Backstage M3

M3 Sports Therapy

M3 Sports Therapyでのセッションの中ではあまり話していない健康のこと、エクササイズの考え方と背景について。 少しでも伝わっていればいいなという気持ちで発信しています。

  1. 3 DAYS AGO

    ep.30~硬い関節/緩い関節の話~

    「硬い関節と緩い(柔らかい)関節」 「体が柔らかい方が良い」と一般的には思われがちですが、それぞれのメリット・デメリットや、体の不調の根本的な原因について深く語られています。 1. 「柔らかすぎる関節」の落とし穴関節が硬い人は脱臼のリスクが低い代わりに肉離れなどのリスクがありますが、逆に「関節が緩すぎる(柔らかすぎる)」人は、本来止まってほしい角度で関節が止まらず、異常に伸びてしまう(ダブルジョイント)ことがあります。ブレーキが効かない車のような状態で、これを補うために手首や肩など他の関節が過剰に働き、結果として手首痛や肩痛、首痛などを引き起こしてしまうと語られています。 2. 不調の原因は「骨格40%・メンタル40%」ホストの感覚として、体の不調の原因は以下のような割合で構成されていると分析しています。 骨格の問題(姿勢や筋肉の硬さなど):40%メンタルの問題(心因性のストレスなど):40%環境因子(遺伝など):10%その他(原因不明なもの):10%痛みや不調は骨格だけの問題ではなく、心(メンタル)の状態と強くリンクしていることが強調されています。3. 「体が硬い」の裏に隠された真実全身が硬い人は稀で、デスクワークなど特定の習慣によって股関節や首などが部分的に硬くなることが多いです。また、足首を捻挫した際などに、体を守ろうとする「防御反応」で周囲の筋肉が固まることもあります。 中には、「自分は体が硬い」と思い込んでいるけれど、実は「関節が緩すぎるからこそ、体を守るために無意識に筋肉を固めて硬くなっている」という人も少なくないと指摘しています。この場合、必要なのはストレッチ(緩めること)ではなく、関節を安定させるトレーニングになります。 4. 体も心も「中間(グレー)」がちょうどいい硬いか柔らかいか、白か黒かと極端に決めるのではなく、状況に応じて「中間の状態(グレー、あるいはシルバー)」に戻ってこれる能力が最も重要であると語っています。 これは体だけでなく、世の中の価値観や生き方にも通じます。ネットなどの多数派の意見に流されて「りんごは黄色だ」と思い込まされるのではなく、「自分は赤だと思う」という自分自身の感覚や個性を大切にすることが重要だと締めくくられています。

    19 min
  2. 4 DAYS AGO

    ep.29~留学時代の話~

    自身のターニングポイントとなったアメリカ留学での経験と、そこで得た精神的な成長について話しています。 小学校6年生の時、少年野球チーム「オール東京」のメンバーとしてニューヨークへ2週間の遠征に行きました。 この異文化体験が非常に面白く、自身のターニングポイントとなったため、「いつかまた海外へ行きたい」という思いを抱くようになりました。 アメリカでは言葉の壁があるため、困ったときには自分から意見を伝えたり、質問したりする必要がありました。 日本にいた頃は恥ずかしさから自分一人で解決しようとしていましたが、留学を経て、積極的に人に聞いて答えを導き出す姿勢が身につきました。 帰国後も、日本語で積極的に質問することで物事が早く進むと実感し、これが大きな成長となりました。 アメリカでは、困っていることを口に出さないと手助けを得られない環境だった。 一方で日本は、困っている人に周囲が「手伝いましょうか」と声をかける優しさがある文化だと再確認。 パーソナリティ自身は、自分が克服した「困ったときに言えること」の大切さを重視しており、過剰な「おせっかい」よりも、必要とされた時に助けるバランスの難しさを感じています。 日本人のルームメイトの影響で、100%の結果を出すための徹底した準備の重要性を学んだ。 考えられるリスクをすべて出し、それを完璧に潰しておくというプロセスは、現在のアスレティックトレーナーとしての仕事(怪我の予防や安全確保)にも直結している。 事前にあらゆるパターン(A・B・Cパターン)の対処法を用意しておくことで、安心して大胆に行動できるメンタルが形成された。 留学時代の経験と成長の概要 1. 留学のきっかけ:少年野球でのニューヨーク遠征 2. コミュニケーションの変化:積極的な姿勢 3. 「困ったときに助けを求める」文化の違い 4. 勉強の仕方の習得:リスクを潰す準備

    17 min
  3. 29 MAR

    ep.28~数値化する事は良いことか?〜

    このエピソードでは、スポーツや日常生活における「数値化」のメリットと、数字に囚われすぎることへの懸念について、独自の視点から語られています。 現状の可視化: 体温や血圧、スポーツにおけるジャンプ力(地面を押す力)や球の回転数などを数値化することで、自分の現状を客観的に把握できます。 目標設定の容易さ: 数字が出ることで、ダイエットや競技力の向上において、具体的で分かりやすい目標を立てることが可能になります。 感覚とのギャップ: 自分が「元気だ」と感じていても、測定した体温が高いと急に体調が悪く感じてしまうなど、数字が自分の感覚を支配してしまうことがあります。 個性の軽視: 栄養学や医学において、地域性や既往歴などの「個人の背景」を考慮せず、画一的な基準値(数字)だけで判断やアドバイスを行うことには限界があるとしています。 アナログとデジタルの融合: 最終的には、自分自身の「感覚」を信じることが最も大切です。しかし、感覚だけに頼るのではなく、たまに数値化して客観的に自分を見るという、両方のバランスをうまく使いこなすことが理想的であると結んでいます。 内容:数値化と感覚のバランス 1. 数値化のメリット:客観的な指標 2. 数値化の懸念点:数字への「囚われ」 3. パーソナリティの結論

    16 min
  4. 24 MAR

    ep.27~M3での禁句の言葉

    M3スポーツセラピーのポッドキャスト『Backstage M3』エピソード27の概要です。今回は「M3禁句集(言ってはいけない言葉)」をテーマに、無意識に使ってしまうネガティブな口癖が、トレーニングの結果や成長にどう影響するかについてです。 1. 「年だから」と言い訳をしない「もう年だからできない」と年齢を理由にして諦めるのは、自分の努力不足を年齢のせいにしているだけです。年齢の感じ方は相対的であり、80代の人から見れば60代はまだまだ若いです。年齢を理由に限界を自分で決めてしまう姿勢はNGです。 2. 「力がない・体力がない」と無いものにフォーカスしない「体力がない」「筋力がない」と、自分に無いものばかりに目を向けるのは良くありません。また、筋力ばかりに頼って力任せに動こうとすると、細かい動きができなくなり、怪我やパフォーマンスの低下に繋がります。 M3では、単純な筋力アップよりも、体の連鎖反応や協調性を高め、効率よく動ける(少ない疲労感で動ける)ようになることを重視しています。 3. 力任せに動かさない違和感があるのに強引に力で動かそうとするのは逆効果です。無理をして動かすのではなく、スムーズに動かせる範囲を知り、自分の体の感覚(どこが引っかかるか、動かしやすくなったか)にしっかり目を向けることが大切です。 4. 「〜すべきですか?」と依存しない「〜すべきですか?」という言葉は、我慢や義務感、そして指導者への依存から生まれます。成長する人は答えを丸投げするのではなく、「やってみたらこういう課題が見つかったが、どう思うか?」と自発的に考え、ヒントを求めてきます。トレーナーとクライアントは50:50の関係であり、言われたことを鵜呑みにせず、自分で試して取捨選択する「自立」が最大の成長を生みます。 砂漠での水(まだ50%もあると捉えるか、もう50%しかないと捉えるか)の例えのように、事象をポジティブに捉えられる人の方が圧倒的に成長が早いです。AIのようにすぐに答えを出してもらうのではなく、自分で試行錯誤して答えにたどり着く過程こそに価値があります

    17 min
  5. 23 MAR

    ep.26~アスリートと一般の方の違い

    プロのアスリートを見ていると「特別なことをしているのではないか」と思われがちですが、前提として、人間の身体の構造(骨や筋肉)は一般の人もアスリートも同じであり、トレーニングやケアでやっている基本的なアプローチは大きく変わらりません。 しかし、日々のセッションの中で感じる「明確な違い」として、 1. 痛みに対して圧倒的に強い アスリートは日々過酷なトレーニングや競技で体に強い負荷をかけており、常に体と戦っている状態です。そのため痛みに慣れており、一般の人なら思わず声を上げてしまうような施術の痛みでも、顔の表情に出にくいという特徴があります。 2. 物理的に体が大きい(重い) 100kgを超えるような選手も多く、足や腕を一本持ち上げるだけでもかなりの重量になります。そのため、トレーナー側も彼らの体を扱う際には相応の体力を消耗します。 3. 自分の体の「小さな変化」に敏感 毎日自分の体と向き合っているため、「今日はここが張っている」「力が入るのが少し遅れた」といった微細な変化を敏感に感じ取ることができます。一般の人は「ここに力が入っているのを感じますか?」と聞かれてもピンとこないことが多いですが、アスリートは即座に感覚を掴むため、トレーナーとの意思疎通が非常にスムーズです。 4. 指示されたことを体現する能力(具現化) 解剖学的な専門知識を持っていなくても、「この方向に動かして」「この筋肉を使って」と指示を出された時、それを自分の体で正確に表現(具現化)する能力に長けています。また、自分でケアをする環境や知識があるため、具体的な質問が積極的に出てくるのも違いの一つです。 アスリートであっても、特定の筋肉ばかりを酷使して「使えていない筋肉」ができると、バランスが崩れてパフォーマンスの低下や痛みに繋がります。この「使えていない筋肉を活性化させる」という根本的な解決策は、一般の人に対して行うことと全く同じです。 時には、120kgあるアスリートでも、使えていない特定の小さな筋肉だけを動かそうとすると、一般の人と同じくらい力が入らないこともあるそうです。構造や取り組むべき課題は同じですが、「反応の出方」や「理解のスピード」に大きな違いがあるというのが今回の結論

    17 min
  6. 13 MAR

    ep.24~筋肉の役割

    【筋肉の役割】「鍛える」よりも「受け流す」?本当に使える身体の作り方 「筋肉をつけたい」「腹筋を割りたい」。トレーニングを始める時、多くの人がこう考えますよね。 私も中学生や高校生の頃は、「腹筋がバキバキに割れていれば、スポーツのパフォーマンスが上がるはずだ!」と信じて、一生懸命腹筋運動をしていました。 プロの選手がゴールを決めてシャツを脱いだ時の、あのかっこいい体に憧れたものです。しかし、実際に腹筋を鍛えてみても、自分自身のパフォーマンスが劇的に上がったという実感はあまり得られませんでした。 今回は、プロのトレーナーの視点から「筋肉を鍛えること」と「本当に動ける身体」の違いについてお話ししたいと思います。 1. 単一の筋肉だけを鍛える罠大前提として、筋肉をつけること自体はとても重要です。筋肉がつけば自信にも繋がりますし、将来転ばない体づくりにも役立ちます。 しかし、「上腕二頭筋(腕)」や「大胸筋(胸)」といった特定の単一の筋肉ばかりを鍛えると、身体の「動きの流れ」が失われてしまう危険性があるのです。例えば、重い荷物を持ち上げる時、私たちは腕の力だけで持ち上げているわけではありません。足首、膝、股関節、体幹、そして腕と、全身の筋肉が連動して初めてスムーズな動きが生まれます。 2. 身体は「引越し屋さんの流れ作業」 これを引越し屋さんのバケツリレー(流れ作業)に例えてみましょう。 Aさん(足首)→ Bさん(膝)→ Cさん(股関節)→ Dさん(腕)の順番で10kgの荷物を渡していくとします。 ここで、Cさん(股関節)だけがジムで猛烈に筋トレをして、一人だけ30kgの荷物を持てる「筋肉ムキムキ」になったとします。 Cさんは「俺はもっと持てるぜ!」と30kgの荷物を勢いよく次のDさん(腕)にパスします。 しかし、Dさんは10kgしか持てないため、その重さに耐えきれず怪我をしてしまいます。これと同じことが、私たちの身体の中で起きています。一部の大きな筋肉だけを過剰に鍛えると、その強すぎる力が他の小さな筋肉や関節に負担をかけ、結果として怪我に繋がってしまうのです。 3. 筋肉は「受け流すもの」だからこそ、私はクライアントに「筋肉は鍛えるものというより、力を受け流すものという観点に変えてください」とお伝えしています。 地面からの力(床反力)を、足首から膝、股関節、そして全身へとスムーズに「受け流す」ことができるか。この「動きのパターン(流れ)」を鍛えることこそが、本当の意味でのファンクショナル(機能的)なトレーニングなのです。正しい動きの流れが身につくと、特定の筋肉が過剰に使われなくなるため、一見すると「筋肉が落ちた(細くなった)」ように感じるかもしれません。しかし、実際には階段をスムーズに登れるようになり、身体が驚くほど軽く感じるはずです。結論:筋肉の「量」と「流れ」の両輪を回すもちろん、最終的には筋肉の量は多い方が良いですし、力も強い方が良いのは間違いありません。 しかし、特に年齢を重ねていくと、女性は膝や腰などの整形外科的な痛みから介護状態になるケースが多く見られます。「筋肉をつけること」ばかりにフォーカスして「力の分散(流れ)」ができなくなると、かえって怪我のリスクを高めてしまいます。「筋肉を鍛える」ことと「動きの流れを鍛える」こと。 この両輪をバランスよく見直すことが、一生涯、自分の足で自由に動ける身体を作るための最大の秘訣です。 ぜひ皆さんも、明日から「力を受け流す」感覚を意識してみてください。

    18 min
  7. 12 MAR

    ep.23~捉え方の違い

    今回は「捉え方の違い」をテーマに、言葉の受け取り方から、身体と心のリンク、そしてトレーニングに対するモチベーションまで幅広く。 1. 言葉と事象の「捉え方」同じ行動や状態であっても、見る人の視点によって解釈は大きく変わる。 「緩い」と「柔軟性がある」: 予想外の出来事に対する対応を「適当で爪が甘い(緩い)」とネガティブに捉えるか、「フレキシブルに対応できる(柔軟性がある)」とポジティブに捉えるか。「頑固」と「信念」: 自分の意見を曲げない姿勢を、他人の意見を聞かない「頑固」と見るか、目的からブレない「信念」と見るか。「うるさい」と「賑やか」: 同じ状況でも、それを不快なノイズ(うるさい)と感じるか、明るく楽しい雰囲気(賑やか)と感じるか。2. 身体の「硬さ」と心の「頑固さ」のリンクホストの独自の持論として、「身体が硬い人は、性格(気持ち)も頑固になっているのではないか」? 思い込みの力: 「自分は身体が硬い」と思い込んでいる(心が頑固になっている)からこそ、本当に身体が硬く反応してしまうことがある。柔軟体操の裏の目的: M3で行うモビリティトレーニング(足首で綺麗な円を描く練習など)は、単に身体を柔らかくするためだけに行うのではありません。身体の動きのパターンを回復させ、身体が自由に動く自信をつけることで、気持ちの頑固さを取り、心に柔軟性を持たせるという背景がある。3. 目的の捉え方とモチベーション何のためにそれを行うのかという「捉え方」が、物事を継続するための鍵になる。 例えば筋トレも、「ただ筋肉を鍛えるため」に行うのではなく、「自信がない自分を変えるため(人生を変えるため)」と捉えて行っている人は、目的が明確なため長続きしやすい。結論:物事に取り組む際、その事象をどう捉え、何のためにやっているのかという視点(モチベーション)を持つことが大切です。

    16 min

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