岡田仁志「サイバー社会」 「8語で論じる情報学」平成17年度市民講座
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- テクノロジー
インターネット空間に登場したサイバー社会は、ますます便利な空間になっていきます。しかしながら、なんでもできる便利な空間は、なにかと厄介なことに巻き込まれる危険な空間なのかもしれません。本講演では、サイバー社会が抱える危険を避けながら、その便利さを享受することはできるのか、皆さんとご一緒に考えてみたいと思います。
いまやインターネットは研究や仕事のための空間であるだけでなく、たとえば自宅に居ながらにして日本中から新鮮な食材が手に入るスーパーストアーとしての顔を持っています。そこでは、現金よりも簡単で便利な電子の支払い方法がいくつも考案されました。最近ではICカードの形をした電子マネーを使える電子のお店も増えてきました。さらには、街の中にも携帯電話をお財布代わりに使えるお店が登場するようになり、インターネット空間の中だけでなく、現実の社会にもしっかりとデジタル経済のネットワークが張り巡らされています。
サイバー社会に登場するお店は、どれも記憶力がとても良いのが特徴です。誰がどんな商品を買ったのかをコンピュータが記憶していて、消費者の好みにあわせて欲しいと思うものを代わりに見つけてきてくれます。あとは電子マネーをパソコンにタッチするだけで支払いが済んで、商品が届くのを待つばかり、とても便利ですね。一見すると良いことばかりのようですが、ちょっと怖い側面もあります。なにしろ、一人ひとりの行動を何年も先までしっかりと覚えているのですから。
そこで必要になってくるのが、パーソナルデータを別の用途には使わないという約束事と、顧客の要望に応じてパーソナルデータを上手に使いこなすサービスの最適なバランスです。そしてこれらは、新しいサービスを可能にするような技術と、それを支える法制度がコラボレートできた時にはじめて実現するのです。このほかにもインターネット空間を便利でかつ安心な場にするためのさまざまな取り組みを紹介しながら、サイバー社会のあるべき未来像を描いてみたいと思います。
インターネット空間に登場したサイバー社会は、ますます便利な空間になっていきます。しかしながら、なんでもできる便利な空間は、なにかと厄介なことに巻き込まれる危険な空間なのかもしれません。本講演では、サイバー社会が抱える危険を避けながら、その便利さを享受することはできるのか、皆さんとご一緒に考えてみたいと思います。
いまやインターネットは研究や仕事のための空間であるだけでなく、たとえば自宅に居ながらにして日本中から新鮮な食材が手に入るスーパーストアーとしての顔を持っています。そこでは、現金よりも簡単で便利な電子の支払い方法がいくつも考案されました。最近ではICカードの形をした電子マネーを使える電子のお店も増えてきました。さらには、街の中にも携帯電話をお財布代わりに使えるお店が登場するようになり、インターネット空間の中だけでなく、現実の社会にもしっかりとデジタル経済のネットワークが張り巡らされています。
サイバー社会に登場するお店は、どれも記憶力がとても良いのが特徴です。誰がどんな商品を買ったのかをコンピュータが記憶していて、消費者の好みにあわせて欲しいと思うものを代わりに見つけてきてくれます。あとは電子マネーをパソコンにタッチするだけで支払いが済んで、商品が届くのを待つばかり、とても便利ですね。一見すると良いことばかりのようですが、ちょっと怖い側面もあります。なにしろ、一人ひとりの行動を何年も先までしっかりと覚えているのですから。
そこで必要になってくるのが、パーソナルデータを別の用途には使わないという約束事と、顧客の要望に応じてパーソナルデータを上手に使いこなすサービスの最適なバランスです。そしてこれらは、新しいサービスを可能にするような技術と、それを支える法制度がコラボレートできた時にはじめて実現するのです。このほかにもインターネット空間を便利でかつ安心な場にするためのさまざまな取り組みを紹介しながら、サイバー社会のあるべき未来像を描いてみたいと思います。
53分