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国内最古の現役車両「箱根登山電車」が2028年1月で引退へ 大正から令和を走り続けた“箱根の顔”に別れ

「国内最古の現役車両「箱根登山電車」が2028年1月で引退へ 大正から令和を走り続けた“箱根の顔”に別れ」 1世紀以上運行してきた「箱根の顔」がついに引退です。世界的観光地の箱根湯本から強羅までの8.9kmを約40分で走る「箱根登山電車」。朱色の車体がトレードマークです。そして箱根登山電車といえば、6月中旬から7月中旬にかけて沿線であじさいが見頃を迎えるため、「あじさい電車」の愛称でも親しまれてきました。箱根登山電車の開業は、今から100年以上前の1919年。その開業当初から走ってきたのが“100形車両”です。定期運行する“国内最古の現役車両”とも言われています。修繕作業や部品の調達が難しくなったことから、2028年1月をもっての引退、そして代わりとなる車両の製造が決まりました。走り始めた1919年は、日本は大正8年で、その年には第一次世界大戦の終戦を巡るベルサイユ条約が締結されています。まさに歴史とともに走り続けたとも言えます。株式会社小田急箱根 検車区・高田和彦さん:私が入社したときはその車しか走っておらず、主流の電車だった。「今までご苦労さまでした」という感じが非常に大きなところ。運行する小田急箱根は長年の感謝を込めて記念イベントのほか、模型車両などの記念グッズを販売する予定です。大正から令和の4つの時代を駆け抜けた「箱根の顔」。ラストランが話題になりそうです。