アワノトモキの「読書の時間」

ep44-5「山岳新校、ひらきました: 山中でこれからを生きる「知」を養う」/意義ある活動を資本主義社会の中でどう継続できるのか?

<今回の選書>

「山岳新校、ひらきました: 山中でこれからを生きる「知」を養う」(⁠青木真兵さん⁠, ⁠梅田直美⁠さん, ⁠坂本大祐さん⁠, ⁠作野広和さん⁠ ,⁠西尾美也さん⁠, ⁠林尚之さん⁠, ⁠堀田新五郎⁠ さん, ⁠松岡慧祐さん⁠, ⁠伊藤洋志さん⁠, ⁠仲子秀彦さん⁠, ⁠中森一輝さん⁠, ⁠八神実優さん⁠, ⁠奈良県立大学地域創造研究センター撤退学研究ユニット⁠編集)

こんにちは、ホシノです。今回は、アワノさんによる問いからスタート。本に書かれている「外れる力を持とう」とか、「オルタナティブな視点を大事にしよう」というメッセージには心から共感するけれど、実際のところ、こうした理想的な活動ってなかなか続かないよね、という現実の話です。

アワノさんは、大学教授の理論ベースの活動(プラス、言わば守られている立場?)と、参加者のリアルな生活とのギャップが気になっているみたいでした。そのあたりから話題は、資本主義社会でどう活動を継続していくか、というところへ流れていきます。

ホシノが関わった離島でのインターン活動のことを思い出したり、エスプレッソ・コーラのゆり子さんの熱量について振り返ったりもしました。理論と実践のズレ、情熱だけでなく運や支援の必要性、そして結局、続けていくしかないよねという、多少諦めも混じった結論にたどり着きます。

でも、もしかしたらこういう取り組みも、いつか誰かの人生の「非常食」みたいな役割を果たしているのかもしれない。何かしらの種になっていたらいいよね、というちょっと希望をもっていたいなと思っております。詳しくはぜひ聞いてみてくださいませ!