時期に制作されたことから「どちらが日本初か」の話題で盛り上がる。 宮城さんはAIクリエイターの中でも“職人気質”として紹介され、  「AI映像業界の侍」と評される。 汐口さんは、「誰でも作れる時代ではあるが、“責任を持って放送まで届けられる人”が本物のクリエイター」と強調。  納品責任の重要さを語りました。 宮城さん:  AIとリアルの融合を目指し、人間の演技とAI映像を掛け合わせた新企画を準備中。  低予算でも海外と戦えるクオリティの映像制作を目指す。 汐口さん:  「誰でもAI映像を作れる時代」は来るが、  **“商業ベースで責任を持って納品できるスタジオ”**が鍵になると指摘。  YTVメディアデザインとして、AI映像を安心して社会に出せる体制づくりを進めたいと語りました。 「AIにできないのは“責任”を取ること」 「AIと人間が共に作る時代に、最も大切なのは“人間の判断と責任感”」 というテーマで締めくくられました。 📺 AIドラマ『サヨナラ港区』:DMMショートで全話配信中 🎧 ポッドキャストはこちら → https://www.tfm.co.jp/podcast/ai/ #鷹の爪 #ちょっと来いAI #TOKYOFM #AIドラマ #サヨナラ港区 #YTVメディアデザイン 🎬 AIドラマ『サヨナラ港区』とは🧠 制作背景とクリエイティブの狙い⚙️ 技術とツール💬 トークハイライト🚀 今後の展望🎧 番組締めコメント🔗関連情報

    24 min
  7. OCT 24

    10月23日Podcast DLE OBETA AI STUDIO 芦原健介さん&大久保翔太さん

    🎧 TOKYO FM「鷹の爪団の『人工知能、ちょっと来い!』」ポッドキャストレポート 今回のゲストは、DLE OBETA AI STUDIOから芦原健介さんと大久保翔太さん。 AIアニメ 『小泉八雲のKWAIDANの世界』 の制作舞台裏についてたっぷり語っていただきました。 TSK(山陰中央テレビ)で毎週木曜21:45〜放送中のこの作品は、同じシナリオ・同じ声優(茶風林さんら)を使いながら、 AIによる「アニメルック版」と「実写ルック版」の2種類を放送する、 日本でも珍しい試みです。 台本は人間が書いていますが、映像部分のほとんどはAIが生成。 AIアニメーションの“実験場”とも言える制作現場の様子が明かされました。 AIが生み出した画像の中には、 ・キャラクターの目の位置がズレる ・江戸時代の風景に電柱やパイプが入り込む といった“AIならではの誤差”も。 こうした部分はPhotoshopで人間が修正しています。 また、キャラクターデザインは著作権対策のため必ず手描きからスタート。 AIに学習させる前の「下絵」は人間の手で描いています。 OBETA AI STUDIOの基本方針は、「こだわるな」=AIの限界を見せることもコンテンツの一部にする。 細部に時間をかけすぎると、むしろ実写より遅くなることもあるため、 スピードと実験精神を優先しています。 手前の人物越しに奥を映す「なめのショット」など、複数構図の絵作り 江戸時代の文化的要素(髷=ちょんまげなど) 仏教のお経の漢字や装飾的な文字表現 こうした文化的・構図的な理解はまだ苦手とのこと。 プロンプトでAIを“騙すように誘導”して描かせる工夫も欠かせません。 制作過程で驚かれたのは、Googleの「Whisq(ウィスク)」が日本文化の再現性に強いという発見。 AIへの指示スタイルも個性豊かです: 芦原さん:AIに「おはようございます」と挨拶する“対話派”。褒めて伸ばすタイプで、4枚ずつ出力→修正を繰り返す。 大久保さん:緻密なプロンプトで一度に8枚生成する“ガチャ爆撃派”。Leonardo AIを駆使し、効率と精度を両立。 アニメ版は止め絵が作りやすい一方で、絵柄のバラつきが出やすく、 実写版は静止感が出すぎると不自然になる── それぞれにAIならではの難しさがあるそうです。 芦原さんは俳優・映画出身、大久保さんはテレビディレクター出身。 どちらもAI制作は未経験からのスタートでした。 OBETA AI STUDIOが重視するのは「テック力」よりも演出力・言語化力。 映像のセオリー(“寄り”の次は“引き”など)を理解し、 AIに正確に意図を伝えられる人が向いているといいます。 放送はミニコーナーながら、すでにお気に入り登録6,500件超え。 他メディアからも問い合わせが寄せられています。 今後の展望として、 大久保さんは「AIバラエティ」に挑戦したいと語り、 芦原さんはAIの得意分野であるSF・ファンタジー作品への展開を構想中。 3人チームで1日5本の1分動画を制作できるという圧倒的なスピードを武器に、 TikTokなどのショート動画でオリジナルキャラクターを育てる── AI時代の新しいエンタメを切り開こうとしています。 🎧 放送を聴き逃した方はこちら 👉 https://www.tfm.co.jp/podcast/ai/ #鷹の爪 #ちょっと来いAI #TOKYOFM #AIアニメ #KWAIDAN #DLE #OBETA 🎬 AIアニメ『小泉八雲のKWAIDANの世界』とは🧠 AIと人間の役割分担🎨 「こだわりすぎない」という制作哲学⚙️ AIが苦手とする映像表現🧰 使用ツールと制作スタイル💼 チームと採用の考え方🚀 反響とこれから

    30 min
  8. OCT 23

    10月23日ラジオ本編 DLE OBETA AI STUDIO 芦原健介さん&大久保翔太さん

    🎙️TOKYO FM「鷹の爪団の『人工知能、ちょっと来い!』」放送レポート 今回の放送では、DLEが今年7月に立ち上げた AI特化のコンテンツ制作スタジオ「DLE AI STUDIO」 から、芦原賢介さん・大久保翔太さんをゲストにお迎えしました。 AIアニメ 『小泉八雲のKWAIDANの世界』 の制作秘話から、AI時代の映像づくりの未来まで、たっぷり語っていただきました。 DLEが今年7月に設立した、AIを活用したコンテンツ制作スタジオ。 目標は「生成AIで映像を作る」ことにとどまらず、ビジネスの仕組みそのものをアップデートすること。 フロッグマンさんが20年前にフラッシュアニメで制作を軽量化したように、AIでさらにスピードと効率を高め、「受けたら翌日に出せる」制作フローを目指しています。 TikTokやYouTubeショートを活用したキャラクタービジネス展開も視野に。 芦原さん・大久保さんは、現在制作中のAIアニメで「リード」というポジションを担当。 約3〜4人の少数精鋭チームで動いており、YouTubeでツールを学びながら、手探りでノウハウを築き上げてきたとのことです。 10月2日より、TSK(山陰中央テレビ)で放送中。 同一シナリオを使い、AIが「アニメルック版」と「実写ルック版」を生成するという前例のない試み。 当初は3DCG版も含めて3パターン構想でしたが、TSK社長の提案で2タイプに絞り込み。 実質的には毎週2クール分の作業を同時進行中という、超ハードなスケジュールです。 DLE AIスタジオのモットーは 「とにかくこだわるな」。  プロが気にする細部よりも、視聴者がどう感じるかを重視。 最も力を入れているのは、映像よりもプリプロ(企画・世界観・シナリオ)。  制作スピードを上げた分、企画にしっかり時間とコストをかけるスタイルです。 芦原さんいわく「早く作れる=安いではない。特急料金がかかるもの」とのこと。 芦原さん:AIは今後さらにリアルになるが、「失敗」や「ゆらぎ」といった人間らしさの表現はまだ難しい。 大久保さん:映画の台本を入れると映画が出てくる時代も近いが、その中で人間がどう関わるかが重要。 声優・茶風林さんを起用した『KWAIDAN』を例に、「演技(芝居)」は今後10年も人間の領域だろうと語られました。 現在、DLE AIスタジオではリアルに2名の採用募集中。 AIでの制作を楽しみ、可能性を感じている方を歓迎しています。 映像制作の経験があり、コミュニケーション力のある方なら年齢不問。 50代・60代も大歓迎!とのことです。 AIで“世界征服”を狙う!? フロッグマンさんも唸った、新しい映像づくりのかたち。 詳細はポッドキャストでもお聴きいただけます👇 🎧 https://www.tfm.co.jp/podcast/ai/ #鷹の爪 #ちょっと来いAI #TOKYOFM #AIアニメ #KWAIDAN #DLE 🎬 DLE AIスタジオとは👁️‍🗨️ AIアニメ『小泉八雲のKWAIDANの世界』💡 制作哲学:「こだわるな」🤖 AIの進化と“人間にしかできないこと”🧑‍💻 採用情報も!

    24 min

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FROGMANがAIエキスパートや、クリエイター、アーティストなどをゲストに迎え、エンターテインメントにおけるAIの面白さや可能性を掘り下げていきます。

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