町田徹の税金ふかぼり!

国民民主党が求めている「年収の壁」対策は、「働き止め」の解消策を装った「大型の所得減税」ではないのか?

第25回

今回はもう一度、「年収の壁」絡みの話を取り上げます。

ご存知の通り、11月に取り上げた時は、まだ臨時国会も、自民、公明の連立与党と国民民主党の間の「年収の壁」の見直し議論も始まっていない段階でした。ところが、ここに来て、与野党の議論の断片を新聞やテレビが報じているのをウォッチしていると、国民民主が「年収の壁」対策と主張し、低所得者の働き止めの問題の是正に主眼を置いているかのような主張をしながら、実際は年収2000万円を超えるような高額所得者たちも対象に入れた大型の所得減税を狙っていることが浮き彫りになってきたのではないでしょうか。そこで、今日は、その辺りの実態を検証したいと考えています。

ゲストに一橋大学大学院 経済学研究科長の佐藤主光さんを迎え、ふかぼりします。