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がん細胞をウイルスで攻撃…悪性骨腫瘍向け、最終治験が始まった

「がん細胞をウイルスで攻撃…悪性骨腫瘍向け、最終治験が始まった」 鹿児島大学の小戝健一郎教授らの研究グループは、がん細胞だけを攻撃して死滅させるウイルスによる治療の実用化に向けた最終段階の第3相医師主導治験を開始した。希少がんの原発性悪性骨腫瘍を対象とし、2027年中に本承認を目指す。アカデミア主体でウイルス作製の基盤技術から製造技術の開発、臨床開発まで行う独自の推進体制の取り組みが重要な節目に到達した。  (梶原洵子)