「日常生活のなかで
視覚に頼ることが約7割だと
科学的な実験でわかったんだとか
そんななかで聴覚を使う実験がしたくて
音声メディアを続けています」
という鈴木七沖さんの投稿を拝見し、
急に聴いてみる気になりました。
話す方の体験で得られた感覚が
声色を通し、気で伝わってきて、わたしも同じ空気をすったかのような気持ちにさせられました。
お話中の表情までもが瞼の裏側で鮮明に見えてくるような。
耳から受け取って想像がふわっと膨らんでゆく、どこか香りの広がりにも似た感覚の伸びゆきかたを感じられて、とても心地よかったです。
もしかすると視覚は自分仕様に使い古し過ぎていて、勝手に都合よく情報をそぎ落としてしまっているのかな?
感覚器官は無垢な方が広いのかもしれません。
いや、五感一つ一つのはたらきは自分が想像するよりもはるかに優れているのかもしれません。普段発動させていないだけで。
それぞれにもっと気を配ってみよう。
そう思えるきっかけを頂きました。
また
見えないことを見えることへ上手に変換して伝えてくれます。
精神的、超自然的なことをこんなにやわらかく実用的につないでゆくTranslation能力には圧巻です。
きっとその間にある「言葉」というものにとてもとても丁寧に接し、その性質を見つめ直し、確認し、あらゆる分野と照らし合わせながら、考えに考えて扱ってきたお二人だからなせる技なのだと思います。
無形と有形間で接触不良を起こしがちな方は必聴ですよ。
わたしもすっかりファンになりました。
これからも楽しみにしています。