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東北で伊勢エビ大豊漁水揚げ14倍に…千葉北限のサザエも 暖流で生息地変化も黒潮蛇行終了で今後親潮の影響は?

「東北で伊勢エビ大豊漁水揚げ14倍に…千葉北限のサザエも 暖流で生息地変化も黒潮蛇行終了で今後親潮の影響は?」 あと2週間余りで迎えるお正月。新年の食卓を飾る高級おせちの代表的食材といえばイセエビです。本来暖かい海に生息するとされるそのイセエビが今、東北の海で大豊漁となっています。宮城県漁協志津川支所・高橋義明課長:8月から水揚げが増えて、毎日100kg前後の水揚げ。宮城県の南三陸町では、2024年度は約195kgだったイセエビの水揚げが2025年度は11月末時点で2800kg超え。2024年度と比べ、実に14倍以上の急増ぶりです。記録的な豊漁を受け、町内の飲食店では驚きのイセエビグルメが登場。イセエビを丸ごと使った天丼です。観光協会もイセエビ料理を出す飲食店をホームページでPRするなど、町は突然のイセエビブームに沸きました。こうした状況を受けて、町は2025年9月、イセエビの生息調査を初めて実施。カメラが捉えたのは、暗い海底を進むイセエビの姿です。南三陸町自然環境活用センター・阿部拓三研究員:ライン上に5匹なので、それなりに数はいる。きょう見たイセエビでも2~3年くらいたってると思われるので、ここ2~3年の(海水温の)暖かさによって加入してきた個体だと思う。暖かい海に生息するはずのイセエビが、なぜ東北の海へ?その理由として考えられているのが、暖かい海流である黒潮の蛇行です。2017年ごろから和歌山県の紀伊半島沖で流れが大きく蛇行。その流れの一部は岩手沖まで達したといわれています。その結果、一帯の海水温が上昇し、これまで東北の海では生息できないとされてきたイセエビが、冬を越せるようになったとみられているのです。さらに2025年10月には、これまで太平洋側では千葉が北限とされていたサザエも南三陸町で初めて見つかったといいます。サザエを採取した漁師:イセエビ漁をしていて、なんか変なの来たなと思った。見たらポコポコと突起物があって、もしかしたらサザエかなと。イセエビにサザエ、それだけではありません。