◆#135「モチベーション管理の落とし穴。評価や制度が整うほど人は苦しくなる!?」(ゲスト:株式会社問い読・井上慎平)概要
#135のゲストは、引き続き、株式会社問い読の井上慎平さん。
後編では、組織や企業はどのような視点を持てば、個人の弱さや調子の悪さが必ずしも否定されない、持続的に働ける環境をつくれるのかを考えます。
井上さんが指摘するのは、組織が正しくなりすぎることの弊害。特に興味深いのは、管理のパラドックスについての指摘です。1on1面談の頻度を上げたり、人事評価制度を整備したりと職場環境を整備すればするほど「あとは自己責任で」という状況を生み出すことになり、働く人の逃げ場がなくなってしまうと話します。「ある程度のところで良くしようという努力をやめなければならない」という逆説的な視点は、現代の組織運営に重要な示唆を与えるのではないでしょうか。
さらに、組織を生態系として捉える重要性についても言及。個人単位での管理ではなく、全体のバランスを面で見ること、そして評価の時間軸を長く取ることの大切さを説きます。それだけでなく、「モチベーションが命じゃなくなる時代が来るかもしれない」と、現在は仕事と自己実現が必ずしもイコールではない時代への転換期にあることを示唆。実際に「モチベート禁止」を掲げる企業の事例も紹介しつつ、長期的に働ける環境づくりの価値を強調します。
モチベーションに依存しない働き方、持続可能な組織づくりのヒントが詰まった後編もぜひじっくり聞いてください。
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◆タイムライン
(00:49) 井上慎平さん登場
(02:02) 個人のモチベーションに頼らない環境をつくるには?
(04:40) 企業はどのようなモチベーション感を持ったらいい?
(06:14) 1on1の頻度=信用度を表すパラメーター?
(10:10) 組織に遊びをどれだけ残せるか
(14:38) いい環境を整えれば、いい成果は出るのか?
(18:17) 組織環境をビオトープにたとえるなら
(19:45) 業務効率化の先、余った時間を何に使うのか?
(23:50) モチベーションという言葉を使わなくなる日がくる!?
(26:10) 個人のモチベーションに頼らず健やかに働ける社会を目指すには?
(30:44) エンディング
【ゲスト】
井上慎平(いのうえ・しんぺい)
「問い読」共同創業者 / 『弱さ考』著者
出版社ディスカヴァー・トゥエンティワン、ダイヤモンド社を経て2019年、NewsPicksにて書籍レーベル「NewsPicksパブリッシング」を立ち上げ創刊編集長を務めた。担当書に中室牧子『学力の経済学』、安宅和人『シン・ニホン』など。2025年自著『弱さ考』をダイヤモンド社から出版。
◆「WEDNESDAY HOLIDAY(ウェンズデイ・ホリデイ)」とは?
週の真ん中にある水曜日は、1週間の折り返し地点。スウェーデンなどの北欧諸国では、この水曜日の夜を「小さな土曜日(Little Saturday)」と呼び、好きなことをしながらリラックスして過ごしているそうです。この北欧の習慣からインスピレーションを受けて生まれたのが、SmartHRがお送りするPodcast番組「WEDNESDAY HOLIDAY(ウェンズデイ・ホリデイ)」です。 水曜日の夜を休日のようにくつろぎながら、「よく働くってなんだろう?」を問いのコンセプトに、個人の働き方はもちろん、組織やチームのあり方、仕事を通じた社会との関わり方に至るまで、これからの“働く”の兆しを筋書きのない対話を通じて探します。
※情報は2025年9月時点のものです。
Produce:SmartHR
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▼UDトーク:https://udtalk.jp/
Hosts & Guests
Information
- Show
- FrequencyUpdated weekly
- Published24 September 2025 at 08:00 UTC
- Length33 min
- Season7
- Episode135
- RatingClean