6本のエピソード

岡山県出身の詩人・永瀬清子さんの詩をRSKアナウンサー 小林章子の朗読でお届けします。
どんな景色が心に浮かぶでしょう?
人生のステージや生活に合わせて読むことができる永瀬さんの詩の世界。
多感な時期の悩み、結婚、両親、夫や子供など家族のこと、生活の中での驚きや発見、山や川、植物や天体など自然について、世の中について、老いについて。
永瀬さんの詩は、過去の自分を振り返ったり、これから行く道の道しるべにしたり、人生を一緒に歩いてくれるようです。

永瀬清子の世‪界‬ 永瀬清子の世界

    • アート
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岡山県出身の詩人・永瀬清子さんの詩をRSKアナウンサー 小林章子の朗読でお届けします。
どんな景色が心に浮かぶでしょう?
人生のステージや生活に合わせて読むことができる永瀬さんの詩の世界。
多感な時期の悩み、結婚、両親、夫や子供など家族のこと、生活の中での驚きや発見、山や川、植物や天体など自然について、世の中について、老いについて。
永瀬さんの詩は、過去の自分を振り返ったり、これから行く道の道しるべにしたり、人生を一緒に歩いてくれるようです。

    #6「めぐってくる五月には」

    #6「めぐってくる五月には」

    「めぐってくる五月には」は、1990年、思潮社が出版した現代詩文庫の『永瀬清子詩集』に収録されています。永瀬さんを長年研究する赤磐市教育委員会の学芸員・白根直子さんは「草木の緑が燃えるように鮮やかになる五月。新しい季節を迎えると、自分自身も新しく生まれ変わるような気がします。そんな季節のめぐりのように、何度でも立ち上がり、やり直していこうとする姿に励まされる詩」だといいます。永瀬さんの詩は、時を越えて読む人を励ましてくれます。<文・小林章子>

    • 4分
    #5「流れるごとく書けよ」

    #5「流れるごとく書けよ」

    • 3分
    #4「大いなる樹木」

    #4「大いなる樹木」

    「大いなる樹木」は1947年に出版された第三詩集の題名にもなった代表的な詩です。1945年の岡山空襲で永瀬さんの自宅は焼け残りましたが、戦後は現在の赤磐市松木の生家に移り、慣れない農業に勤しみます。そうした時代に、大いなる樹木のようであろうとした永瀬さんの決意は並々ならぬものであったと想像します。 <文・小林章子>

    • 4分
    #3「諸国の天女」

    #3「諸国の天女」

    「諸国の天女」は1940年に出版された永瀬清子さんの第二詩集「諸国の天女」に初めて収録されています。この詩について、永瀬さんは随筆「本当はどうなのだろう」に次のように書いています。 「天女がいつか天へ帰りたいと願うのは当然である。しかしやはり本当はどうなのか。天へ帰った天女のほかに、人は気づかなくても夫や子供のため、働く女として地上に止まった天女がもっとありはしないだろうか。私にはそうした天女がありそうに思えてならなかった。それを書いた詩が「諸国の天女」なのであった。諸国とは、駿河や出雲など日本の古い国名の事を云っていたのだが、今では或いは世界的に拡大して考えてもいいのかもしれない。」 <文・小林章子>

    • 4分
    #2「グレンデルの母親は」

    #2「グレンデルの母親は」

    「グレンデルの母親は」は、1930年に出版された第一詩集「グレンデルの母親」に収録されています。永瀬さんの随筆によれば、「グレンデル」とはイギリスの古い英雄物語詩「ベーオウルフ」に登場する怪物の名前です。永瀬さんは、「グレンデルの母親」の瞳を「古怪=古く怪しい」と書きますが、「不思議、風変り」だと表現しています。そして、そのこどもたちはやがて北方の「大怪(だいかい)=大きな怪物」になり、ひとりで「サブライム=尊く、神々しい」ほうへ歩んでいくというのです。育児の困難さはときに周囲に理解されず、ともすれば母親は怪物のようにみられるのかもしれません。けれど、母親の愛情をうけとった子どもたちは、悪と憤怒の中にもとけることなく、ひとりでサブライムの方へ歩んでいく。それが何より嬉しいことは、令和のいまも変わりません。<文・小林章子>

    • 4分
    #1「あけがたにくる人よ」

    #1「あけがたにくる人よ」

    永瀬清子さんは、1906年、現在の岡山県赤磐市に生まれました。

    1995年、89歳の誕生日に生涯を閉じるまで、生涯現役の詩人を貫いた「現代詩の母」です。多感な時期を金沢・名古屋で、結婚して大阪・東京で暮らし、1945年に夫の転勤で岡山市に帰りました。戦後、現在の岡山県赤磐市松木で農業に従事しながら詩を書き、詩の雑誌「黄薔薇」を創刊。岡山県詩人協会の初代会長も務め、後に続く詩人を育てました。

    また、ハンセン病の入所者とともに詩を書き、選挙により豊田村の教育委員、岡山家庭裁判所の調停委員、世界連邦運動に参加、近代岡山の女性史研究を行うなど幅広い活動も知られています。



    ◆「永瀬清子の世界」HP

    https://www.rsk.co.jp/radio/nagasekiyoko/

    • 4分

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