「好きな言葉は「本音と建前」ノーベル平和賞受賞のマリア・レッサ氏に聞くSNSによる“分断”「真実のために何を犠牲にできるか…勇気を出して」」 宮司愛海キャスターがドイツでノーベル平和賞の受賞者、マリア・レッサさん(62)を取材しました。日本の抱える課題について、とっても大切なメッセージをくれました。ノーベル平和賞を受賞したジャーナリストが宮司キャスターに語った、SNS全盛時代の今こそ必要という意外な言葉。11月3日から、ドイツ・ミュンヘンに集まる世界中の若者たちの熱気。主に18歳から30代前半までの2000人が、様々な社会課題について議論を深める「One Young World Summit」。このサミットでは、各界の著名人が登壇。大きな喝さいを浴びた1人が、ジャーナリストのマリア・レッサさんです。フィリピン出身のマリアさんは、当時のドゥテルテ政権の圧力やSNS上のヘイトやフェイク情報などにあらがいながら表現の自由を守ったとして、2021年ノーベル平和賞を受賞しています。宮司キャスターは今回、講演を終えた直後のマリアさんに話を聞くことができました。宮司愛海キャスター:2021年にマリアさんがノーベル平和賞を受賞されて以来、世界はより分断されたように見えます。2021年ノーベル平和賞を受賞したマリア・レッサさん:2018年、アメリカの大学は「ウソは真実より6倍速く拡散する」と言った。それは今のような生成AI(人工知能)が登場する前の話。今ではさらに加速度的に悪化している。SNSによるフェイクやヘイトの拡散がさらに悪化し、社会の分断を引き起こしていると指摘。そして、こんな例えを引き合いに出しました。2021年ノーベル平和賞を受賞したマリア・レッサさん:日本では「本音と建前」があるので公の場では言わないこともある。心の内にとどめる。私はこの言葉(本音と建前)が好きなんです。公の場では絶対にやってはいけないことがあるのに、SNSのプログラムは人間の最悪の部分をあおるように設計されている。
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- FrequencyUpdated daily
- Published5 November 2025 at 10:44 UTC
- Length2 min
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