
106本のエピソード

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4.7 • 62件の評価
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黒鳥社が贈る音声コンテンツレーベル。気になる話題を気になるあの人と語らう対談シリーズ「blkswn dialogue」ほか、レクチャーからドキュメンタリーまで、多彩なエピソードを続々と展開予定です。いつでもどこでも聞いて楽しい、たまに役立つポッドキャストレーベルです。
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『日本近代社会史:社会集団と市場から読み解く1868-1914』松沢裕作|音読ブラックスワン#97
『日本近代社会史: 社会集団と市場から読み解く 1868-1914』
松沢裕作|有斐閣|2022年4月12日
朗読箇所:第7章「女工と繊維産業:家から工場へ」(P.117〜131)
現代の日本社会の原型がここに──近世の身分制社会が崩れる19世紀後半から、明治維新を挟んで、第一次世界大戦の頃までの日本社会を、さまざまな社会集団が市場とどうかかわっているかに注目して描き出す。メディアや政治のしくみ、変革を求める運動も取り上げ、社会の全体像をとらえる。
【目次】
序章 社会史とは何か? 日本の近代とは何か?
第1章 近世社会の基本構造──領主・村・町
第2章 近世社会の解体(1)──廃藩置県と戸籍法
第3章 近世社会の解体(2)──地租改正と地方制度の制定
第4章 文明開化・民権運動・民衆運動──移行期社会の摩擦
第5章 景気循環と近代工業──資本主義の時代の到来
第6章 小農経営と農村社会──農家とその社会集団
第7章 女工と繊維産業──「家」から工場へ
第8章 商工業者と同業組合──家業としての商工業とその集団
第9章 職工と都市雑業層──「家」なき働き手と擬制的な「家」
第10章 都市の姿──有産者の結合と都市計画
第11章 教育と立身出世──「家」の世界からの離脱
第12章 メディアの変化──流通する情報
第13章 政治の役割──地方利益誘導と救貧政策
第14章 労働組合と初期社会主義──個人の問題から社会の問題へ
第15章 日露戦後の社会──地方改良運動と都市民衆騒擾
終章 日本近代社会の構造と展望
http://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/9784641174757?top_bookshelfspine
企画・朗読:若林恵
録音・編集:山口宜大(Magic Mill Sounds)
音楽:yasuhiro morinaga + maiko ishii
黒鳥福祉センターにて -
『それで君の声はどこにあるんだ?:黒人神学から学んだこと』榎本空|音読ブラックスワン#96
『それで君の声はどこにあるんだ?:黒人神学から学んだこと』
榎本空|岩波書店|2022年5月10日
朗読箇所:第2部-6「自分の声:説教できないものは書きたくない」(P.119〜127)
「イエスは黒人なのだ! ブラックパワーは福音だ」 黒人神学の泰斗、ジェイムズ・H・コーンに学ぶため、二七歳の筆者はNYにあるユニオン神学校の門を叩いた。教室にさざめいたハレルヤ。ブラック・ライヴズ・マターという仲間たちの叫び。奴隷制以来、四〇〇年に及ぶ苦難の歴史に応答することはできるのか? 魂をゆさぶる言葉の旅。(ブックデザイン:有山達也)
【目次】
-プロローグ
第I部 400Years
1. 褪せた本「キリスト教神学とは解放の神学である」
2. 秘密のトンネル「マルコムを忘れてしまえば、私たちはキングまでも誤って記憶してしまうぞ」
3. 土曜日の霊性「スマートなのは、携帯電話だけでいい」
4. タワーと闘え「でもペテロは誰なの。あなた?」
第II部 Find Your Voice
5. アリマタヤのヨセフ「黒人以外の人間が、黒人の背負ってきた苦しみや痛みを理解するのは難しい」
6. 自分の声「説教できないものを書きたくはない」
7. 最後の授業「もし何かを始めたなら、もう後戻りすることはできない」
8. 誰にも言わないと言ったけれど「憎しみは担うに重すぎる荷物となる」
9. コロナ禍の覚書「世界の救済は、不順応にかかっている」
- エピローグ
- 謝辞
- 参考文献・解説
https://www.iwanami.co.jp/book/b605125.html
企画・朗読:若林恵
録音・編集:山口宜大(Magic Mill Sounds)
音楽:yasuhiro morinaga + maiko ishii
黒鳥福祉センターにて収録 -
『トーフビーツの難聴日記』tofubeats|音読ブラックスワン#95
『トーフビーツの難聴日記』
tofubeats|ぴあ|2022年5月20日
朗読箇所:「2022年:2月〜3月」より(P.286〜296)
音楽プロデューサー/DJのトーフビーツ初の著書!
本業の音楽家としての活動のみならず、雑誌やウェブ媒体等での執筆も高い評価を得ているトーフビーツ。2018年に患った突発性難聴をきっかけに書き始めた日記は、これまでに30万字を超えるボリュームに。コロナ禍での活動制限、生まれ育った神戸をついに離れ上京、さらには結婚など、図らずもこの間に公私ともに起こった、さまざまな出来事を綴った約3年半の記録になります。同時に、彼の日々の悩みや暮らし、そして仕事や人生の考え方など、ファンならずとも興味深い内容となっています。
約4年ぶりとなる待望のニューアルバム「REFLECTION」とあわせて、ぜひお楽しみください。
https://book.pia.co.jp/book/b602114.html
企画・朗読:若林恵
録音・編集:山口宜大(Magic Mill Sounds)
音楽:yasuhiro morinaga + maiko ishii
黒鳥福祉センターにて収録 -
『ファンダムエコノミー入門:BTSから、クリエイターエコノミー、メタバースまで』コクヨ野外学習センター・編|音読ブラックスワン#94
『ファンダムエコノミー入門:BTSから、クリエイターエコノミー、メタバースまで』
コクヨ野外学習センター・編|2022年6月20日|黒鳥社
朗読箇所:第7章「ファンダムの文化経済」ジョン・フィスク、有里あきら・訳(P.188〜195)
「ファンダムエコノミーは、伝統的な経済システムであると同時に、モラルエコノミー、ソーシャルエコノミーでもあるのです。 純粋なギフトエコノミー(贈与経済)のような状態も存在します。その背後にある欲望は単なる消費欲ではありません。欲望の対象は、対象へのアクセスなのです」──ヘンリー・ジェンキンズ
「ファンは新しいテクストの生産にとどまらず、オリジナルのテクストの構築にも参加することで、商業的な物語やパフォーマンスをポピュラーカルチャーへと変えてしまう。ファン文化は実に参加型なのだ」──ジョン・フィスク
「ファンが求める本質的な価値と効果を提供し、より的確にマネタイズを行うことができるようになることで、クリエイターはより少ないファンによって生計を立てることができるようになる。これは、クリエイターのためにユーザーがお金を払う従来の「寄付モデル」から、ユーザーが自分のためになるものに喜んでお金を払う「価値モデル」への移行を意味している」──リ・ジン
ファンダムエコノミーは、もはや一部の「過剰な消費者」が生み出す周縁的な経済圏ではない。それは、生産者と消費者の関係性を根底から変え、これまでとはまったく異なるビジネスを生み出す巨大な潮流だ。伝統的な経済システムと接しながら、モラルエコノミー、ソーシャルエコノミー、贈与経済がハイブリッドされた、摩訶不思議な新しい経済は、来るべき政治、文化、社会さえをも変えてしまうかもしれない。ファンダム研究の第一人者からシリコンバレーのトップVC、認知科学者、中国エンタメビジネスやUXのエキスパートなどを迎え、トレッキー、デッドヘッズ、BTS Armyから、クリエイターエコノミー、Web3、NFT、メタバースまでを縦横無尽に読み解く全ビジネスパーソン必読の入門書。
【目次】
#0
ファンダムは◯◯を超える
巻頭対談:山下正太郎×若林恵
#1
ファンダムエコノミー入門
ヘンリー・ジェンキンズとの対話
#2
Web3ルネッサンスとクリエイター/ファンダムの経済
リ・ジン
#3
ファンダム経済は「ギブ」でまわる
岡部大介
#4
中国の音楽アプリにみるクリエイターエコノミーのつくりかた
陳暁夏代
#bookguide ファンダムを読む
#5
贈与経済のためのUX
藤井保文との対話
#6
メタバースのなかのリテール
ダグ・スティーブンス
#7
ファンダムの文化経済
ジョン・フィスク
https://note.com/blkswn_tokyo/n/n4c690a5a2205
企画・朗読:若林恵
録音・編集:山口宜大(Magic Mill Sounds)
音楽:yasuhiro morinaga + maiko ishii
黒鳥福祉センターにて収録 -
『江戸の宇宙論』池内了|音読ブラックスワン#93
『江戸の宇宙論』
池内了|2022年3月17日|集英社新書
朗読箇所:「江戸の宇宙論の展開」、第1章「蘭学の時代」より(P.39〜48)
19世紀初頭、実は日本の天文学は驚くべき水準に達していた──。知られざる「天才」たちの活躍を通して、江戸の科学史の側面を描いた画期的一冊!今日ではノーベル物理学賞を獲得する水準に至った日本の天文学研究。そのルーツを辿ると、江戸時代後期の「天才たち」の功績にまで遡る。
「重力」「遠心力」「真空」など現在でも残る数多の用語を生み出した翻訳の達人・志筑忠雄。
「無限の広がりを持つ宇宙」の姿を想像し、宇宙人の存在さえ予言した豪商の番頭・山片蟠桃。
超一流の絵師でありながら天文学にも熱中し、人々に地動説などを紹介した司馬江漢。
彼らはそれぞれ長崎通詞(オランダ語の通訳者)・豪商の番頭・画家という本業を持ちつつ、好奇心の赴くままに宇宙に思いを馳せたのであった。本書は現代日本を代表する宇宙物理学者が、江戸時代後期を生きた知られざる天才たちとその周辺人物らによる破天荒な活躍を負いつつ、日本の天文学のルーツに迫った驚きの科学史である。
【目次】
はじめに
第1章 蘭学の時代
第2章 長崎通詞の宇宙
2-1 志筑忠雄という人
2-2 『暦象新書』と無限宇宙論
第3章 金貸し番頭の宇宙
3-1 山片蟠桃という人
3-2 大宇宙論の展開
終章 「歴史の妙」
補論 日本と世界の認識
補論-1 志筑忠雄の『鎖国論』をめぐって
補論-2 山片蟠桃の世界認識
あとがき
https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-721206-8
企画・朗読:若林恵
録音・編集:山口宜大(Magic Mill Sounds)
音楽:yasuhiro morinaga + maiko ishii
黒鳥福祉センターに -
『帝国の計画とファシズム:革新官僚、満洲国と戦時下の日本国家』ジャニス・ミムラ|音読ブラックスワン#92
『帝国の計画とファシズム:革新官僚、満洲国と戦時下の日本国家』
ジャニス・ミムラ|安達まみ、高橋実紗子・訳|2021年12月2日|人文書院
朗読箇所:「革新官僚と管理国家」、第1章「戦中日本のテクノクラート」より(P.47〜53)
先進技術と国民精神を結びつける思想
資本主義や共産主義にも勝る第三の道として構想されたテクノファシズム。軍事化する日本において、岸信介、星野直樹ら革新官僚による満州国の建設は日本に何をもたらしたのか。戦後にまで影響を及ぼした日本ファシズムの実態を多角的に分析する。
【目次】
第1章 戦中日本のテクノクラート
テクノロジーおよびテクノクラートを定義する/管理将校と総力戦/新興財閥とテクノロジーを基盤とする産業/改革官僚と管理国家
第2章 軍ファシズムと満洲国:一九三〇年から一九三六年
軍ファシズムへの青写真/内地改革よりも外地改革を優先する/満洲国を正当化する/国家および経済についての満洲固有の構想/文民テクノクラートと軍ファシズム
第3章 満洲国への官僚的な構想:一九三三年から一九三九年
立案の礎を築く/官僚による統制戦略/岸信介と満洲工業化
第4章 ファシズム信奉者:奥村喜和男と毛里英於菟
技術と民族をむすびつける/奥村喜和男/毛里英於菟/毛里の国民経済
第5章 新体制と革新政治:一九四〇年から一九四一年
戦時統制への移行/全面戦争から全体主義の戦争へ/政治改革の限界/新体制を立案する/新体制を擁護する
第6章 日本の好機:戦争と帝国のための技術主義戦略 一九四一年から一九四五年
高度国防国家を完成させる/「富国強兵」の再定義
エピローグ 戦中テクノファシズムから戦後管理主義へ
http://www.jimbunshoin.co.jp/book/b525002.html
企画・朗読:若林恵
録音・編集:山口宜大(Magic Mill Sounds)
音楽:yasuhiro morinaga + maiko ishii
黒鳥福祉センターにて収