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    2300億円で権益初取得…JERA、米シェールガス参入の狙い

    「2300億円で権益初取得…JERA、米シェールガス参入の狙い」 JERAは23日、米国のシェールガス権益を初めて取得すると発表した。取得額は約15億ドル(約2300億円)。ルイジアナ州西部ヘインズビル地区の鉱区の開発・生産事業権益を2025年内にも現地企業から購入する。米シェールガス権益は東京ガスや大阪ガスなども保有しており、日本のエネルギー大手による「ガス田から電気・都市ガスまで」のバリューチェーン構築戦略が鮮明になってきた。(編集委員・大橋修) JERAが取得するガス田鉱区「サウスマンスフィールド」は面積が約210平方キロメートル。すでに約200本の生産井が掘削され、1日当たり約5億立方フィートの能力でガスを生産している。今後は30年をめどに追加投資を行い、さらに200本程度の生産井を開発。同10億立方フィートまで拡充する計画だ。 同鉱区の周辺にはガスの導管網が整備され、需要地や液化天然ガス(LNG)出荷基地とも近く、地の利に恵まれている。その上「埋蔵量3兆立方フィートの優秀な資産。ガス田の品質も高い」(田中浩介LNG統括部統括部長)として、3月に現地企業2社との交渉を開始。このほど合意に至った。 一方でJERAは米国からLNGを新たに550万トン調達することで契約済み。サウスマンスフィールドの日産量が10億立方フィートになれば、LNG換算にして年間700万トンに相当する。増産したガスは引き続き全米の導管網を通じ国内市場に販売するため、LNGとは直接リンクしない。ただ、米国産LNGはガスの市場価格に連動しており、その価格が上昇すればシェールガス権益からの収益が増え、逆に下がればLNGの価格競争力が増す関係にある。そのため「米国での事業リスクを低減できる」(同)という狙いがある。 同じヘインズビル地区には東ガスもシェールガス権益を保有する。東ガスはテキサス州にも権益を持ち、その鉱区面積はトータル約1820平方キロメートルにもおよぶ。

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