朗読のアナ 寺島尚正

水野葉舟 「テレパシー」

 歌人で小説家の水野葉舟は、大正期に心霊や怪談の収集研究に没頭します。柳田国男と深い親交を持ち、代表作の「遠野物語」を怪異譚として高く評価しました。近代化に向かう当時の日本各地で伝承されていた怪談にも詳しく、それらの逸話の一つを取り上げた掌編です。