地の果てで人文科学する

#95「ボードリヤールの価値の体系」について

J・ボードリヤールによる「価値の体系」について話します。話し手は宮里(考古学)です。

J・ボードリヤール(今村仁司・宇波彰・桜井哲夫訳)、1982(1972)、『記号の経済学批判』、法政大学出版局

伊藤眞、1997、「消費と欲望の形成」『岩波講座 文化人類学第3巻:「もの」の人間世界』、岩波書店

矢部健太郎、2009、『消費社会と現代人の生活─分析ツールとしてのボードリヤール』、学文社

使用価値の機能的論理=実用的操作の論理=効用の論理:物は道具の身分を得る

交換価値の経済的論理=等価の論理=市場の論理:物は商品の身分を得る

象徴交換の論理=両義性の論理=贈与の論理:物は象徴の身分を得る

価値/記号の論理=差異の論理=社会的地位の論理:物は記号の身分を得る