鷹の爪団の人工知能ちょっと来い!~AIを使って世界征服じゃ!~

FROGMANがAIエキスパートや、クリエイター、アーティストなどをゲストに迎え、エンターテインメントにおけるAIの面白さや可能性を掘り下げていきます。

  1. 1 天前

    10月30日Podcast「聞いちゃだめ!だってすごいこと言ってるから!」

    🎧 Podcast概要 今回のポッドキャストでは、AIドラマ**『サヨナラ港区』の制作チーム、 AIクリエイターの宮城明弘さんと、プロデューサーの汐口武史さん(YTVメディアデザイン)**をゲストに迎え、 AI映像制作の舞台裏と、地上波初のAIドラマが生まれた経緯を深掘りしました。 宮城さんと汐口さんの出会いは今年1月ごろ。  共通の知人の紹介で「すごいAI映像を作る人がいる」と紹介され、  初対面から数か月で企画が動き出しました。 話が本格化したのは3〜4月ごろ。  2人だけで進める少数精鋭の体制を決定し、わずか半年で地上波放送へ。  汐口さんは「意思決定が早いのが成功の理由」と語りました。 企画はもともと**配信ドラマ(DMMショート)**として始動。  そこに地上波放送(読売テレビ系列)が加わる形で展開。 放送にあたっては、法務チェックや文化庁ガイドラインの確認を徹底。  AI映像の著作権・倫理面でのリスクを整理したうえで社内承認を得たとのこと。 社内説得のために、汐口さんはスマホにAI映像を入れて幹部に直接プレゼン。  結果、「読売テレビが日本初のAI連続ドラマを放送」という快挙につながりました。 制作は基本的に宮城さんが一人で映像を担当。  制作期間は約1か月半、総カット数は1万5000超。 50分の連続ドラマを一人で完遂するという驚異的な制作スピード。 汐口さんが脚本・企画を担当し、最小限のやりとりで映像と編集を進行。  「お互いの領域を尊重し合うことで最短で完成した」と振り返りました。 画像生成:Midjourney 映像生成:Haiper(ハイパー)  → 他ツールも試したが、「人物の表情・目線・動き」の自然さでHaiperを採用。 プロンプトは1カットごとに1000〜3000文字。  “トランジション機能”を使わず、カメラワークや演技指示もすべて文章で記述。  宮城さん曰く「ツールではなく、言語化力が勝負」。 生成の試行錯誤は「足し算と引き算」。  → 弱い部分を足し、強すぎる部分を削る「演出的思考」で完成度を高めた。 舞台は100年後の東京。港区が23区を支配するというSFコメディ。 主人公が“港女”にされる運命に抗う物語。 SF+社会風刺+ユーモアのバランスが特徴で、  AI特有の“不完全なリアル”が物語の味にもなっています。 宮城さんは「AIを使って映画制作の資金難を解決したい」という想いからAIを始めたと語る。 昨年から独学でAI映像を始め、わずか1年で7カ国の企業から依頼を受けるまでに成長。  Instagramに**「1日1作品」**を投稿し続けたことが転機に。 フロッグマン団長が「侍のような職人」と評し、  スタジオ一同がその制作量と集中力に驚嘆。 汐口さんは「理解しすぎない距離感がよかった」と語り、  ディレクターが過剰に介入せず任せたことが完成の鍵だったと振り返る。 キャラクターの整合性(顔や髪型のブレ)は現技術でも難題。  → 逆に「港区に染まっていく」という設定で自然に演出。 宮城さんは「AIであっても“統一感と演出”は人間の仕事」と強調。 現時点で視聴者の反応は好意的で、業界関係者からの反響が特に大きい。  → 「次は一緒にやりたい」という声も多数。 宮城さん:AIとリアルの融合を目指し、演技とAI映像を組み合わせた新企画を構想中。 汐口さん:AI時代の放送には「責任を持って納品できる人間」が必要だと指摘。  → 「AIにできないのは“責任を取ること”。そこに人間の価値がある」と締めくくりました。 📺 『サヨナラ港区』は DMMショートで全話配信中 🎧 Podcastはこちら → https://www.tfm.co.jp/podcast/ai/ #鷹の爪 #ちょっと来いAI #サヨナラ港区 #AIドラマ #TOKYOFM #YTVメディアデザイン 🎬 出会いと企画の始まり📺 地上波放送までの道のり🧠 制作体制とスピード感🛠️ 使用ツールと制作スタイル🎭 ストーリーと世界観💬 トークハイライト🎯 AI映像制作の今と課題🚀 今後の展望🔗 関連情報

    32 分鐘
  2. 1 天前

    10月30日ラジオ本編 AIドラマ『サヨナラ港区』 の裏側に迫る!

    10月30日放送の「鷹の爪団の人工知能ちょっと来い!」では、AIドラマ『サヨナラ港区』 のクリエイター 宮城明弘さん と、 プロデューサー 株式会社YTVメディアデザインの汐口武史さん をゲストに迎え、 “AIと人間が共に物語を作る新しい映像制作のかたち”についてトークが繰り広げられました。 100年後の東京・港区を舞台にしたSFコメディドラマ。 港区が23区を支配するというディストピア的な未来を、  独自のユーモアとビジュアルで描いた作品。 映像はすべてAIによる生成で、宮城さんが一人で制作。 総尺約50分の連続ドラマとして放送され、  日本では“AIドラマの地上波初”となる試みといわれています。 宮城さんは、友人である映画監督や俳優の「制作資金の課題」を見て、“AIで映像制作を民主化できないか” と考えたのが出発点。 目指したのは、リアルな質感と映像的説得力。  → 「リアルにどこまで近づけるか」が最大のテーマ。 生成画像の質を高めるため、プロンプトは3,000文字級という徹底ぶり。 「中途半端なものは絶対に出さない」というこだわり派。  対してフロッグマン氏は「こだわらない派」で、  両者の対比が印象的なトークとなりました。 主に使用したツールはMidjourney。 制作は2025年7月頃に完了。 ChatGPTや最新AI技術のアップデートの影響は受けず、  “独自の感覚でAIと向き合う”制作スタイルを貫いています。 フロッグマン氏が手がけるAIアニメ『小泉八雲のKWAIDANの世界』と、  ほぼ同時期に制作されたことから「どちらが日本初か」の話題で盛り上がる。 宮城さんはAIクリエイターの中でも“職人気質”として紹介され、  「AI映像業界の侍」と評される。 汐口さんは、「誰でも作れる時代ではあるが、“責任を持って放送まで届けられる人”が本物のクリエイター」と強調。  納品責任の重要さを語りました。 宮城さん:  AIとリアルの融合を目指し、人間の演技とAI映像を掛け合わせた新企画を準備中。  低予算でも海外と戦えるクオリティの映像制作を目指す。 汐口さん:  「誰でもAI映像を作れる時代」は来るが、  **“商業ベースで責任を持って納品できるスタジオ”**が鍵になると指摘。  YTVメディアデザインとして、AI映像を安心して社会に出せる体制づくりを進めたいと語りました。 「AIにできないのは“責任”を取ること」 「AIと人間が共に作る時代に、最も大切なのは“人間の判断と責任感”」 というテーマで締めくくられました。 📺 AIドラマ『サヨナラ港区』:DMMショートで全話配信中 🎧 ポッドキャストはこちら → https://www.tfm.co.jp/podcast/ai/ #鷹の爪 #ちょっと来いAI #TOKYOFM #AIドラマ #サヨナラ港区 #YTVメディアデザイン 🎬 AIドラマ『サヨナラ港区』とは🧠 制作背景とクリエイティブの狙い⚙️ 技術とツール💬 トークハイライト🚀 今後の展望🎧 番組締めコメント🔗関連情報

    24 分鐘
  3. 10月24日

    10月23日Podcast DLE OBETA AI STUDIO 芦原健介さん&大久保翔太さん

    🎧 TOKYO FM「鷹の爪団の『人工知能、ちょっと来い!』」ポッドキャストレポート 今回のゲストは、DLE OBETA AI STUDIOから芦原健介さんと大久保翔太さん。 AIアニメ 『小泉八雲のKWAIDANの世界』 の制作舞台裏についてたっぷり語っていただきました。 TSK(山陰中央テレビ)で毎週木曜21:45〜放送中のこの作品は、同じシナリオ・同じ声優(茶風林さんら)を使いながら、 AIによる「アニメルック版」と「実写ルック版」の2種類を放送する、 日本でも珍しい試みです。 台本は人間が書いていますが、映像部分のほとんどはAIが生成。 AIアニメーションの“実験場”とも言える制作現場の様子が明かされました。 AIが生み出した画像の中には、 ・キャラクターの目の位置がズレる ・江戸時代の風景に電柱やパイプが入り込む といった“AIならではの誤差”も。 こうした部分はPhotoshopで人間が修正しています。 また、キャラクターデザインは著作権対策のため必ず手描きからスタート。 AIに学習させる前の「下絵」は人間の手で描いています。 OBETA AI STUDIOの基本方針は、「こだわるな」=AIの限界を見せることもコンテンツの一部にする。 細部に時間をかけすぎると、むしろ実写より遅くなることもあるため、 スピードと実験精神を優先しています。 手前の人物越しに奥を映す「なめのショット」など、複数構図の絵作り 江戸時代の文化的要素(髷=ちょんまげなど) 仏教のお経の漢字や装飾的な文字表現 こうした文化的・構図的な理解はまだ苦手とのこと。 プロンプトでAIを“騙すように誘導”して描かせる工夫も欠かせません。 制作過程で驚かれたのは、Googleの「Whisq(ウィスク)」が日本文化の再現性に強いという発見。 AIへの指示スタイルも個性豊かです: 芦原さん:AIに「おはようございます」と挨拶する“対話派”。褒めて伸ばすタイプで、4枚ずつ出力→修正を繰り返す。 大久保さん:緻密なプロンプトで一度に8枚生成する“ガチャ爆撃派”。Leonardo AIを駆使し、効率と精度を両立。 アニメ版は止め絵が作りやすい一方で、絵柄のバラつきが出やすく、 実写版は静止感が出すぎると不自然になる── それぞれにAIならではの難しさがあるそうです。 芦原さんは俳優・映画出身、大久保さんはテレビディレクター出身。 どちらもAI制作は未経験からのスタートでした。 OBETA AI STUDIOが重視するのは「テック力」よりも演出力・言語化力。 映像のセオリー(“寄り”の次は“引き”など)を理解し、 AIに正確に意図を伝えられる人が向いているといいます。 放送はミニコーナーながら、すでにお気に入り登録6,500件超え。 他メディアからも問い合わせが寄せられています。 今後の展望として、 大久保さんは「AIバラエティ」に挑戦したいと語り、 芦原さんはAIの得意分野であるSF・ファンタジー作品への展開を構想中。 3人チームで1日5本の1分動画を制作できるという圧倒的なスピードを武器に、 TikTokなどのショート動画でオリジナルキャラクターを育てる── AI時代の新しいエンタメを切り開こうとしています。 🎧 放送を聴き逃した方はこちら 👉 https://www.tfm.co.jp/podcast/ai/ #鷹の爪 #ちょっと来いAI #TOKYOFM #AIアニメ #KWAIDAN #DLE #OBETA 🎬 AIアニメ『小泉八雲のKWAIDANの世界』とは🧠 AIと人間の役割分担🎨 「こだわりすぎない」という制作哲学⚙️ AIが苦手とする映像表現🧰 使用ツールと制作スタイル💼 チームと採用の考え方🚀 反響とこれから

    30 分鐘
  4. 10月23日

    10月23日ラジオ本編 DLE OBETA AI STUDIO 芦原健介さん&大久保翔太さん

    🎙️TOKYO FM「鷹の爪団の『人工知能、ちょっと来い!』」放送レポート 今回の放送では、DLEが今年7月に立ち上げた AI特化のコンテンツ制作スタジオ「DLE AI STUDIO」 から、芦原賢介さん・大久保翔太さんをゲストにお迎えしました。 AIアニメ 『小泉八雲のKWAIDANの世界』 の制作秘話から、AI時代の映像づくりの未来まで、たっぷり語っていただきました。 DLEが今年7月に設立した、AIを活用したコンテンツ制作スタジオ。 目標は「生成AIで映像を作る」ことにとどまらず、ビジネスの仕組みそのものをアップデートすること。 フロッグマンさんが20年前にフラッシュアニメで制作を軽量化したように、AIでさらにスピードと効率を高め、「受けたら翌日に出せる」制作フローを目指しています。 TikTokやYouTubeショートを活用したキャラクタービジネス展開も視野に。 芦原さん・大久保さんは、現在制作中のAIアニメで「リード」というポジションを担当。 約3〜4人の少数精鋭チームで動いており、YouTubeでツールを学びながら、手探りでノウハウを築き上げてきたとのことです。 10月2日より、TSK(山陰中央テレビ)で放送中。 同一シナリオを使い、AIが「アニメルック版」と「実写ルック版」を生成するという前例のない試み。 当初は3DCG版も含めて3パターン構想でしたが、TSK社長の提案で2タイプに絞り込み。 実質的には毎週2クール分の作業を同時進行中という、超ハードなスケジュールです。 DLE AIスタジオのモットーは 「とにかくこだわるな」。  プロが気にする細部よりも、視聴者がどう感じるかを重視。 最も力を入れているのは、映像よりもプリプロ(企画・世界観・シナリオ)。  制作スピードを上げた分、企画にしっかり時間とコストをかけるスタイルです。 芦原さんいわく「早く作れる=安いではない。特急料金がかかるもの」とのこと。 芦原さん:AIは今後さらにリアルになるが、「失敗」や「ゆらぎ」といった人間らしさの表現はまだ難しい。 大久保さん:映画の台本を入れると映画が出てくる時代も近いが、その中で人間がどう関わるかが重要。 声優・茶風林さんを起用した『KWAIDAN』を例に、「演技(芝居)」は今後10年も人間の領域だろうと語られました。 現在、DLE AIスタジオではリアルに2名の採用募集中。 AIでの制作を楽しみ、可能性を感じている方を歓迎しています。 映像制作の経験があり、コミュニケーション力のある方なら年齢不問。 50代・60代も大歓迎!とのことです。 AIで“世界征服”を狙う!? フロッグマンさんも唸った、新しい映像づくりのかたち。 詳細はポッドキャストでもお聴きいただけます👇 🎧 https://www.tfm.co.jp/podcast/ai/ #鷹の爪 #ちょっと来いAI #TOKYOFM #AIアニメ #KWAIDAN #DLE 🎬 DLE AIスタジオとは👁️‍🗨️ AIアニメ『小泉八雲のKWAIDANの世界』💡 制作哲学:「こだわるな」🤖 AIの進化と“人間にしかできないこと”🧑‍💻 採用情報も!

    24 分鐘
  5. 10月16日Podcast「デンソー “折れない心”がDXを動かす」

    10月17日

    10月16日Podcast「デンソー “折れない心”がDXを動かす」

    車の安全や電動化を支える世界的メーカー、デンソー。 その社員数はなんと16万人。 島根県松江市の人口より多いというから、まさに“小さな都市”のような企業です。 そんな巨大組織で、社内のデジタル変革(DX)を推し進めるのが、デジタル活用推進部(DXP)部長・阿竹義徳さん。 TOKYO FM「鷹の爪団の人工知能ちょっと来い!」のPodcastに登場した阿竹さんは、デンソーのDXの裏側、そして“人が主役”のテクノロジー活用について語りました。 まず驚くのが、あのQRコードを開発したのがデンソーだという事実。 スマホ決済やチケット認証など、私たちの暮らしに欠かせない技術を生み出した企業が、実はこの自動車部品メーカーなのです。 阿竹さんはこう語ります。 「私たちは“見えないところで世界を動かす会社”なんです。」 車だけでなく、農業や食の流通など、新たな分野へも挑戦を続けるデンソー。 その根底には、“モノづくりの精神をテクノロジーでも貫く”という信念があります。 阿竹さんが率いる**デジタル活用推進部(DXP)**は、もともと社内の情報システム部門から発展した部署。 しかし今では、単にシステムを作るだけではなく、データやAIを活用して仕事そのものを変える部門へと進化しています。 阿竹さん自身も元エンジニア。外資系IT企業出身で、今でもコードを書くことができる現役の技術者です。 「現場の人と一緒に動くからこそ、本当に意味のある変革ができる」 DXPでは、“デジタルに詳しい人”と“現場を知る人”を組み合わせたチームでプロジェクトを進行。 数字やデータの裏にある人の動きを理解しながら、リアルな課題解決を実現しています。 デンソーのDXで注目されるのが、1万人以上の社員が自らツールを作る「市民開発」。 たとえば、工場のスタッフが自分の業務を便利にするアプリを開発する。 その“小さな工夫”が、チームの空気を変え、全社の文化を変えていきます。 かつては「紙のハンコラリー」や「Excel競争」が日常だった承認業務も、DXPがデータを一元化し、誰でもアクセスできる環境を整備。 「数日かかっていた承認が、いまは5分や10分で終わるようになりました。」 効率化だけでなく、「自分の手で変えられる」という実感が社員に生まれたことが、何よりの成果だと阿竹さんは言います。 DXという言葉には“壮大で難しそう”という印象がありますが、阿竹さんのアプローチは違います。 一気に変えるのではなく、アジャイル型で少しずつ改善を重ねる。 「失敗してもいい。大事なのは止まらないことです。」 この“折れない心”こそ、デンソーのDXを支える原動力。 そして、デジタルに苦手意識を持つ社員にも興味を持ってもらうため、番組のFROGMAN氏に教育ビデオを依頼。 キャラクターと笑いを交えた動画は「堅いテーマを柔らかく伝える」教材として大好評です。 最後に、阿竹さんはDXを進めるすべての人にこうエールを送りました。 「まずは他社の成功事例を真似してみること。そして、挑戦し続ける“折れない心”を持つこと。DXは技術ではなく、人の姿勢なんです。」 DXの“D”はデジタルの頭文字ですが、デンソーのDXには“Dialogue(対話)”や“Dedication(情熱)”の意味も重なっているように感じます。 人が動けば、デジタルも動く。 阿竹さんの言葉には、そんなシンプルで力強い真実がありました。 デンソーは「見えないところで世界を動かす会社」DXは、システムではなく「人の物語」1万人が開発者に。“市民開発”が広げる現場の力成功の鍵は、“折れない心”「DXは技術ではなく、人の姿勢だ」

    32 分鐘
  6. 10月16日ラジオ本編「デンソーのDXキャプテン登場!」

    10月16日

    10月16日ラジオ本編「デンソーのDXキャプテン登場!」

    TOKYO FM「鷹の爪団の人工知能ちょっと来い!」に登場したのは、デンソー デジタル活用推進部 部長の阿竹義徳さん。FROGMANと花奈澪を前に、“17万人のデータ活用を前進させるDXキャプテン”としてのミッションを語りました。 阿竹さんが率いるチームは、社員からの課題相談を受け、データを軸に解決まで伴走する「社内のデータ駆動サポーター集団」。組織全体の意思決定を、勘や経験ではなく、客観的な情報に基づいて支える仕組みづくりを進めています。 今回の出演は、デンソーが社内DX教育のために制作した研修動画を、番組を制作するDLEが担当した縁から実現しました。その動画には、鷹の爪の人気キャラクター“吉田くん”の親戚という設定の「吉田勝子」が登場。これまでに4,000人以上が受講し、「こういうのを待っていた」「腹落ちしなかった部分がすっと理解できた」といった好評の声が寄せられています。 デンソーが本格的にデータ活用に舵を切ったのは、約5年前。勘とコツに頼る従来型の意思決定から、データに基づく経営へ。現在はさらに一歩進み、国内の全社員約4万人にMicrosoft Copilotを提供し、AIを使った業務効率化を推進しています。翻訳や資料作成の簡略化など、日常業務からAIを取り入れる社員が増え、「便利」「正確で早い」といったポジティブな反応が広がっています。 阿竹さんは、「デジタルの部署にいても、現場に足を運ぶことが大事」と語ります。工場などの現地でAI勉強会を行い、直接社員と対話しながら理解を深めていくスタイルは、まさに“現地現物”の精神そのもの。AI活用を“現場の共通言語”にするための努力を惜しみません。 「AIが仕事の中に溶け込む未来は避けられません。だからこそ、AIを使いこなし、仕事をもっと楽しく、幸せにする。そのためのDXを進めたい」──阿竹さんの言葉には、単なる効率化を超えた“人のためのテクノロジー”への信念がにじみます。

    25 分鐘
  7. 10月9日Podcast「弁護士・橋本祐弥と考える“AI時代の法との付き合い方”」

    10月9日

    10月9日Podcast「弁護士・橋本祐弥と考える“AI時代の法との付き合い方”」

    今回のゲストは、AI・Web3など最先端テックと企業法務を横断する弁護士・橋本祐弥さん。30歳で独立し、顧問先の法務DXや生成AIの実装支援、著作権・契約実務を幅広く手がける。番組では「AI時代に法と賢く付き合うコツ」を具体例で解説した。 まず生成AIの著作権リスク。画像や長文生成では、“まず似ていないか”を疑う初期チェックが現実的。Google画像検索やPinterestの類似機能、さらには生成AIへの“既存作品との類似点指摘”依頼など“デジタル寄りの下調べ”を推奨。100%の安全確認は不可能でも、丁寧な事前確認でトラブル確率は大きく下がる。また商用利用可否/学習素材の権利クリアランスは、サービスの利用規約変更が頻繁なため、運用フローに“定期再確認”を組み込むことが重要だ。 社内導入の第一歩としては、就業規則・経費ルール・申請導線などを横断検索できる社内チャットボットが効果的。過去の提案書や会議資料の検索性を高める“社内ナレッジ化”も時短インパクトが大きい。メールの下書き生成も、学習オフ設定や情報持ち出しガードを前提に活用できる。 契約書レビューは、AIを**“1.5人目の相棒”として使うのが現実解。AIに要約や論点抽出をさせ、人が最終判断。英語契約など時間のかかる領域で特に有効だ。複数モデルでセカンド/サードオピニオン**を取り、自分の立場(売り手/買い手など)や意図を明示して読ませると精度が上がる。 AI創作物の権利は未成熟な論点が多い。短い・平凡なプロンプト出力だけでは“著作物”として認められない可能性があるため、人手による設計(下絵・設定の独自性)→生成→編集と、人の創作関与を積み上げることが重要。ポーズ参照は基本的に侵害になりにくいが、特定写真の独創的構図を再現するなどはアウトになり得る。 最後に橋本さんは「AIは60〜80点の叩き台。信用しすぎず自分で考える/専門家に当たる」を強調。法整備や裁判所・行政のデジタル化はまだ追いついていないが、SNS発の課題が法改正を加速させる面もある。要は、“スピードはAI、最終責任は人間”。変化する規約と判例をウォッチしながら、仕組みで安全側に倒すのがAI時代の賢い法務だ。

    30 分鐘
  8. 10月9日ラジオ本編「弁護士・橋本祐弥さんが語るAI時代の著作権リスクと実装術」

    10月9日

    10月9日ラジオ本編「弁護士・橋本祐弥さんが語るAI時代の著作権リスクと実装術」

    今夜のゲストは、AI・Web3.0など最先端テックと企業法務を横断する弁護士・橋本祐弥さん。リーガルテックの実装支援から著作権/契約の実務まで、現場に根ざした“攻めの法務”を提案する。番組では、生成AIの法的リスクの見立て方、社内での安全な導入手順、契約書レビューへの賢い活用法、そして法務DXを前に進める人材論まで、具体的なTipsが次々に飛び出した。 まず橋本さんが強調したのは、生成物が既存の著名作に「似ているか」を最初に疑う姿勢。画像や長文生成では、逆画像検索(Google画像検索、Pinterestの類似機能)や、生成AIに“既存の著作物に類似点はあるか”を問いかけるといった“デジタル寄りの初期調査”が現実的だという。100%の安全確認は不可能でも、丁寧な事前確認がトラブル確率を大きく下げる。 また、「商用利用OKか」「学習素材の権利クリアランス」など、基礎的な確認ポイントが依然として肝心。発注側も開発側も、“著作権と利用規約”の二段階チェックを運用に組み込むべきだとした。 一方、中小企業でもすぐ始められるAI活用として、橋本さんは社内チャットボットを挙げる。就業規則・経費ルール・申請導線など“社内の暗黙知”を検索できる状態にしておくと、問い合わせ対応の負担が激減する。さらに過去の提案書や会議資料を横断検索できる“社内ナレッジの可視化”もコスパが高い。メールの下書き生成は**適切な設定(学習オフ/社外送信ガード等)**を前提に、定型業務の時短に有効だ。 契約書レビューでは、AIを**“1.5人目の相棒”として使うのが現実解。まずAIにリスク箇所の抽出や要約をさせ、人間が最終判断する。英語契約など時間がかかるものは特に効果的だ。複数モデルにセカンド/サードオピニオン**を取り、自分の立場(売り手/買い手、依頼者の意図)を明示して読ませると精度が上がる。海外法や比較情報の収集にはディープリサーチ系のツールが有効で、見落とし防止や網羅性の確保に役立つという。 今後のリーガルテック事業について橋本さんは、「法務の世界はIT活用がまだ遅れている。“どうAIにやらせるか”を諦めずに設計する人が必要」と語る。鍵はプライドの棚上げと、徹底した仕組み化。自分でやれば早い——その誘惑を断ち、AIに任せる工程を増やすほど、組織の速度と再現性は上がる。 結論は明快だ。“スピードはAI、最終責任は人間”。法務の現場にAIを実装し、リスクを管理しながら価値創出の時間を増やす。それが、生成AI時代における“強い法務”の新標準になる。 エンディングでは、番組恒例のAIソング「コードより条文より君の声」をオンエア。テクノロジーと人の声——その両輪で、法務はもっと人に寄り添える。橋本さんの実務知とスタンスは、AI活用を迷う企業にとって、確かな羅針盤となるはずだ。

    26 分鐘

簡介

FROGMANがAIエキスパートや、クリエイター、アーティストなどをゲストに迎え、エンターテインメントにおけるAIの面白さや可能性を掘り下げていきます。

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