先週、ラジオネーム「みかん」さんから「さまざまありがとうございます」の違和感についてお便りを頂戴し、お答えしました。
なんと、きょうはそれに関連して「わざわざありがとうございます」と言う若手社員が結構いる、というお便りを「つみたてニーサン」から頂戴しました。いつもありがとうございます。
これも、「わざわざ」の持つニュアンスなのだろうと思います。「わざわざ」には、「何かのついでではなく、労力を惜しまないで特にそのためだけにするさま」とか「特別に」という意味があります。そのため、悪い意味はないんですよね。「わざわざ遠くまでお運びくださり、ありがとうございます」は、労力を惜しまず来てくれたことに対しての感謝になります。
ところが、「わざわざ」には、もう一つ「わざと」という意味もあるんです。たとえば「わざわざ勉強の邪魔をしにくる」というと「わざと」というマイナスの意味になります。この感覚が微妙に反映しているのではないかと思うんです。「わざわざありがとうございます」が素直な感謝ではあるものの、受け取りようによっては「余計なことをしてくれて、ありがとう」という嫌みにも感じるということだと思うんです。
長所・短所について、お話しした回でも「ことばには両面の意味がある。長所は短所にもなるし、その逆もまたしかり」ということを指摘しましたよね。
つまり、ことばには辞書が解釈している表向きの意味と、そこに含まれる奥深いところの意味がひそんでいる、ということなんだと思います。面接のときだけでなく日常生活でも、ちょっとした違和感があるときは、立ち止まって辞書を引いて、考えるということをするといいと思います。
ただ僕は、ことばの意味を限定したり、抑制的に使ったりするのは、少し考えものだと思ってはいるのですが・・・。
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Thông Tin
- Chương trình
- Tần suấtHằng tuần
- Đã xuất bản09:24 UTC 30 tháng 9, 2024
- Thời lượng10 phút
- Xếp hạngSạch