17エピソード

「気候変動を日常会話に」を目標に、意識も知識も敷居も低い「3低」でどなたでも何かをしながら気軽に聞けるような、そして「なにそれ?」と思った方が質問できるような、道ばたや公園、職場や学校、食卓で話をするような感覚で聞くだけじゃなく参加してもらえるようなポッドキャストを目指しています。

気候変動の向こう側 気候変動の向こう側

    • 地球科学
    • 3.0、2件の評価

「気候変動を日常会話に」を目標に、意識も知識も敷居も低い「3低」でどなたでも何かをしながら気軽に聞けるような、そして「なにそれ?」と思った方が質問できるような、道ばたや公園、職場や学校、食卓で話をするような感覚で聞くだけじゃなく参加してもらえるようなポッドキャストを目指しています。

    気候ポッド 第17回 ~ 東京都知事選:宇都宮けんじ氏と山本太郎氏の気候変動対策を比べてみた。本当の「弱者の味方」はどっち?

    気候ポッド 第17回 ~ 東京都知事選:宇都宮けんじ氏と山本太郎氏の気候変動対策を比べてみた。本当の「弱者の味方」はどっち?

    Climate Pod_Episode_017.mp3〓 Apple Pod: https://apple.co/2NR250C〓 Spotify: https://spoti.fi/2C5velS
    2020年7月5日(日)は何の日?
    アメリカの独立記念日の翌日で、新型コロナがさらに勢いを増して感染しまくるのが決定する日。
    ではなくて、東京都知事選の投票日ですね。
    Global City(世界都市)である東京がどんなリーダーを選ぶのか。日本にとってよりも、おそらく世界にとっての方がその意味は大きいような気がします。新都知事が温室効果ガス大量排出国の首都のリーダーとして、気候変動問題にどんなビジョンを持っているのか、世界が注目していると思います。なんてったって、日本がどこにあるのか知らない人でも、Tokyoのことは知っていたりするので。
    さてさて、ここは気候変動のブログ&ポッドキャストなので、気候変動、その中でも特に気候正義問題で都知事候補がどんな政策を掲げているのかを比較してみることにしました。
    そしたら残ったのは宇都宮けんじ氏と山本太郎氏だけ。しかも、気候正義をカバーしているのも、まともな政策になっているのも、宇都宮氏だけ。
    気候変動は、人類が直面している過去最大で最も深刻な危機です。社会の構造的な問題を増幅させる温暖化をこのまま放っておくと、弱者の被害は大きくなるばかりです。
    にもかかわらず、メディアもまったく焦点を当てないし、そもそもずっと気候変動が争点になったことがないくらいなので、候補者がなんの政策も持ってなくても驚きはありませんが、日本の気候変動問題を取り巻く環境をひとことで表現すると「ひどい」です。
    宇都宮氏と山本氏の気候変動政策へのリンクを貼っておくので、東京都の有権者は読んで聴いて、自分の考え、自分の理想とする未来像を共有できる(できそうな)候補者に投票してください。また、東京以外の方は、自分の住む道府県や自治体にも活かせそうな部分を探して、選挙の際に参考にするのも良いでしょう。
    宇都宮けんじ氏・ 宇都宮けんじの政策・ 重要政策02 「気候危機」に対応した地域経済の振興。防災減災重視のまち東京をつくります・ 重要政策03 東京都として「気候非常事態宣言」を表明し、「希望のエネルギー政策」を実現します・ PDFバージョン(全51ページ)
    山本太郎氏・ 政策(中ほどに約20行の政策あり)・ 意味不明な点として、れいわ新選組で掲げている「エネルギーの主力は当面LNG火力。再生可能エネルギー100%を目指します。」がどこにも出てきません。国政と都政は違う?それともただの二枚舌なのでしょうか?
    宇都宮氏の政策を読むと、社会的弱者が気候変動の影響を最も受けることを理解しているのがよく伝わってきます。弱者を救済しない気候変動対策も、気候変動対策抜きの弱者救済もあり得ないのです。
    が、山本氏の政策を見ると、弱者と気候変動の関係をまったく理解していないか、理解したうえでつながっていないかのように振る舞っているような印象を受けます。山本氏が力を入れている脱原発・脱被曝は、「環境正義問題」です。こっちの環境正義問題はなくすけどこっちの環境正義問題は放置する、もっと言えばこっちの弱者は助けるけどこっちの弱者は見捨てるなどあり得ないのです。
    両候補共に「グリーン・ニュー

    • 38分
    気候ポッド 第16回 ~ 気候正義を訴えるためにそのルーツの環境正義問題を学べば「知識よりも気持ち」にたどり着く

    気候ポッド 第16回 ~ 気候正義を訴えるためにそのルーツの環境正義問題を学べば「知識よりも気持ち」にたどり着く

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    Context is Everything.Repeat after me."Context is EVERYTHING."
    見えている問題を解決するためには、その問題の背景を知ることが大切です。
    それと同じように、今ある問題を解決するためには、そのルーツをたどることが大切になってきます。
    グレタ・トゥーンベリさんが「気候正義」を求めてスウェーデンの国会前で座り込みをはじめたのは、約2年前のこと。すげー。2年近くムーブメント続いてるよ。正しいボタンを押し続けてるよね、グレタは。賢くてしたたかで強くてあたたかい。勉強が好きと言うだけあって知識も豊富だけど、知識に頼らない心からのメッセージを発信しているからこそ、世代を超えて多くの人の心を動かしてきたんだと思います。
    以前のエピソードで、彼女が渡米した際に、北米の先住民居留地を回ったという話をしました。先住民は、黒人やヒスパニック系と同じく、気候変動や環境汚染の深刻な影響を受けています。
    グレタは気候正義を訴えながら、そのルーツである「環境正義」のことも勉強しているんだろうな、という印象を受けます。彼女は、気候変動の影響だけじゃなくて、その根本にある社会の構造的な不公正をなくしたいのだと思います。
    端的に言うと「環境正義」までさかのぼらない「気候正義問題」のメッセージには、背骨がないんです。環境正義運動がいつ誰が誰のために起こした何のための運動だったのかを知らないままで気候正義を訴えても、「正義」「公正」の意味すら説明できないと思います。
    今回のエピソードでは、1970年代にアメリカで生まれた環境正義(環境人種差別)のルーツや例を挙げながら、やっと日本に芽生えはじめている(根差しているとは言えない)若者たちによる気候正義運動に欠けているものについて話しています。
    若者は、気候危機の被害者であり、有色人種、ホームレス・貧困層・低所得層、屋外労働者、女性、高齢者、子ども、障害者、LGBTQ、途上国の人々、これから生まれる未来の世代、生態系などと同じ、気候正義問題の中心になる存在です。
    気候変動の科学的知識もある程度大事ですが、知識で人の心を動かすことはできません。科学的知識に人の心を動かす力があるなら、温暖化はとっくに解決に向かっています。知識を得るための勉強会なんて、自己満足でしかないんです。
    若い世代には、ムーブメントを生み出したグレタのような広い視野と大きな心を持って、自分たち以外の社会的弱者の声に耳を傾けて、心に寄り添って、そういう人たちの表情まで届けられるような、気持ちを込めたストーリーを発信してほしいです。
    人の行動を変えるのは、心です。心が動けば、行動は変わります。人の心を動かせるのは、心だけです。

    • 25分
    気候ポッド 第15回 ~ 夢見る世界と現実と: ベーシックインカムと東京都知事選

    気候ポッド 第15回 ~ 夢見る世界と現実と: ベーシックインカムと東京都知事選

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    今回のエピソードでは、気候変動時代に強い社会構造にシステムを変えるための対策としてEUやアメリカでは聞き慣れてきたグリーン・ニューディールと、公正な社会に向かうための答えのひとつと思えるベーシックインカムを軸に、こんな世界で暮らしたいなぁっていう「夢」と、そこから現実に戻って東京都知事選について話しています。
    みなさんは、ベーシックインカムって聞いたことありますか?
    ベーシックインカムは、「政府がすべての人に対して、無条件で必要最低限の生活を保障する収入を支給する制度」です。つまり、「すべての人が生活費を支給してもらえる制度」ってことになります。
    ベーシックインカムの基礎知識や、実際に導入したらどうなったかについては、以下の記事がわかりやすいです。
    ・ フィンランド政府が2年間ベーシックインカム給付をして分かったこと|現代ビジネス・ ベーシックインカムとは何か? なぜ、いま議論が盛り上がっているのか?|Business Insider Japan
    英文記事を検索すると、ベーシックインカムを試験導入した小さな自治体やコミュニティで人々にどんな変化が起こったかなどについての情報を得ることもできますが、ざっくりとまとめると、「いいことしかない」って感じです。
    ベーシックインカムは、僕たちにこう問いかけてきます。
    「お金の心配をしなくていい世界になったらあなたはどう生きたいですか?」
    規模にもよりますが、基本的にはベーシックインカムを導入すると、自分の時間を自分のために、自分の思うままに使うことができるようになります。
    その時間を仕事に費やして収入を増やすのもよし、転職を繰り返してやりたいこと&なりたい自分を探すのもよし、家族と過ごすのもよし、家族を増やして育てるのもよし、趣味に費やすのもよし、新しいことを学ぶのもよし。とにかく、自分の可能性を無限に広げることができるようになるんです。
    また、ベーシックインカムは、気候危機の影響が激化・深刻化して、いつ住んでいる場所を追われるかわからい状況や、新型コロナのようなパンデミックと共存を強いられる世界に必要な制度だと思うのですが、みなさんはどう思われますか?
    こんな世界で暮らしたい!っていう理想や夢を聴かせてください。
    こんな世界だったらみんなが幸せに暮らせるよねっていう夢の話から一転して、後半は東京都知事選について話しています。
    東京は、日本に興味がないテキサスの人たちでも知っている、名実ともに大きな地域&都市。気候変動対策でも、世界のリーダー的な役割を担ってもらわなければ困ります。いつまでも「日本で気候変動といえば、京都議定書で有名な京都」では本当に困るんです。
    そんな中で、人権や貧困、原発廃止には力を入れているのに、なぜかそれらがすべて絡んでいる気候変動対策には興味なさそうな山本太郎氏が都知事選に立候補していて、しかもSNSには同氏を熱狂的に支持する人たちがあふれていて、夢の世界から悪夢の世界に突き落とされたような気分になります。
    都知事選、みなさんはどういう理由でどの候補者を支持しますか?
    【あわせて

    • 44分
    気候ポッド 第14回 ~ 魚と自由な発想と強い意思がお米の温室効果ガス排出量を減らすかも

    気候ポッド 第14回 ~ 魚と自由な発想と強い意思がお米の温室効果ガス排出量を減らすかも

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    前回に引き続き、日本人の主食であるお米の話です。
    温暖化が進むとお米の…
    ・ 収穫量が減る・ 栄養価が減る
    なのに、人口は増えるというお先真っ暗な状況にあることは、前のエピソードで話したとおりですが、今回はさらによろしくないことが加わります。
    お米のカーボンフットプリントは、穀物でトップだって知ってますか?お米は、生産時には大量のメタンを放出します。そこから先は、流通や調理で二酸化炭素も排出します。
    あかんやん。
    だがしかし、もしかすると生産時のメタンの排出量を90%削減させる救世主がさっそうと現れるかもしれません。
    そのスーパーヒーローは、魚。
    そう、魚です。人間だとでも思いました?破壊王の人間にそんなの無理な話です(今のところ)。
    でもね、魚を水田に放流するだけで、メタンの排出量を激減させるかもしれないってところにたどり着いたのは、3人の自由な発想をする人たちのおかげだったんですよ。
    まず、お米の生産時に排出される大量のメタンをなんとかできないかと考えた、環境を守る企業として名高い『パタゴニア』の人。そして、パタゴニアから相談を受けた科学者Aさん。そしてその科学者が注目した研究結果を発表していた科学者Bさんの3人。
    パタゴニアから相談されたひとりめの科学者Aさんは、水田で魚を放流すればメタン排出量が減るという研究結果をみつけたものの、効果はまちまちで使えなさそうな感じでした。でも、あきらめずに調べ続けたら90%もメタン排出量を削減させた科学者Bさんの研究結果にたどり着きました。しかし、残念なことにその研究が行なわれたのは、水田ではなく湖でした。
    でもでも、科学者Aさんは「水田も湖も同じようなもんじゃね?」と思い、Bさんに相談。Bさんは「は?」とビックリ仰天したものの、研究を開始。
    すると、現段階では湖ほどではないものの、魚を放流した水田でメタン排出量が激減。研究を続ければ、湖と同レベルまで削減できる可能性があるとのこと。
    すごくないですか?誰かひとりでも「はい、無理むり」って思ったら、こんな結果にたどり着いていないんですよ。
    植物を食べてメタンを放出する微生物、それを食べてメタンを放出する微生物、さらにそれを魚が食べて排出量を減らすという生態系の力のすごさと、疑ったり否定したりするのではなく、やってみる発想力とそれを支える決意。
    人間が地球のウイルスではないことの証拠ともいえますよね。
    自由な発想を支えるのは、自由な会話。
    ということで、「気候変動を日常会話に」をますます目指そうと思えるストーリーでした。
    【あわせて読んでほしい記事】◆ 気候ポッド 第13回 ~ 温暖化でお米がピンチ◆ 気候ポッド 第8回 ~ 人間は地球のウイルスなの?◆ イネ科の植物は気候変動による環境の変化についていけないという研究結果◆ 地球温暖化でワインがピンチ◆ 気候変動でコーヒー生産が危機に

    • 18分
    気候ポッド 第13回 ~ 温暖化でお米がピンチ

    気候ポッド 第13回 ~ 温暖化でお米がピンチ

    Climate Pod_Episode_013.mp3〓 Apple Pod: https://apple.co/2zfr4a7〓 Spotify: https://spoti.fi/2MJnd8l
    今回のエピソードは、米の話です。アメリカじゃなくて、日本人の主食、お米の話です。
    早速ですが、お米に関する事実から…。
    ・ コメの収穫量が減る可能性(地域によって増減)。・ コメの栄養価が減る。・ 世界の人口の約50%が、コメを含むイネ科(米、麦、トウモロコシなど)の植物を主食にしている。・ 途上国では摂取エネルギーの約70%と栄養分の大半がコメでまかなわれている。・ コメから得られるはずのタンパク質とビタミンの欠乏によって、発育不全、出生異常、下痢、感染症、早死にを引き起こす可能性がある。・ イネ科の植物が適応できる速さと比較して、気候変動による環境の変化が5,000倍~20,000倍の速さで進んでいる。・ 人口増によって栄養不足&食糧危機の可能性。・ 適応するためのテクノロジーに乏しい途上国は影響が特に大きい。・ 耕作可能地域に変化が起こることで、現存する農家の暮らしに影響。
    ざっくりまとめると…。
    コメの収穫量は減るわ、栄養価は減るわ、人口増えるわ、温暖化に適応不可能だわで、コメを主食にしている国の将来は大ピンチです。
    たぶん、ここでポイントになるのは「将来」なんでしょうね。今世紀末の人たちが飢えそうな条件ばかりがそろっているのに、愚かな僕たちの世代はそれでも「今」を食べ尽くしていくのだと思います。
    あ、ついでに書いておくと、コメだけじゃなく、コーヒー、チョコレート、ワインもピンチです。いつか、スタバのコーヒー1杯2,000円とか、チロルチョコ1個500円、グラスワイン1杯2,000円みたいな時代が来るかもしれません。
    気候変動対策を怠ると、日本の主食がコメからポテチに変わってしまう可能性も。
    え、それって悪くなくない?
    【あわせて読んでほしい記事】◆ イネ科の植物は気候変動による環境の変化についていけないという研究結果◆ 地球温暖化でワインがピンチ◆ 気候変動でコーヒー生産が危機に

    • 19分
    気候ポッド 第12回 ~ 政治のお話: 命を救いながら命を奪うれいわ新選組の矛盾

    気候ポッド 第12回 ~ 政治のお話: 命を救いながら命を奪うれいわ新選組の矛盾

    Climate Pod_Episode_012.mp3〓 Apple Pod: https://apple.co/2zfr4a7〓 Spotify: https://spoti.fi/2MJnd8l
    ここ3回は、気候変動に関する政治への市民参加や、気候変動が政治的な問題とどう関わっているかについて話してきました。
    今回のエピソードでは、日本の政党が気候変動問題にどのような姿勢で取り組んでいるかについて話しています。
    具体的には、2019年の参院選で掲げていた気候変動政策を見ながら、「なにこれ?」と感じた政党というか、政治家というか、政策というか、支持者や有権者に与えてきたイメージとは真逆の主張をしている政党と政治家を批判しています。
    とりあえず、環境保護団体である気候ネットワークによる2019年参院選における各政党の気候変動政策の評価を見てみましょう。
    Image: 気候ネットワーク
    自民や維新が気候変動政策なんぞどーでもいいという姿勢なのは、まあそりゃそうだよね、という感想しかないのですが、意外や意外なのが、弱者の味方というイメージが強い山本太郎氏のれいわ新選組の評価が低すぎるというか、弱者を殺す内容になっていて、意味不明なのですよ。
    どういうことかというとですね…。
    「原発即時禁止。被曝させない」これってたぶん、人々の(過去の発言から推測すると特に子どもの)健康や命を守るってことだと思うんですよね。
    でも、その一方で…。
    「エネルギーの主力は火力」えっと、化石燃料による火力発電が原因で、年間に数百万人が命を奪われている状況が続いているのに、子どもをぜんそくにさせたり殺したりするエネルギーを主力に据えると言ってるんですよ。
    他にもポッドキャストでは彼の言動の矛盾について話をしているので、山本太郎氏を支持する方には特に聞いてみてほしいです。
    れいわ新選組&山本太郎氏の支持者のみなさん、どう思うのかをぜひぜひコメントください。それでも彼と彼の政党を支持すると言うのならば、その理由を心の底から知りたいです。

    • 29分

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