佐々木宏夫のアカデミア紀行

二拠点生活の経済学 ―柔軟性こそ最大の資産

私の東京と石垣島を行き来する二拠点生活は、単なるライフスタイルに関する流行の実戦ではありません。不確実性の高い現代において「どこに住むかを選べる権利」そのものが大きな価値を持つのです。今日は2拠点生活のあまり考えられない「価値」について考えます。つまり、台風シーズンや仕事の変化など予測不能な環境の中で柔軟性をどう確保するかを解説します。従来のライフサイクル仮説などが描き出した一本調子の人生設計では捉えきれない、「選択肢を持つこと」自体の経済的意味を、私自身の二拠点生活の体験とともにお届けします。