ナマケもん戦略研究所 ラジオ

勝ち残るより、生き残るキャリア 第2章

人気企業の光と影 ― ケース分析

人気企業は高待遇やブランド力といった光を放つ一方で、必ず影を抱えている。国内メガバンクは制度整備やESGへの取り組みで評価されるが、現場ではノルマや残業が多く、制度疲労に直面している。国内大手航空会社は華やかな国際的イメージを持ちながら、不規則勤務や外的ショックに脆弱である。大手総合商社は給与水準や安定性が魅力だが、若手の裁量不足や多様性の課題を抱える。これらの事例が示すのは、光と影が表裏一体であるということ。若者が企業を選ぶ際には、光に惹かれるだけでなく、その影を許容できるかを冷静に見極める必要がある。人気絶頂の裏側には常に制度疲労と衰退の兆候が潜んでいる。