アワノトモキの「読書の時間」

ep45-4「行列のできるインタビュアーの聞く技術」/聞くことの本当の価値

<今回の選書>
「行列のできるインタビュアの聞く技術」(宮本恵理子)

こんにちは、ホシノです。今回からはホシノセレクト本『行列のできるインタビュアの聞く技術』をきっかけに、聞くという行為そのものについて深掘りします。
タイトルや副題はちょっと下世話(?)だけど、中身は実にしっとり・誠実な内容。本職コピーライター&取材歴20年のホシノ自身が「聞く」をどう捉えてきたかも振り返りつつ、聞くことで相手が元気になったり、思いがけない価値が言語化されたりする現場エピソードをシェアします。

「聞くこと」がなぜ特別なのか? 自分で発信しない人の価値や想いを言葉にして、第三者に届ける。それこそが聞き手・取材者にしかできない仕事だ、と改めて感じたという話。
また、AI全盛の時代においても「言葉になっていない価値」はまだ山ほど眠っている…だからこそ聞く人の存在意義はこれからも消えないという雑感も。

宮本さんの取材ノウハウとして「事前に年表を作る」「キーワードで流れ重視の質問をする」「脱線も大歓迎」「相手が自分を解放できる場づくり」「安易なわかりますを避ける」など、具体的な工夫にも触れつつ、その根底にある謙虚に人と向き合う姿勢の大切さについても考えます。

取材やインタビューを始めたい人にも、ふだんのコミュニケーションを見直したい人にもおすすめの一冊。
次回は、「聞く」の価値や、2人で話すことの意味をより深く掘り下げていきます。お楽しみに!