つぼねのあのね〜几帳の向こうの友がたり〜

#44 平安の夏

 夏は暑いものとは知りながら、なほ恨めしき夏の盛りかな。と、つぶやいてみたくなるほどの暑さ厳しき折から、つぼねの女房・公達の皆様方に於かれましてはいかがお過ごしでしょうか?

 思えばおぎたまが高校生の頃も暑かった。そりゃ暑かったですよ。だって、教室にクーラーなんてなかったんですもの。スカートをたくし上げて下敷きで仰いで夏をしのいでおりましたよ。

 では、着物を何枚も重ねた平安時代の女房・公達の皆様方はどのように過ごしていたのでしょうかね?だってクーラーもないんですし!

 そのヒントがあったのはやはりあの物語なのでした…。

 さあ、扇と便覧は持ちましたか?今宵もいつものつぼねに集合しましょう。


<時のしおり> 

(00:00)  令和の夏は暑すぎる

(02:52)  平安の夏≒昭和の夏

(06:20)  平安女子はシースルー!?

(07:53)  うたた寝娘、雲居雁ちゃん  

(10:16)  父・頭中将の説教を審議

(12:53)  源氏物語図で衣装チェック

(16:08)  娘が心配な親心に共感

(18:19)  夏のセレブな過ごし方@源氏邸

(21:39)  平安男子も夏は大変!  

(24:22)  「遣水」で涼を楽しんだ!? 

(26:29)  枕草子の夏の1コマ  

(29:56)  清少納言の“驚き”に萌える

(33:43)  投票結果&コメントご紹介


※自由気ままな古典愛トークですので、学術的・歴史的に正しいものとは限りません。※内容は諸説あります。

<おぎ注>

雲居雁(くもいのかり):源氏物語に登場する姫君。源氏のライバル・頭中将の娘。源氏の息子・夕霧の彼女。

羅(うすもの):薄く織った織物のこと。

単衣(ひとえ):下地のない着物のこと。平安時代の装束では下着に近い扱い。

小袖(こそで):平安時代では貴族が装束の下に着る肌着のようなもの。


<参考>

・おぎが見つけた記事

 「Japaaan(ジャパーン)」掲載記事より:実は平安時代は現代並みの暑さだった!?平安時代にも起こっていた海面上昇「平安海進」とは?

https://mag.japaaan.com/archives/210984

「をりふし~令和5年文月:夏につきづきしもの」2023年7月配信

https://open.spotify.com/episode/01oqpxlFoz2MiN4aWqSlMQ


<出典>

「すぐわかる 源氏物語の絵画」 東京美術 

  →おぎたまが見ている雲居雁の絵はこちらから見ることができます

  第26帖「常夏」源氏物語図色紙  土佐派17世紀(江戸時代)

https://artsandculture.google.com/asset/chapter-26-tokonatsu-wild-pinks-album-set-of-the-tale-of-genji-tosa-school/vAG5K4ZnPPfpxw?hl=ja

「源氏物語 三 常夏」岩波書店 新日本古典文学大系

「枕草子」岩波書店 新日本古典文学大系

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